自分でやろうと決めたことが続かないことってありませんか?
やりたいはずなのにできない
最初は楽しかったのになぜかやりたくなくなってしまう
タスクに潰されそうな感覚になる
なんで何をやっても続かないんだろう
私はそんなことばっかりでした。
やってみたら調子が良かったストレッチ「毎日続けてみよう」と思ったら途中で嫌になって続かなかった
とか
床の拭き掃除したらすごく気分が良かったから「週に一回はやろう!」って思ったのにできなくてがっかり…。
「時間はあったのに重い腰が上がらない。なんでできなかったんだろう」
とか。
日常的にやったら「生活が充実する」「きっと楽しくなる」と思って続けようと思ったのに、逆に辛くなってしまうなんて残念すぎますよね。
ここでは「やりたい」と思った気持ちが続かない理由と楽しく続けるためのヒントをお伝えします。
気持ちが伴わない行動だと続かない
なぜ、続けようと思ったときの楽しさや前向きな気持ちがなくなってしまうのでしょうか。
それは「やりたい」が「やらなきゃ」に変わるからです。
「やりたい」と「やらなきゃ」の違いは気持ちが行動についてきているかどうかです。
本当に「やりたい」という気持ちがあって行動するときは楽しいし、スムーズにできるものです。でも、「本当はやりたくない、違うことがしたい」と思う時にやろうとすると「やりたい」は「やらなきゃ」に変わります。
最初に「これからもやろう」と思った時は、気持ちと行動が一致していたはずです。でもいついかなる時もストレッチがしたい、掃除がしたわけではないですよね。ストレッチが面倒な時も、掃除する気分じゃない時もあります。
そういうときにやろうとすると、やりたくないことを無理やりやることになります。その結果、以前楽しかった行動でも同じように楽しくはならないし、心地よく感じることはありません。
シンプルに考えたら「やりたくないならやらない」でいいはずなんですよね。でもそこに気がつかずに行動しようとしてしまうのはなんででしょうか。
その理由は私たちの思い込みや行動の癖にあります。
行動を評価基準にすると挫折する
何かをやろうと決めるときは、これを続けたら自分の人生がより良くなるから決めるのだと思います。
私はストレッチが心地よかったし、掃除の後に清々しくなって嬉しかったから続けたいと思いました。でも、やりたいときにやるからいいのであって、やりたくないときにやってもその効果は得られません。
やったかやらないかを評価基準にすると、やりたくない気持ちに素直になろうとする自分と、行動できなくて自分を責める自分が共存して辛くなってしまいます。
だから行動できたかどうかではなく、気持ちと一致した行動が取れているかを評価基準にすべきです。
でも、私たちは行動を評価される社会に生きています。学校や会社で評価されるのは楽しくできたか、やろうとしたか、ではなくて実際にした行動です。
「口ばっかりはよくない」とか「行動しないと意味がない」とか言われることもあります。だから無意識的に行動することを評価しようとするし、頑張って行動に移そうとしてしまうのです。
決めたら最後「やるか、やらないか」
それに加えて「決めたらやるのが当たり前」「気分屋は良くない」という思い込みが「やりたくないのにやる」に拍車をかけます。
「やるなら最後までやらなくちゃ」とか「一度決めたのだからやり抜くのが当たり前」と思う人、多いのではないでしょうか。
私はそうやって育てられたし、途中で投げ出すのは良くないことだと思っていました。だから一度決めたら「やりたいか、やりたくないか」はあまり関係なくて、「やるか、やらないか」なんだと思っていたんです。
そうやって決めたら最後、自分の気持ちは二の次で置き去りになってしまうのでした。
未来のために今を犠牲にする癖
多くの人は未来のために今を犠牲にする癖があります。
例えば受験勉強です。私は学校に合格するために遊ぶことを我慢しました。当時は自分の気持ちを考えるなんて発想すらなくて、決めたことをやるのが当たり前でした。
部活や習い事で我慢を積み重ねた人もたくさんいると思います。就活も働き方もそういう傾向が強いですよね。
そのため、私たちは未来のために今を犠牲にする癖がついています。
でも今我慢して頑張ればいつか幸せになれるとか、未来に幸せがあるというのは幻想です。
今幸せな自分が未来に行くから、未来の自分も幸せなんです。今我慢していたら、そのままの自分が未来にいるだけです。
では今を大切にして、楽しい気持ちのまま続けるにはどうしたらいいのでしょうか。
一致感を重視するのがポイント
続けようと思った本来の目的はなんでしょうか。
何か行動することでポジティブな感覚を得たい、生活する中でいい状態でいられる時間を増やしたいと思っているのなら、まずは重視するポイントを「続けること」から気持ちと行動が一致している「一致感」に変更する必要があります。
いくら行動しても気持ちが伴わなかったら意味がないからです。
自分の気持ちに素直になろう
何をやっても続かないとか、いつも最初は楽しかったのになぜかやりたくなくなって、タスクに潰されそうな感覚になるのは今を未来のために犠牲にしているというサインです。
最初は「やりたい」だったけど、気持ちと行動が一致してなくて「やらなきゃ」になっているという自分からのSOSです。
楽しく続けるためにはそのサインを見逃さないようにするのが大切です。つまり自分の気持ちに素直になることが重要です。
「やりたい時にやる」を徹底しよう
それには、とにかく「やりたい時にやる」を徹底することです。
気がついたら行動することが目的になっていて、気持ちが置き去りになっている、未来のために今を犠牲にする状態にならないように注意しましょう。
一度楽しかったことは嫌いではないはずです。だから自分をよく観察して本当にやりたい時を見定めましょう。
自然と掃除がしたくなったり、ストレッチがしたくなったときにやるようにしてみてください。やりたい時は案外急に訪れるので、「後でいっか」とか「今ちょっと忙しいから」と思いがちです。
でも、時間が経つと観念化してしまうので注意が必要です。
観念化するというのは「掃除したい」という気持ちがもうないのに、手が空いた1時間後に「さっき掃除したいから今も掃除がしたいはずだ」と頭で考えてしまうことです。そういう場合はもう、時すでに遅しです。そんなに掃除したい気分でなくなっていたら気持ちと行動は一致しません。
「片手間」が成功の鍵
「やりたい時にやる」を徹底するためにはすぐにできる手軽さが大切です。
大掃除した時のすっきり感を知っているとどうしてもしっかり掃除したくなってしまうものだし、しっかりストレッチした感覚を知っていると時間をきちんととって生活に取り入れたくなるものです。
でもそれだと「やりたい時にやる」のは難しいです。10秒から30秒でできるくらいに細分化しておいてください。掃除なら机を拭く・ものを片付ける、ストレッチなら伸びをする・首を回すなど簡単なことにします。
片手間でできるくらいの行動を気持ちが一致している時に行うと「もう少しやりたいな」と思う時が出てきます。
こういう時にもう少し長い時間取り組むようにします。そうすると気持ちが置き去りにならずに楽しく物事を続けることができます。
まとめ
自分の幸せや楽しい生活を思って「この先もやってみよう」「続けてみよう」と思うなら、続けられたか、行動できたかにフォーカスするのではなくて、気持ちと行動が一致しているかを一番に気にかけるべきです。
そのためには継続したい物事を気軽にできるサイズにしておくこと、やりたい気持ちを自分の中に見つけるために観察することが必要です。
やりたい気分にならなくて行動できなかったとしてもそれは自分の気持ちに素直になれたのだから喜ばしいことです。
そうやって、一致感を大切にしてできる習慣は心地よくて自然な習慣になるはずです。
「何もやっても続かない」そんな人はぜひ試してみてください。