もっと違う世界が見てみたい、自分の世界を広げたいと思うことはありますか?
そんな時は旅や留学に行きこうとか、新しいことを学ぼうとかする人もいるかもしれません。
実は私も以前「自分の世界を広げたい」と思ってアメリカに行きました。
毎日が退屈に感じたり、自分のことがつまらないと感じていた頃でした。
当時はシアトルで学校に通ったり、ウィスコンシン州のオーガニックファームでファームステイ、南部へのバックパック、いろんな経験をしたのですが、自分が求めているものが手に入ったかというとそうでもありませんでした。
残念だけど、「なんか違うんだよなぁ」って感じでした。
帰国してから、私は旅に出るよりも世界を広げられる方法に出会いました。
家で簡単に、すぐにできる方法です。
今日はそんな、世界を広げるための方法を書いてみようと思います。
自分の世界はこうしてできている
自分の世界は今までの経験で作られています。
少しずつ経験をストックして、「これはこういうものだよね」というのがたまっていきます。水道から水が出るとか水は冷たいとか「世界ってこうなっているよねー」という当たり前が少しずつたまって、自分の世界を作るわけです。
これ自体は生活を送るのに必要なことです。
毎朝、顔を洗う時にはじめて水に触れた時のように驚いたり、感動したりしていたらなかなか朝の準備が進みませんよね。笑
実は海外に行って受けるカルチャーショックも自分の当たり前が覆ることでおきます。
その時に、世界が広がったと感じるのです。
例えば日本では普通に飲めます。だからそれが当たり前です。
でも、水道水が飲めない地域に行くと「水道の水は飲めるもの」という当たり前が壊されて、カルチャーショックがおきます。
カルチャーショックは世界が広がる瞬間です。
世界を広げたいと思ったらこのように自分が当たり前だと思っていることを見つけて、覆していく機会を意識的に作ればいいのです。
当たり前だという感覚が強ければ強いほど、覆った時に世界が広がった感覚を味わうことができます。
世界を広げる種「当たり前」の見つけ方
では「当たり前」だと思っていることを見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?
ここからは世界を広げる種「当たり前」の見つけ方をご紹介します。
自分自身のイメージを見つける
「自分はこんな人」っていうイメージはありますか?
自分のことがよくわからないと思う人も多そうですが、案外勘違いしていることって多いものです。一度、周りにどんな人に見えるか聞いてみてください。意外な答えが返ってくるかもしれません。
私は「面倒見がいい」「優しい」と言われてびっくりしたことがありました。
人を応援するのが好きだからヒーラーになったわけで、そういうセルフイメージがない方が変だったのかもしれません。
言われてみれば「そうだった、私、人のこと応援したり背中押すのが好きだった」なんて思いました。
自分の所属を見直す
簡単なのは自分の所属している集団について考えてみることです。
日本国内で一般的とされている常識やマナー、働いている業界、会社でのルール、通っていた学校、所属していた部活や習い事などで当たり前とされていることが異なる場合があります。
例えば、上下関係も厳しい部活とそうでもない部活があったりしますよね。
私は飲食の仕事を長くしています。飲食業界では、あだ名で呼ぶのがごく普通のことで、飲み会の席でもお酌はあまり見ないですが、そうではない業界もあると思います。これを探すには 別の集団がどんな当たり前を持っているのかリサーチしてみるのが有効です。
日本で学校に通った人なら別の国のスクールドラマを見てみたり、働いている業界とは全く違った業界の映画やドラマを見てみるのも楽しく世界が広げられるかもしれません。
感情を頼りに
当たり前だと思っていることは感情が教えてくれます。
当たり前が崩されそうなときに感情が揺れ動くからです。特に、怒りは当たり前だと思っていることを見つける手がかりになります。
最近イラッとしたことはありますか?もしくは「これはイラってするなぁ」と思うこと、ありますか?
私は仕事を適当にする人にイラっとすることがありました。
「仕事はちゃんとするのが当たり前、ベストを尽くして当たり前」
というのがあったんですよね。
なんでイラっとするのか、理由を見つめると自分の中の当たり前が浮かんできます。
自分が当たり前だと思う範疇から出た言動に怒りを感じることが多いので、イラっとした相手やものごとに対してどう思っているか、特に本当はどうすべきだと考えているか探ってみてください。
「〇〇すべき」「こうあるべき」など「〜べき」があなたの当たり前を教えてくれます。
当たり前を変える
当たり前だと思っていること、見つけられそうでしょうか?
「当たり前だと思っていることが当たり前ではなかった!」と納得することで世界が広がっていきます。
当たり前だと思ってることを見つけられたら当たり前を覆して世界を広げていきましょう。
イメージする
まず、当たり前のことを見つけたらそれが当たり前じゃない世界はどんな感じかイメージしてみます。
「人に気を使うのが当たり前」だと思っていたら、人に気を使うことなく振る舞う世界を想像して下さい。
全員がやったらカオスになってしまうかと思いきや、みんなが振る舞いたいように振る舞うので過度な期待や変な義務感もなく、逆に平和かもしれません。
特に感情が教えてくれた当たり前は、良い面と悪い面を両方見るのがポイントです。
人に意見を聞いてみる
自分が当たり前だと思っているだけで、実は他の人はなんとも思っていないかもしれません。どう思うかぜひ周りの人に聞いてみてください。
例えば、お風呂も毎日水を変えるのが当たり前の人、一日置きの人、色々いますよね。人に聞いて初めてわかることってあるものです。
私はヴィーガンスイーツを作るので卵と乳製品の入っていないケーキの方が当たり前なんですが、人と話していると「そうじゃないんだなぁ」って感じることがよくあります。
あとは
「仕事はちゃんとするのが当たり前、ベストを尽くして当たり前」
っていうのも人に聞いてみたことがあります。
同僚に「これ、こんな感じでやった方がいいよね?」って聞いてみたんです。そしたら「いや、それはやらなくていいんじゃない?」ってさらっと言われて衝撃を受けました。笑
今までありえないと思っていたことをやってみる
当たり前だと思っていたこと、当然いいと思っていたことの逆をやってみます。頭で理解するのと実際にやってみるのってけっこう違うので、実際に行動するといい刺激になります。
私は「掃除はマメにした方がいい」という「当たり前」を見つけたので、あえて「掃除はマメにしない」をしてみました。
このとき今まで見えていなかったメリットを見るのがポイントです。
当たり前の中には善悪判断が入っていることがあるからです。
当たり前に「こっちが良い」と思っているということです。
「掃除はマメにしない」って部屋は散らかっていきますが、その時間で別のことができるし、掃除しないって楽です。
今まで「掃除をマメにするのはいいに決まっている」という感覚だったのですが、それが緩くなって「掃除をしないのも案外いいなー」という気分になってきました。
こうやって当たり前の中に隠れていた善悪判断が緩んで「掃除をマメにする」のが良いことでも悪いことでもなくなってきました。
「どちらでもいい」と思えるフラットな状態で選べるって、心地いいことです。
当たり前がゆるめられない時
頭ではわかるけど、「やっぱりこれは当たり前」だと思って変えられないことってあると思います。
そういう時は自分の存在価値が関わっている可能性があります。
実は私は「仕事をちゃんとする、ベストを尽くすのが当たり前」がなかなかゆるめられませんでした。
仕事をちゃんとすること、ベストを尽くすことで自分の存在が価値を証明しようしていたからです。
そういう時「当たり前」はなかなかゆるみづらいです。
時間をかけて行うことで少しずつゆるみますが、自分がどこにこだわっているのか、何を守ろうとしているのかを考えてみると扱いやすくなることがあります。
新しい世界
当たり前が自分の可能性や選択肢を制限していることはたくさんあります。
- 「こうするのが当たり前だから」とよく考えずに決めてしまう
- 「当たり前だからできない」と考える前に諦めている
- アイデアや選択肢が無意識に制限される
- 自分の本当の気持ちが聞こえずらくなる
- 当たり前に「やらなきゃ」いけないことをして疲れる
などです。
つまらない毎日の原因にもなります。
今までの経験で作り上げてきた当たり前のことは自分だけの常識で、過去のものです。その常識が当たり前でなくなるときに世界が広がっていきます。
世界が広がった先には今まで気が付くことがなかった新しい可能性と本当の自分が待っています。
常識が心地よく覆る感動をぜひ楽しんでお試しください。