「変わりたい」という気持ちは強いのに、なかなか変わることができない。
多くの人に共通する悩みの一つです。
新しい自分へと変わるために
- 本を読む
- セミナーを受ける
- 個人セッションを受ける
- カウンセリングを受ける
自分なりにいろいろとトライしているのに、いつまで経っても昔の自分と変わらない。
自分で自分の変化を感じることができない。
「こんなこと、続けていてもいいのだろうか。」とお悩みではありませんか?
変化したいのに変われないあなたに「変われない」原因をお伝えします。
「変わりたい」欲求
誰もが変わりたい、成長したいという欲求を持っていることでしょう。
自分が「変わる」ということにどんなイメージを持っているでしょうか?
- 世界が変わる
- 相手の反応が変わる
- 環境が変わる
- 付き合う人が変わる
- 感じ方が変わる
- 収入が変わる
- ストレスを感じなくなる
- 世界のすべてが一変する
- 新しい世界が自分の元にやってくる
自分が「変わる」ということに、大きな希望や夢を描いている人もいらっしゃるかもしれません。
人間は「変わる」ことができます。しかも自分の意志で変わることが可能なのです。
しかし「変わりたい」と強く願っていながらも、実際にはなかなか変わることができないという悩みを抱えています。
「変わる」ことへの恐怖
「変わりたい」と強く願っていても、実際にはなかなか変わることができない要因の一つに「変わる」ことに対する恐怖があります。
自分が「変わる」ということは、自分自身が望んでいることであり、希望することでありながらも、同時に「変化への怖れ」という相反するものを自分の中に同時に持っています。
そのため、頭の中では「変わった方が良い」と分かっていながらも、実際の行動は変わることを拒否する行動をしているということがあります。
例えば、
毎晩のお酒を控えることで、より快適で健康な身体を手に入れることができ、周りの人との関係性も良くなり、お酒にお金を使わないことで経済的にも余裕ができる。
ということは頭では理解できていたとしても、お酒を飲まない状態の自分になることへの怖れがあるために、ついついお酒を飲んでしまい「変わらない」方向へ自分を誘導します。
この「怖れ」の原因は人によって違います。一般的な事例をあげると
★お酒を飲まなくなることで、今まで付き合いのあった人に相手をしてもらえなくなるのではないか?
★お酒を飲まない状態は手持ち無沙汰でやることがないのではないか?
★お酒を飲まない素面の私で良いのだろうか?
結果的には、お酒を飲まない自分は「価値が無い」という自己否定に自分を誘導しやすくなります。
さらに別の側面としては、
★お酒を飲んだ方がリラックスできる
★お酒を飲んだ方が本音を話せる
★お酒を飲んだ方が人づきあいがしやすい
というように、お酒を飲むことで得られるメリットが前面に出てくることがあります。
お酒を飲むメリットが、お酒を飲まないことのメリットを征圧してしまい「変わる」ことを遠ざけてしまうのです。
これはお酒を飲まないことで変わってしまう自分を見たくない、感じたくないという思い(恐怖)が強く働くことで変化を止めてしまう事例です。
変化を無意識に拒んでいる
先ほど書いたのは自分で変わることに対する恐怖心や怖れがある。ということが分かっている状態です。
自分で変化を恐れていることが分かっているのであれば、怖れと向き合い乗り越えるというプロセスを経ることで「変化」することができますので、ある意味では容易です。
カウンセリングやセッション等を受けて、人のサポートを得ればすぐに結果を出せる場合もあります。
問題は自分では気づいていない「無意識」での変化に対する拒否です。
言葉の通り、自分では意識していません。ですので気づくことさえできないので、やっかいです。
この場合、気持ちは「強く変化したい」と願っていても、なんだかよく分からないけど前に進めない、選択できない、受け入れられない。ということが起こっています。
さらに、その状況に気づくことすらできないのが特長です。
成長したい、変わりたいけれど、どうしても前に進むことができない。その要因が分からない。
そんな場合は、あなたの無意識領域にアプローチしてくれる専門家に依頼するのも一つの方法です。
変わらないことを望んでいる
無意識に「変化に対する恐怖」は誰もが持っています。
逆の言い方をすれば、無意識は「変わらない」ことを望んでいます。
自分では気づくことができない「無意識」が、自分が「変わること」を望んでいないので、変化には気づくことができません。
実際にあなた自身が変化や成長をしていたとしても、それが「変化」だと気がつかないようにし、認めないようにしています。
気持ちとしては「変わりたい」。でも、なかなか変わることができない要因はこういったことにあります。
そこで、あなたが自分の変化に気づくための3つの方法をご紹介します。
①「変化」の見方を変える
「変化」したことに対する見方を変える。評価を変えるという方法です。
「変化」には、どんなイメージを持っているでしょうか?
魔法使いが魔法をかけて「カエルをダイヤモンドに変えてしまう」そんな変化でしょうか?
「変化」という言葉には様々なニュアンスが含まれています。
カエルがダイヤモンドに変化するような大きな変化、物理的な変化もあれば、気持ちが少し前向きになった。というような、気持ちの変化もあります。
どちらも間違いなく「変化」です。
そこでまずは「変化」に対するあなたの見方を変えてみましょう。
例えばこちらのグラス
横から見ると「縦長の長方形」に近いような形が見えます。グラスは直線で構成されています。
このグラスの見方を「変える」ことで変化が生まれます。
横から見る視点を「上から」に変えるとグラスは長方形ではなく、「丸〇」として認識することができます。
あなた自身の「変化」を感じたり、知ることは、実はこんな些細なことなのかもしれません。
いつものように繰り返される日常を少しだけ抜け出して、視点を変えてみましょう。
ご自身を見る視点を変えてみることで「変わった」ことを感じ取ることができるかもしれません。
②「変化」を見る位置を変える
誰もが自分自身が変わることに対して恐怖心を抱いています。そのため、変化に気づかないように無意識に自分の心をコントロールしていることがあります。
そこで変化に気づくための2つ目の方法は「見る位置を変える」ということです。
自分以外の誰かに変化に気づいてもらい、フィードバックをもらうという方法です。
自分のこととなると変化には気づきにくいものですが、自分とは少し距離を置いた別の人の視点から見ると変化に気づきやすいということは多々あります。
いろんな人にあなたの変化を聞いてみましょう。
その際に注意したいのは、聞く相手との関係性です。
関係性が近い人ほど、自分との距離が近いので変化には気づきにくい可能性があります。先ほどの「恐怖」にも関係しています。身近な人ほど、自分と同一視しているような感覚を持っている場合があるので、できれば「変わって欲しくない」と望んでいます。変わられてしまうことで、
・自分から離れてしまうのではないか。
・今の関係性を維持できないのではないか。
・嫌われるのではないか。
というような気持ちが出てきてしまいます。
関係性が近い人とは、一緒にいる時間が長い人ということです。
家族や友人、職場の同僚など身近な人に聞く時には、少し慎重にヒアリングしてみましょう。
さらに、普段はあまり接点が無いような友人や親類縁者にも聞いてみるのもおススメです。
数か月、数年は会っていないという人の方があなたの変化に気づきやすい可能性があります。
但し、この場合も以前に会ったあなたのイメージから離れられず「今」のあなたを見ることができない人もいます。
さらに、せっかく人から聞いたあなたの変化に対するフィードバックには耳を傾けて聴くようにしましょう。
もしかすると、あなたには受け入れ難いようなことを言われるかもしれません。「そんなはずはない!」という強い拒否感が出る可能性もありますが、「まずは聴く」ということを意識してみましょう。
③「変化」の評価を変える
最後は、変化に対する評価を変える。という方法です。
いろいろやってみたけれど、頑張ってはいるけれど「全然、変わることができない」という人。
ご自身に対する評価(自己評価)が高い可能性があります。
先ほど書いた魔法使いの事例のように「わたしが変わったら、すごい!」という思い込みが、小さな変化に気づくことを邪魔している可能性があります。
周りが「あっ!」驚くようなすごい変化をしないと、変わったことにはならない。という評価を持っていることで小さな変化は認められず拒絶しているのです。
そこで、今までにご紹介した変化に対する距離や見方を変える方法で評価を変えてみましょう。
人間は日々変化している
人間は誰しも「細胞レベル」においては日々変化しているということを知識では知っています。
本を読んだり、セミナーを受けたり、セッションを受けたりと意図的に変化を望むような取り組みをしているのであれば、あなた自身は確実に成長し、変化しています。
しかし実際にはその変化を感じ取ることができなかったり、なかなか変わることができない自分に気持ちが折れてしまうこともあります。
まずは、あなたの中に起こっている小さな変化に目を向け、変化を認めてあげましょう。
そして、あなた以外の人が気づいてくれているあなたの変化を受け入れてみましょう。
その積み重ねがあなたの成長を後押しし、大きな変化へと導いてくれることでしょう。