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最近よく聞く陰謀論。ネットにはさまざまな真偽不明の言説が飛び交い、鵜呑みにすると不安に捉われたり周囲の人との関係性が壊れたり、日常生活に深刻な影響が及ぶことも。
ただ、近年、陰謀論にはかなりの程度、実際に起こっていることも含まれており、荒唐無稽と捨て置くこともまたリスクを伴います。私自身、止むを得ず陰謀論を調べる中で知りたくもないようなことを知って気持ちが暗くなり、普段の状態に戻すのに手こずった体験がありました。
そこでこの記事では、陰謀論とうまく関わるための指針を5つ示し、具体例を交えつつ解説してみました。
陰謀論とは何か、ハマるとよくない理由
かれこれ3年となる新型コロナウイルス渦、また2022年2月にはロシアがウクライナを侵攻、ヨーロッパでの戦争が現実となり、世界はすっかり様変わりました。
燃料をはじめとする物価の上昇、コロナワクチン副反応の噂、パンデミックや温暖化対策を名目とした自由への圧迫、中国による台湾侵攻の脅威等々、不安のタネは数え上げればそれこそキリがありません。
そんななかで、昨年来よく耳にするのが、陰謀論という言葉です。
ウィキペディアによれば、
「陰謀論とは、なんらかの有名な出来事や状況に関する説明で「邪悪で強力な集団(組織)による陰謀が関与している」と断定したり信じたりしようとするもの」です。
今の世界に当てはめると、コロナ禍、ワクチン被害、ロシアーウクライナ戦争、脱炭素や温暖化対策、SDGs、ジェンダーフリーなど、すべての争点は繋がっていて、その裏側に、全体主義的な世界統一政府を目指して糸を引く一団があるということです。
その一団とは、具体的に言うと、国際金融資本、グローバリスト、WHO(世界保健機関)、WEF(世界経済フォーラム)、一部のユダヤ人大富豪一族、DS(ディープステイト)、イルミナティ、フリーメーソンなどです。
陰謀論に対する、私自身の立場を明らかにしておくと、以前は荒唐無稽なものと考えて信じていませんでしたが、ここ2年ほどの出来事から今はある程度の真実を含んでいると考えています。
というか、そう考えざるを得なくなったというのが正直なところです。この記事で紹介する<陰謀論に対抗する5つの指針>を使って考えた結果、現時点ではそう判断しているということです。なので、今後新たな事実が出て来て変わることだってあり得ます。
むしろ誰がなんと言おうと、といった状態になると、かなり好ましくないといえるでしょう。不安に翻弄されてよく眠れなくなるなど心身の健康を損ねる、仕事に身が入らないなどやるべきことがしっかりできなくなる、誰かの見解に洗脳されたようになって周囲の人と衝突するなど、自分の世界に閉じこもったような状態になりかねません。
個人としてこんな事態にならないために、そして、世の中が変な方向にいかないよう民主主義をきちんと機能させるためにも、私たちは賢くなる必要があります。今の時代、陰謀論か、本当の陰謀があるかは、なかなか判断が難しいからです。
実際に陰謀を行っている勢力は、陰謀論というラベルを貼ることで自分達に対する告発の封じ込めをしています。さらには、敢えて虚偽の情報を流して後でそれを暴くことで、世間に対してすべてが嘘であるかのような印象操作まで行われているようです。
このような動きに乗せられると、本当に何を信じてよいかわからなくなり、不安に飲み込まれて翻弄されることになりかねません。
陰謀論にハマらないための5つの指針
そこで、陰謀論にハマって痛い目に合わないための指針をご紹介しましょう。
陰謀論を頭から否定しない、鵜呑みにしない
はじめにお伝えしたいのは、今の世の中が、残念ながら常識が通用しない、何でもありの時代ということです。たとえば、国や政府が意図して国民に仇をなすなど、天皇が民の親のごとくしらす国であった日本人の感覚からは、とてもあり得ないことのように感じられます。
しかし、諸外国では、専制君主が民を所有物のように勝手気ままに扱うなどはありふれたことでした。まさかそんなことがといった思い込みがあると、盲点や死角を作りやすくなってしまいます。
ですから、玉石混交であるネット上の有名無名の意見はもちろん、政府、マスコミ、大企業、専門家など権威と呼ばれる筋の発信であっても、鵜呑みにして無条件で信じ込まないことが大切です。
今、世の中で起きていることの真相はなんだろうといった、最初の疑問の気持ちは大事にしつつ、新しい考え方やものの見方に出会ったら、頑なになるのではなく、いったんは受け止めるぐらい柔軟だとよいでしょう。
事実に基づき論理的に考える
2つ目です。いろんな人がそれぞれの立場から発言しますが、その根拠をできるかぎり、原典や一次資料まで遡ることです。
従来であれば権威のある人の発言はそれ自体が根拠とみなすことができたわけですが、今はそうではありません。統計やデータさえ改竄や隠蔽が疑われ、限界はありますが自分で少し調べるだけで嘘と判断できるものもたくさんあります。
たとえば、コロナであれば、厚労省や内閣府からデータが発表されています。オミクロンに変異した昨年初め以降、重症化率はほぼゼロ近辺に低下しました。超過死亡数の月次推移とワクチン接種との相関関係は明らかです。
世界にはワクチン接種のリスクに気づいて、イスラエルのように途中で止めたり、インドのように最初から思いとどまった国があります。当初、交差免疫のおかげで死者数が相対的に少なかった日本が、ワクチン接種を重ねた結果、世界一の感染者と死亡者を出すに至った。
こういったことが読み取れるわけで、それを元にどう考えるかということです。
両方の意見について、調べてみる
3つ目。一方の意見だけを鵜呑みにすることも危険です。ネットの特性上、SNSや検索結果において自分が好ましいと思う側の情報を目にしやすくなります。
また、私たちは自分の考えに沿った好ましい意見を読みたいと思う傾向があります。こうなると、もし考えが誤っていても、なかなか気づけないことになります。医療に関わる選択は、直接、身体の状態や健康を左右するものであり、早い段階での正確な判断が望まれます。
依存的な心理に注意
4つ目です。残念ながら、多くの日本人は、主体的に人生を生きていません。断言できるのは、国の枠組みがそうなっているからです。私自身、かつては戦後教育のせいで戦争を仕掛けない限り戦争は起きないというお花畑思想を信じていました。
また、おめでたいことに、日本を守ってくれる米軍の好意を疑いもしませんでした。米国は自国の利益のために行動しているだけで、それ以上の代償をほとんどの人が気づかないまま支払わされてきたということです。
日本のことを、米国の意向を抜きに日本人自身が決められないことは、実際に数多くあります。国全体がそのような状況であり、国民の集合的な意識もまたしかりということです。
自分の体や健康のことなのに医者任せにしてしまうといった態度も根っこは同じといえます。周りはともかくとして、自分はどう生きるのか、意識して自立していくことが大切でしょう。
ネガティブな波動に注意
そして、5つ目、最後です。波動というのは曖昧な言葉ですが、自分の心身の状態といってもよいでしょう。万物は振動していると言いますが、その周波数というイメージでも大丈夫です。簡単に言えば、ポジティブで明るい気持ちでいれば軽く高い波動、ネガティブな暗い気持ちでいると重く低い波動です。
陰謀という内容が内容なだけに、明るい気持ちでいるのはなかなか骨の折れることです。目を逸らして現実を見ないようにすると事態は悪い方に向かうでしょうし、ネガティブな波動でいてもそれに見合った現実を目にすることになります。しかし、どんな状況であっても、ポジティブでいることの大切さを理解することが大切です。
まとめ
陰謀論に上手に対処する5つの指針を再掲すると、以下のとおりです。
<陰謀論に対抗する5つの指針>
①頭から否定しない、鵜呑みにしない
②事実に基づき論理的に考える
③両方の見方について調べる
④依存的な心理に注意
⑤ネガティブな波動に注意
これらに共通するエッセンスを挙げるなら、自分が「どんな人生を生きたいか」ということかなと私は思います。思い込みや価値観に捉われることなくありのままに物事を見て、何を選ぶか。その際、他人任せや他人のせいではなく、自分が責任を取る覚悟を決める。あと、忘れてはならないのは、明るい気持ちでいることです。
起きることには必ず意味があると言います。重苦しい世の中ですが、それは私たちを成長させるため、外れてしまった人類の生き方を軌道修正するために起きていると思っています。
私たちは、必ず明るい未来を引き寄せることができます。陰謀論なんかに負けず、希望を持って進んでいきましょう。
以上