日御碕神社と出雲大社の関係は?
参拝のマナーはどうすればいい?
アクセスや周辺の観光スポットは?
出雲大社を訪れるなら、日御碕神社にも足を運んでみませんか。
出雲大社の御祭神・大国主大神の祖神である素盞嗚尊を祀る神社で、厄除けや縁結びのご利益があるとされています。
さらに、伊勢神宮が「日の本の昼」を守るのに対し、日御碕神社は「日の本の夜」を守る神社としても知られています。
参拝作法やアクセス情報、見どころ、さらには地元ならではの楽しみ方までご紹介します。
出雲の神々のつながりを感じながら、参拝体験をしてみてください。
日御碕地区には2022年11月16日に星野リゾート『界 出雲』がオープンし、今まで以上に注目されるエリアとなっています。
- 日御碕神社は天照大神と素盞嗚尊を祀る格式ある神社
- 厄除け、縁結び、家運隆盛など多彩なご利益がある
- 参拝作法、出雲大社からのアクセスを解説
- 地元特産のわかめは神事とも関わりがあり、特におすすめ
- 近隣の出雲日御碕灯台や経島も必見
- 海の幸が豊富で、名物の海鮮丼やイカ焼きも人気
日御碕神社とは
日御碕神社は素戔嗚尊日本総本宮です。
下の宮(日沈宮)と上の宮(神の宮)からなり、両本社を総称して日御碕神社と呼び、通称「みさきさん」と呼ばれています。
出雲の神さま関係図
出雲にある3つの神社「日御碕神社」「出雲大社」「美保神社」の関係は図のようになります。
素盞嗚尊は出雲大社の大国主大神の祖神(おやかみ)になるため、出雲大社に参拝するなら日御碕神社にもお参りしませんか。

ご祭神
天照大神(あまてらすおおみかみ)
素盞嗚尊(すさのおのみこと)
伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対して日御碕神社は「日の本の夜を守る」神社といわれています。
ご利益
厄除け、縁結び、家運隆盛、夫婦円満、海上安全など
参拝の仕方
日御碕神社は「二礼二拍手一礼」です。
2回おじぎをした後、2回拍手をし、最後にもう1回おじぎをします。
なお、出雲大社は「二礼四拍手一礼」です。
知る人ぞ知る 神砂御守

日御碕神社には、知る人ぞ知るお守り「神砂御守」が社務所で購入できます。
神砂御守の初穂料は700円です。
Q.「御砂守」について教えてください
A. 日御碕神社の「お砂」は古来、出雲屋敷(地鎮祭) の鎮めものとして用い、神社敷地と同じ清らかな屋敷になるよう、お清めとして使う「お砂」でした。
その「お砂」を授与された方々が、病気平癒、交通安全、悪霊退散等の不思議な奇跡体験をされたことから、「御砂守」として授与するようになりました。
Q.「御砂守」はどのように扱えばよろしいですか?A. 鞄などに付け、肌守りとして常にお持ちください。
日御碕神社HP よくある質問・お問い合わせ
また、 自宅の敷地などの土地を清める場合は、御守袋から「お砂」を出し、土地に撒いてお清めください。
出雲大社からのアクセス

出雲大社から日御碕地区への移動はバスかタクシー、車です。
令和6年7月の大雨で県道が一部崩落したため、仮設道路の整備と車両規制がされていました。
令和6年12月24日(火)10時より、大型車両を含む全ての一般車両が通行可能となる新たな仮設迂回道路の運用が開始されました。
バス
令和6年12月27日から一畑バス日御碕線が運行開始されています。
①JR出雲市駅⇔日御碕灯台・宇竜 約60分
②出雲大社バスターミナル⇔日御碕灯台・宇竜 約20分
タクシー
タクシー料金は、出雲大社バスターミナルから日御碕灯台まで片道3,800円前後です。
タクシー会社 | 電話番号 |
---|---|
(有)出雲観光タクシー | 0853-53-3230 |
出雲一畑交通(株) | 0853-21-1144 |
日本交通(株) | 0853-21-0475 |
出雲第一交通(株) | 0853-21-2555 |
出雲中央交通(株) | 0853-22-4141 |
フラワー観光 | 0853-72-5587 |
マイカー、レンタカー
出雲大社から日御碕神社は車で通常は約20分。
観光シーズンや神在月は、出雲大社周辺は大渋滞するので、時間に余裕を持って気をつけて運転しましょう。
日御碕神社遠景スポット
出雲大社から日御碕神社への道は1本で、県道29号線「みさきうみねこ海道」を走ります。
車を走らせて行くと、日御碕神社を見下ろす高台を通ります。
龍宮城を思わせる美しい神社の姿にハッとします。
どうぞお見逃しなくご覧ください。
場所はGoogleマップ「日御碕神社遠景スポット」で検索できます。

駐車場
日御碕神社には駐車場(無料)普通車20台があります。
また、日御碕灯台の近くにも日御碕県営駐車場(無料)があります。
第一駐車場:普通車45台・バス5台
第二駐車場:普通車169台・バス6台
日御碕神社の想い出
想い出1. 地元特産のわかめ
日御碕神社には和布刈神事(めかりしんじ)があります。
- ウミネコがわかめを神社の欄干に落としたという故事に基づくご神事
- 旧暦1月5日に、豊漁と海の安全を祈る和布刈神事が日御碕宇龍港内の権現島で執り行われる
- 神職が舟で権現島に渡り、わかめを鎌で刈り、熊野神社に奉納
- 日御碕では、このご神事が終わってからわかめの収穫が解禁となる
以前、ご祈祷のご神饌に「日御碕わかめ」をいただきました。
この乾燥わかめはとても美味しかった想い出があります。
風味と歯ごたえは四国鳴門わかめを越えるかもしれません。
不謹慎かもしれませんが、わかめ目当てに「またご祈祷していただきたい!」と思いました。
島根の春は、ワカメを板状に干した「板ワカメ」が作られます。
商品は地元の土産店やスーパー、ネットからも購入することができます。
想い出2. 大晦日の大祓式
毎年、日御碕神社の「大晦日の大祓式」に参加しています。
1年の穢れを祓っていただいて新年を迎えるご神事です。
といっても遠方なので直接参加はできません。
ご祈祷していただいたご縁で、年末が近づくと大祓式の案内と人形(ひとがた)をいただきます。
身をぬぐい息を吹きかけた人形と、一年の感謝の初穂料を添えて送り返しています。
そして、年が明けると日御碕神社のご神札とご洗米が届くという具合です。

大祓式の案内が届く度に日御碕を思い出し、潮風に吹かれた心地よさ、青い空と白い波にまた行きたいと思います。
直接参拝はできなくても、このような形で神さまにつながることはできるし、ご縁が続いてご加護もいただけると思っています。
想い出3. 出雲の神さまの縁結びに違いない
出雲大社、日御碕神社、美保神社の三社参りの後、松江に住む友人と二十数年ぶりに再会することができました。
昔、旅行ツアーで一緒になった方で、以来年賀状だけのおつきあい。
お互い気になりながらずっと会えずで、年賀状で「会いたいね」と書くのが定番でした。
それが友人が大阪へ来る機会がやってきて、お茶しようという流れに…。
細々続いていたご縁がしっかりと結ばれ、交流が続いています。
出雲の神さまは男女の縁結びに限らず、その人にとって最適な良縁を結んでくださるのだと私は思います。
近隣おすすめスポット
おすすめ1. 出雲日御碕灯台
出雲日御碕灯台は高さが43.65メートル、日本一高い美しい灯台です。
エレベーターがなく、らせん階段163段を上がります。
灯台から海を眺めると広々とした空と海が気持ちよく、心がスッキリしますよ。


アクセス:
日御碕神社から徒歩10分
車は、日御碕神社から県道29号線経由で日御碕灯台バス停まで数分
駐車場あり「日御碕県営駐車場」
参観時間:
3月~9月
土日等 9:00~17:00*
平 日 9:00~16:30*
10月~2月 9:00~16:30*
注意)入場は参観終了時刻*の20分前まで
参観寄付金:
中学生以上300円
小学生以下、障がい者(介助が必要な方は、介助者1人まで)の方は無料
日御碕灯台からの絶景はこちらです。








おすすめ2. 経島(ふみしま)
日御碕神社から出雲日御碕灯台へは徒歩10分程度です。
経島を左手に見ながら歩きます。
経島は日御碕神社のご神域で一般人は立ち入ることができません。
また、ウミネコの貴重な繁殖地として国の天然記念物にも指定されています。
毎年11月ごろに数千羽のウミネコがやってきて冬を越します。
4~5月は繁殖期で、島はウミネコの「ミャーミャー」という鳴き声に覆われ、7月頃に島を離れるまでウミネコの乱舞を見ることができます。
おすすめ3. 地元の海の幸
日御碕地区のお楽しみは海の幸。
島根県出雲市の日御碕は、日本海に面した風光明媚な漁港町として知られています。
高級魚のノドグロ(赤むつ)やヒラマサは、この地域を代表する高級魚。
春から夏にかけては、シロイカ(ケンサキイカ)が旬を迎え、一夜干しが店先に並びます。
サザエやワカメも美味しいです。
地元の食堂や旅館、民宿では、これらの海の幸を使った海鮮丼メニューが人気です。
新鮮な魚介類は旅の楽しみになりますね。







イカ焼きを頬ばりながらの散策も楽しいですが、トンビにご注意ください。
私は手に持っていたイカ焼きを一瞬でさらわれました!
参考:大阪から日帰りで三社を巡った時の所要時間
出雲、松江地方は大阪から日帰りできなくはありません。
朝イチのJALで大阪伊丹空港から出雲縁結び空港に移動した後、レンタカーで美保神社、出雲大社、日御碕神社を巡りったことがあります。
2025年1月7日~2025年2月28日の時刻表だと飛行機は次のようになります。
JAL | 出発 | 到着 |
---|---|---|
大阪(伊丹) → 出雲 朝一番便 | 07:05 | 07:55 |
出雲 → 大阪(伊丹) 最終便 | 18:55 | 19:40 |
11時間ほど滞在で、必ず訪れたい神社を3つに絞り、効率よく巡ったタイムスケジュールがこちらです。
3つの神社とは、出雲大社、日御碕神社、美保神社です。
行程 | 移動(車) | 滞在時間 |
---|---|---|
出雲縁結び空港(レンタカー会社)⇒美保神社 | 有料道路利用で1時間10分 | 参拝、ご祈祷込みで40分 |
美保神社⇒出雲大社 | 有料道路利用で1時間30分 | 参拝、ご祈祷(ご祈祷待ち30分)、 食事込みで2時間※ |
出雲大社⇒日御碕神社 | 一般道で20分 | 参拝・ご祈祷で40分+岬散策30分 |
日御碕神社⇒稲佐の浜 | 一般道で15分 | 浜散策20分 |
稲佐の浜⇒出雲縁結び空港(レンタカー会社) | 一般道で40分 | レンタカー返却と空港移動で1時間 |
合計 | 約4時間 | 約5時間 |
まとめ:日御碕神社の魅力と参拝のポイント
日御碕神社は歴史や神話が息づく、魅力あふれる神社です。
出雲大社と合わせて訪れることで、より深いご縁を感じられるでしょう。
神社周辺には絶景スポットや地元グルメも充実しているため、観光も兼ねて訪れるのにぴったりです。
日御碕神社の神秘的な空気に触れ、心も体もリフレッシュする旅を楽しんでください。
- 日御碕神社は天照大神と素盞嗚尊を祀る格式ある神社
- 「日の本の夜を守る神社」として伊勢神宮と対になる存在
- 厄除け、縁結び、家運隆盛など多彩なご利益がある
- 参拝作法は「二礼二拍手一礼」、出雲大社とは異なる
- 出雲大社からのアクセスはバス、タクシー、レンタカーが便利
- 「神砂御守」は特別なお守り
- 地元特産のわかめは神事とも関わりがあり、特におすすめ
- 近隣の出雲日御碕灯台や経島のウミネコ観察も楽しめる
- 海の幸が豊富で、名物の海鮮丼やイカ焼きも人気



