休んでいるつもりなのに疲れが取れない、ついつい周りの人が気になってしまうということはありませんか?
そういう人は、自分でも知らないうちに「いい人」になっているかもしれません。
「いい人」でいることで表面的に、人間関係が良くなって、ストレスが軽くなるような気がするかもしれませんが、無意識で「いい人」になっていると逆にストレスはたまる一方になってしまいます。
というのも、「いい人」は自分ではなく、他人を中心に生きているからです。
「自分がどうしたいのか」よりも
「他人からどう思われるのか」が優先されてしまっているのです。
自分自身がどうしたいのかは抑圧されています。
もしかしたら、自分がどうしたいのかすら分からなくなってしまっているかもしれません。
自分自身の本音に蓋をしていては、ストレスが溜まってしまうのも当然です。
もっと自由に楽に生きたいのであれば、
「いい人」であることをやめる必要があります。
そんな「いい人」になってしまう6つの特徴についてお伝えします。
1. 他人の気持ちが気になって、自分の気持ちを言えない
「いい人」になってしまう人というのは、
他人から「どう思われるんだろう」と気になったり、
他人に気を遣いすぎるあまり、
大切な場面であったとしても自分の意見を言うことができません。
自分が話したり、行動したりすることの優先順位が自分ではなく、他人にあるのです。
自分が本当はどうしたいのかという気持ちは抑圧され、ついつい相手に合わせがちです。
結果、相手によって意見がコロコロ変わり、混乱を招くということもあるでしょう。
ひどくなると、「自分がどうしたいのか」という自分の気持ちすらわからなくなるかもしれません。
「偉そうな人だと思われたくない」「わがままだと思われたくない」というように、
「~と思われたくない」と考えている人は要注意です。
まずは、自分の気持ちに気づくことが大切です。
自分はどうしたいのか、自分に問いかけてみましょう。
いきなり、相手に言いたいことを言うのが難しければ、
家でぬいぐるみなどに向かって練習してみるのもいいかもしれません。
2. 自尊心が低い
自尊心が低い人というのは、「自分に価値がある」と感じられません。
そのため、自分を大切に思うことができなかったり、
自分のことを好きだと感じられなかったりします。
周りの人のちょっとした態度や言葉に傷ついたり、
過剰に反応したりしやすく、
基本的に周りの人の反応をネガティブに捉えやすい傾向があります。
たとえば、恋人から連絡がなかったら
「愛されてないのでは?」「もう飽きられたのかも」
というように飛躍した考えをしてしまうようなことがあります。
自分に自信がないので、自分がやってみたいと思うことに対してでも、
「でも無理」「自分にはできない」など、
やる前からできないと決めつけてやらないということも多くあります。
そのため、「できる人」や「運のいい人」をうらやんだりしやすくなります。
まずは、自分の気持ちに気づいて、「それでいい」と受けとめてあげることが大切です。
「自分だけは自分の味方でいよう」と決めるのです。
3. ”No”が言えない
忙しくても頼まれると断れなくて引き受けてしまったり、
疲れていて帰りたいのに誘われたら断り切れなくて、飲み会に参加したりと
自分のことよりも相手を優先してしまいます。
“No”と言えない人には、4つのパターンがあります。
(1)「断って相手に嫌われたらどうしよう」と
相手に嫌われることを恐れるあまりに、相手の言うことを何でも聞いてしまう
(2) “No”と言うこと=相手を否定すること
“No”と言うこと=わがまま
という思い込みから、なかなか断ることができない
(3) 自分の考えを明確にして伝えるという習慣がない
(4) どうやって断ったらいいのか、断り方が分からない
まずは、本当は自分がどうしたいのか、自分の考えを明確にしましょう。
そして、”No”と言うことは、その人の存在を否定することではなく、
その事柄についてであることをしっかり理解しましょう。
その上で、あらかじめ、断り方を何パターンか考えて練習しておくとよいでしょう。
4. 何事にも頑張りすぎちゃう
頑張ることは大切です。
頑張ることで、良い結果が得られ、周りの人からも評価されます。
ただ、頑張る人は、ときに「頑張れば頑張るほどよい」と思いがちです。
そして、自分の身体を無視し、睡眠時間も削り、仕事に家庭に全力投球してしまいます。
当然、体調を崩します。
最初は風邪や頭痛といったちょっとした体調不良かもしれません。
そこで、気づいて立ち止まれればいいのですが、
それでも気にしないで頑張り続けるということをしてしまいがちです。
結果として、検査が必要な大きな病気や心の病気になるということもあります。
一歩引いて考えてみましょう。
体力にも精神力にも限界があります。
それを越えてまで動こうとすれば、壊れてしまうのは自然なことです。
相手のことを思って頑張っていたとしても
本当に相手はあなたの身体が壊れるほど頑張ってほしいと思っているのでしょうか。
ちょっと疲れたな…と思ったら
「頑張りすぎていないだろうか」「無理していないだろうか」と
自分に問いかけてみてください。
頑張りすぎている自分に気づいて、手放しやすくなるかもしれません。
5. 反抗期がなかった、または反抗心がない
反抗期がない理由には2つのパターンがあります。
そもそも反抗期とは、親の価値観から脱皮する過程で生じます。
そのため、親が小さいときから子どもの主張を尊重している場合、
つまり親との距離感がある程度ある場合には
もともと自分の主張ができる環境にいるため親に反抗する理由がありません。
ところが、親の価値観から抜け出したいと思っているにもかかわらず、
反抗期がないように見える子どももいます。
これは、さっきの例とは真逆で、
自分の主張ができない環境にいる場合に起きてきます。
抑圧的環境の中で、「自分はあれをしたい」という気持ちがなくなってしまっているのです。
親の価値観がそのまま自分の価値観になってしまい、
自分の気持ちよりも親の期待に応えることが優先されてきた結果、
自分の気持ちが分からなくなってしまったのです。
この場合には、自分の気持ちをないがしろにしているわけですから
自尊心が低く、自分を大切に扱うことができなくなります。
「自分は何をしたいのだろう」と自分に問いかけてみてください。
初めは答えが浮かばないかもしれませんが、
それはそれだけ我慢していたということです。
自分に優しくしてあげてください。
焦らずにやっていきましょう。
6. 愚痴を言わない
「人の悪口を言わない」「不平不満を言わない」「文句を言わない」
これらは、とても良いことのように思われています。
でも、愚痴を言わない理由にも以下の3つがあります。
・そもそも自分の中に本当に不平不満がない
・不平不満はあるけれど、言わない
・自分の中の不平不満に気づいていない
不平不満が全くないというのであれば、
それは素晴らしいことですし、理想的な状態です。
しかし、たいていの人にはストレスの1つや2つはあります。
それを
友人や家族に迷惑をかけたくないから
弱い、非生産的、甘えていると思われたくないから
という理由で、抑圧してはいないでしょうか。
自分の気持ちに正直になってみましょう。
なかなか人には言えないということであれば、
愚痴を書き出すことがお勧めです。
それだけでもスッキリすることもあります。
まとめ
「嫌われたくない」という気持ちが強いとつい「いい人」になってしまいます。
誰しも万人に好かれるということはありません。
「いい人」をやめると、今よりもっと自分自身のことが好きになってきます。
「いい人」の着ぐるみを脱いで、自分らしい楽しい人生を歩んでいきましょう。