これは、コロナで緊急事態宣言期間中に、めちゃくちゃ就活をしてしまった私のお話です。
詳しいことは個人情報がバレるので端折ってます。
苦しみ抜いた結果、自分の本音が見えました。そして経済的に追い込まれている最中です。
コロナの影響で仕事がなくて経済的に苦しんでいる人に、少しでも何かためになるエッセンスがあればと思います。
何がやりたいかなんて選ぶ立場ではないし、その権利もないと思ってた
今は、とにかく生き延びることを考えなければ。
できることは何でもやらなければいけないと思っていた。
年齢的にもスキル的にも状況的にも。
やりたくないことでも、生きていくために耐えること。
身体を多少壊してでも、生きていくために仕方がないこと。
咳が5ヵ月くらい治らず苦しんだ
コロナではないのだけれど、2020年2月の前半あたりから咳が始まり、ドンドンひどくなって治らなくなった。
病院に行っても原因不明で、風邪薬や喘息の薬が出された。だけど、薬を使っても一時的にしか良くならず、逆に悪くなったりした。
6月半ばに息が苦しくて軽い酸欠状態になり、人が話しているのを聞いても言っていることの意味が分からないという状態になってしまい、これはヤバイ、病院に行かねば!となった。
ちがう医者に診てもらい、そこでもらった薬でなんとか咳を抑えることができた。根本的な解決にはいたってないが、苦しみから解放された感があった。
慌てる乞食は貰いが少ない
75件の仕事に応募して、75件すべて落ちた。
完璧な準備はできなかったことや、自分のことを理解できてなかったことが一番の原因だったと思った。
コロナの緊急事態宣言中で、仕事がほとんどない、もしくはあっても応募者が多すぎて、どうにもならなかったという点もある。
応募した仕事を会社が取り下げて、途中でなくなったこともあった。
お金がどんどん無くなる不安に焦ってばかりいたので、次から次へと応募しまくった。
派遣会社も何社か覚えてないぐらい、手あたり次第に登録した。応募した仕事内容なんて、覚えてすらいないくらいだ。仕事内容は知らないけど、とにかく面接場所に遅刻せずに迷わずに辿り着くことしか考えていなかったこともあった。
受かるだろうと思っていたものが落ちたりして、そのたびに不安で咳がひどくなった。
お金が欲しいだけでは、就活はうまくいかない。
自分だけがお金を奪う立ち位置では、何も得られないのだ。
面接官からすれば、すでに雇われている立場であるからして、応募者が仕事が少なくて苦しんでいる状況など知らないし、お金がなくなって野垂れ死のうがどうでもいい話なのだ。
この人を採用したら、役に立つのか立たないのか見定めるだけ。
自分がどれだけ役に立てるかとか、やりたいとかを的確に伝える必要性がある。
「面接用の綺麗な自分」を見せるようにしていたが、うまくいかなかった。
緊急事態宣言後に、少しづつだけど求人は回復した。そのとき、「慌てる乞食は貰いが少ない」という言葉に痛感した。少ないどころか何も貰えない。
この時期に、就活したことをとても後悔した。。ないものを求めてしまった後悔、時間を無駄にしたことを苦しんだ。
怒りが湧いてくることもあった。
だけど、求人が増えてきてるとしても以前と比べて仕事がホントに少なくなったし、時給が安い仕事が多くなった。どんどん安い求人情報で埋まっていくので、「日本人全体が貧乏に向かっているのかな?」と思った。
自分の今までの愚かさや油断してあまり見てなかったこと、予測してなかった事態がガンガン起こり、苦しみが倍々になって返ってきた感覚だった。
私が本当に望んでいたこと
私は本当は、自分の力で稼ぎたかった。
昔から、従業員として雇われることは相当に苦痛を感じてた。仕事をこなすのが遅いし、物覚えや要領もあまり良いほうではなかったので。
毎日のように「死にたい」と思いながら働くのがスタンダードだと思っていた。
もしくは、仕事がちゃんと出来る前にクビになってしまうとか。
世の中の従業員は、仕事能力が高く精神的にすごくタフで、苦しみに耐えられてスゴイなぁとおもっていた。
私にとっては、精神をすり減らす生き方である。
だけど、従業員になることがお金を得るため、苦しくても生きるための近道だと思い込んでいた。
しかし、コロナの影響で仕事が本当に少なくなった。仕事がなくなって、探している人もたくさん増えた。
冷静に考えて、仕事を探してもあんまり意味がないように思えたし、いつ見つかるか分からない。
見つかっても私の場合は従業員として適応する能力が低いから、長く続けられないだろう。
無理でもダメでも何でもいいから、従業員以外で稼ぐ行動をすること。
自分の力で稼ごうとし、稼げるようになること。やりたい仕事で食べていけるようにすること。
これが重点的にやるべき行動だったのだ。そうしないと、私の場合は最終的に生き残れない状態になるのだ。
何をやっても予測できないし、うまくいくのが分からない世の中なら、やりたいことや自分が本当に望んでいること、自分に合ってそうな事をやれば良かったのだ。
それに気が付くのが遅かった。遅すぎた。
自分で稼ぐことを考えるのはとても楽しい。
従業員はミスをしては怒られるし、早くしないとと思ったり、自分にはアレもコレも足りないという焦り、毎日死にたいって思いながら働くんだとか、自分が狭く小さくなって重たい気持ちになる。
自分でどうやって稼ぐかを考えると、自分が広く大きくなっていって、いろいろな方法をイメージして楽しくなる。
もちろん、カンタンにはいかないが、私にとっては従業員よりも個人での仕事がやりやすいと思った。
どれだけ失敗しても、だれにも怒られないし、自分のペースで続けられるから。
雇われずに、自分でお金を稼ぐ力をつけることが大切なのを痛感した
時間がかかったとしても、かならず稼げる。落ちても這い上がれるという自分の力を信じること。
国や会社に期待せずに、自分に期待すること。
私の場合は、それが重要だとおもった。
従業員として普段うまくやれている人も、コロナの件でいつどうなるか分からないと不安になっている人も多いだろう。解雇されても生き延びる力、自分でなんとかする力が必要になるかもしれない。
お金をすべて失うことよりも、希望を失って絶望することの方がリスクが高い
お金はなくなっても稼げばいい。たとえホームレスになっても、希望さえ持っていれば。
無一文になっても、借金が山ほどあっても、自分の力を信じることができれば。
たとえ、たくさんの札束に囲まれている人生でも、希望を失って完全に「絶望」に染まれば、精神も肉体もどん底まで堕ちていく。
希望を持てることは、自分の力を信じることだ。
今は、何も能力もスキルも経験もなくても。怠け者で頑張れないことが多くても。
希望さえあれば、どんな自分からでもスタートできる。うまくいくまで、愚直に続けるまでだ。
死ぬことに意識を向けてみたら
昔読んだ「完全自殺マニュアル」には、首吊り自殺が一番成功率が高くおススメされていた。
だから、私のAmazonの欲しいものリストの中には「白いロープ」がずっとある。
すぐには切れない丈夫そうなやつで、ほどほどの長さがある。
自殺を考えることがあったら、欲しいものリストのロープを思い浮かべて精神を落ち着けるのだ。
実際に死ぬことを考えると、頭も感情も少し冷静になれる。
死ぬ前にやりたいことや行きたい場所に意識が向いた
『全部やりきってダメなら、ウユニ塩湖を見に行ったあと自殺しよう。』
そんなふうに思ったりした。
ウユニ塩湖という場所が自分のなかから出てくるなんて。。とビックリした。自分って、それが見たいとか思っていたのかぁと。
白馬か利尻島みたいな自然がたくさんある場所に住んでみたいというのもある。
PCの待ち受け画面を白馬の山にしてみた。白馬の自然の中で、自由に生きている自分を想像したら気が少し軽くなった。
行きたいときに行きたい場所に行ったり、自分の力で稼いで好きな場所に住める。そんな夢物語に酔いしれたりした。
これが夢じゃなくて現実になったらどんなにスゴイか。
失敗してもいいから行動を起こさないといけなくなった
現状のリスクを抱えたまま行動しないよりは、失敗してもいいから、行動しながら考えたほうが危機を脱することができるであろう。
色々考えて、もらった給付金10万円+それ以上のお金を思い切って新しいビジネスに突っ込んでみたが、すぐに行き詰って絶望しかかった。少ない貯金がさらに少なくなり、数日ぐらいヤル気を失ってた。
しかし、とりあえず、どういう結果になってもいいから自分が決めたところまでやろうと思った。
失敗するのは怖い。もう貯金も後がないし。だけど、何も行動しないままでいるのは滅びの道につながる。
私には前に進むしか、いつのまにか道がなくなってしまっていたのだ。
100%無理だとしても間に合わないとしても、失敗してもやるしかないのである。少しづつで進めるときに。
「たとえ明日、世界が滅びようとも、私は今日、リンゴの木を植える」
死ぬ前に後悔しない人生を送る
死ぬ前の私が泣いているのが、現在の私に伝わることがある。死ぬ前にとても後悔しているようだ。
やり遂げたかったことを達成できなかった、十分に努力することすらできなかったと。
今のままで生きていたら、死ぬ前に後悔するだろう。
人生は長いように見えて、実は短い。本当はやりたいことだけやるにも時間が足りないと思う。
だけど回り道したり、どうしても別件に時間を割かなくちゃいけなくなることもあるだろう。
それでも望んでいる未来を後回しにせずに、少しでも前に進める努力をすることがどれだけ大切か。
何が正解か分からないけれど、後悔しない人生を送らなければいけないと思った。いつ死んでも後悔しないように。
未来の自分を泣かせたままにしたくないから。
コロナがきっかけで、追いつめられて出た私の答えでした。