- やりたかったはずなのに続かなくなる本当の原因
- 続けられないときのありがち脳内会議
「また途中でやめたくなっちゃった…」
「でも、せっかく買ったんだから」
数日前に買った本を目の前に、悩んでいました。
自分を知るためのワーク付きの本です。
買った時はやる気で、ワクワクして買ったはずなのに、またやりたくなくなってしまいました。
自分を説得してやろうとしたけど、結局、2、3ページ書き込んで終わりにしてしまいました。
「あぁ、また、できなかったなぁ」
「なんでできないんだろう」
最初はやる気があって、やりたいのに、続かない…をいつも繰り返していました。
あれから何年も経ちましたが、今なら続かないその理由がわかります。
それは、意志が弱いからではなく、習慣化の工夫が足りないからでもありませんでした。
今日は何をやっても続かなかった、その本当の理由をお話ししようと思います。
やりたかったはずなのに、できない
- やりたかったはずなのに、続かない
- やる気に満ち溢れていたのに、なぜかやりたくなくなる
よくこんなことが起きてしまって、私はどうしたらいいのかわかりませんでした。
本を買った時は、あんなにワクワクしていたはずなのに、なんで嫌になっちゃうんだろうって感じでした。
私はそんなに気分屋なのだろうか
と思ったこともあったけど、気が変わって興味がなくなった、と言うのとはちょっと違くて、気分屋の一言で済ませてしまうのはあんまりしっくりきませんでした。
やりたいはずなのに、できない
やろうとすると、気分が重くなってしまう
そんな状況でした。
習慣にできるように努力しても、意志を強く持とうと決意しても、あんまり効果はなくて、出口が見えませんでした。
やろうとすると、何かに引っ張られて気持ちが重くなり、体が動かない、できない
そんな感じでした。
なかなか辛かったです。
この謎が解けて、重たさの原因がわかった時がありました。
それは、本を買った時の自分の気持ちを振り返った時でした。
振り返って気がついた矛盾
本との出会いは偶然でした。
よくある話かもしれません。
時間を潰そうと、目的もなく本屋に入りました。
よく使う駅の駅ビルに入った本屋さんでした。
店内をぶらぶら歩いていたら、表紙が素敵な本が目に入りました。
直感的にいいなぁと思いました。
綺麗な絵が書いてあって、手元に置いて眺めていたい感じでした。
その後、タイトルと内容を確認すると興味を惹かれるものでした。
ダイアリー式で、毎日少しづつ質問の答えを書き込んでいくと自分のことがわかる、というものでした。
続けたら自分のことが理解できるんじゃないかと期待しました。
正直「続くかなぁ?」って気持ちもあったけど、挿絵も、紙の質感も気に入ってたので、続くことを期待して購入しました。
続けることをとっても楽しみにしていました。
毎日の生活に、ささやかだけど花が咲く、みたいな気分でした。
それで、結局続かなかったんですが、、笑
当時、自分では気がつかなかったけど、実は目的がふたつあったんです。
まず、本を見つけて素敵だなぁと思った時は、好みの表紙や挿絵に安らぎを感じて手元に置きたいと思いました。
だから、欲しいのはその挿絵を眺める時間でした。
のんびりする時間、何もしない時間が欲しかったです。
次に、タイトルを見た時は、続けたら自分のことがわかりそうだと思いました。
続けることで自己理解を深めることが目的でした。
のんびりしたいというよりも、本に書いてあるワークをしっかりやりたいと思いました。
「のんびりする」と「しっかりワークして自分を知る」この真逆の目的が混在していたのがよくなかったです。
のんびりしながらしっかりワークするのって、同時に叶えられないですよね。
ご飯を食べながら断食する、みたいな矛盾したことをしようとしていました。
この矛盾がやりたいことをやろうとすると気持ちが重たくなってしまう原因でした。
続かなかった本当の理由
続かない本当の理由は、どう考えても同時に叶えることのできない目的が混在しているからでした。
ベクトルの違う目的が、ひとつの選択の中に共存していて、結局どっちにも進めませんでした。
引っ張り合ってしまうからです。
右に曲がろうとしながら左に曲がろうとするみたいな感じですかね。
(絶対無理なんだけど。。)
本を買った時は、2つのメリットが同時に得られるように感じました。
好きな挿絵を楽しみながら、ワークができるみたいな感じです。
でも、実際は違いました。
のんびりしたいのに、ワークしなきゃいけない
やりたいことをすると、やりたくないことに近づいてしまう
という感じでした。
のんびりする時間が欲しくて手に取ったのに、本を開くとしっかりワークすることになってしまう。
なので、どうしても気分が乗らない、やりたいはずなのにできない、続かない、となっていました。
よく思い返してみると、私はベクトルが真逆の目的が混在した選択をすることが多く、その度に続けることに挫折して、アクセル踏みながらブレーキを踏むような摩擦感に苦しんできました。
こうやって選択を間違えてしまうのは自分のことがよくわかっていないからでした。
後からわかったことですが、私の中に矛盾したいくつもの声があって、それをちゃんと理解できていませんでした。
だから、続かなかったのは自己理解不足と言えます。
同じような状況に陥っている人って、案外多いなぁってクライアントさんと話していて感じています。
自己理解が足りなくて、続けにくい選択を選んでしまう人です。
ここからは、私が続けるために、自己理解を深めてわかったことをお話しします。
私の中の3つの気質
やりたいはずなのに、できない
そんなときは、まるで3人の人が自分の中にいて、それぞれの意見が違ってしまうような感じでした。
周りから見ると、ギャップがある人って感じかもしれません。
実際に「ギャップあるよね〜」ってよく言われていました。
とらえ所がない感じなのに、急に的確なことを言ったり
しっかりしてるかと思えば、抜けてたりするようです。
私が続かない選択をしてしまう時は、この自分の中にあるいくつかの気質がまとめられない時でした。
いくつかの気質を持っていることは、私に限らず、よくあることです。
例えば、
- 人が好きで外交的だけど一人も好き
- テキパキ行動するタイプだけど、いつもじゃない。のんびり行動する時もある。
- 行き当たりばったりなのに、あることに対しては計画的に動く
とかそんな感じです。
わかりやすくするために、私の中にいる3つの気質を擬人化してみました。
擬人化してみたらカオスだった
擬人化した3つの気質がこちらです。
楽しいこと大好き!フットワーク軽めなチャレンジャー。
みんなで何かするのが楽しい!
行き当たりばったり。
物静かでぼーっとしがち、自然が好きなアーティスト。
ひとりの時間が好き。
いっぱい人がいるのは苦手。
計画的に物事を進めるのを好む逆算型。
好きな言葉は合理性。
一つのことを続けて結果を出したい。
こんな感じの3人がいて、好みも意見もバラバラなイメージです。
下手したら真逆のキャラクターで、なんだかカオスです。
本を手に取って、のんびりしたいなぁと思ったのはB子です。
その後、タイトルを見て「ワークしたら自分のことがわかるかも」「しっかり毎日ワークしてみよう」と思ったのはC介です。
本を買った時に私の中で何が起きていたのか、脳内会議も擬人化してみました。
まとまらない脳内会議
綺麗な挿絵だぁ〜。
ずっと見ていたい。
これを見ながらのんびりした時間を過ごしたいな。
ワークをすれば自己理解が深まるかもしれない。
毎日取り組んでみたい。
全然違う方向を見ているふたり。
会社でチーム内がこんな感じだと、だいたいうまくいかないですよね。
B子とC介がそれぞれの目的に向かって歩き出してしまいそう。
ここで鶴の一声。
A子が登場しました。
とりあえず、気軽に買ってみよう!
ふたりの意見を調整するでもなく、後先考えずに購入を後押しする気軽なA子。
しかも、ワクワクしちゃってる。笑
会社の会議で言うと、真逆の意見が出てるのに「とりあえず、みんなでやってみようよ!」って何も考えずに発言する感じでしょうか。
これは上手くいかないやつですね…。
こうやって擬人化してみると、続かない理由がよくわかるのではないでしょうか。
まとめ
続かなかった本当の理由は自分のことが理解できていなくて、うまく脳内会議をまとめられていなかったからです。
脳内会議を見える化してみて初めて「できないのは仕方なかったのかも」と思えました。
例えば、仕事上のチームなら、まずは方向性を一つに絞りますよね。
本の例えで言うと、のんびりするのか、しっかりワークするのかどちらにするのか、目的をひとつに決めるということです。
これって、意思を強くとか、習慣化をどうするかとか、そんなことを考える以前の問題です。
これを読んでいるあなたも「何をやっても続かない」そう悩むときは、脳内会議がまとまっていないのかもしれません。
選択の中に、目的がふたつあったりしませんか?
その目的は真逆の方向を向いていないでしょうか?
ぜひ、チェックしてみてくださいね。