「なんのために生まれてきたんだろう…」「やりたいことがわからない」なんてため息ついたりしていませんか?
一生懸命考えても答えってすぐに出るわけでもなくて、世の中にある仕事を見回してみてもピンと来るものがなかったりしますよね。
「やりたいことがわからない」と思った時にやるべきことは非常にシンプルです。
今、やりたいことなんてなくても、好きなことがわからなくても、自分の能力を生かして生きていくためにやるべきシンプルで本質的な3つのステップがあります。
その先にあるのは自分らしく自由な人生、持って生まれた気質や能力を存分に発揮する人生です。
3つのステップを実践した私の体験
まずは私の経験を少しお話しようと思います。
私はかつてやりたいことも好きなこともわからなくて、むしろ好きという感覚もなくて、とても悩みました。
「なんでこの世界にきちゃったんだろう」とか「自分ってどんな人なんだろう」とかけっこう真剣に考えてました。
「好きなことすればいいんだよ!」とか言われても「その好きってなんなの?」って感じでした。
同時にいろんな生きずらさも抱えて生きていました。
どんな声で話したらいいのかわからなくて困ってしまうくらい人前で自分らしくいられない、気分の浮き沈みが激しくてジェットコースターに乗っているみたいで自分で自分に振り回される、人混みにすぐ疲れて気が遠くなる、心の底から湧き上がってくる孤独感と喪失感、絶望感と無力感。
とにかく、大変でした。
今は状況はとても変わりました。
好きなことがあります。好きなことは本当にそれだけで胸が震えます。ワクワクします。やりたいこともあります。
自分の持って生まれたものを生かして生きていくのはこっちなんだと確信みたいなものがあります。
3つのステップを実践するようになって、これが1番大きな変化です。
ずっとずっと、見つけたいと思っていたものを見つけたのです。
感じていた生きずらさも変わりました。
人前で自分でいられる時もたくさんあるし、たまにはできない時もあります。でもそれでいいって思います。職場での些細な会話、挨拶が嬉しく感じます。人混みも満員電車も大丈夫。
気分はかつてが津波なら、今はゆったり湧き出る温泉のような心地いいゆらぎです。抱えきれなかった孤独感、喪失感、絶望感と無力感はどこへいったのか探してしまうくらいです。
シンプルな3つのステップを生活に取り入れてから、毎日が新しくて本当の自分を発見する瞬間の連続でした。
「本当はこんなことが好きだったんだ」「私はこんなこと大切に感じてるんだ」とか、今までいくら考えても分からなかった自分を発見するのは常識が心地よく覆るような感動と新鮮さがありました。
そして自分の内が変わることで外の世界もガラリと変わりました。
なんだか、あっという間に自分の使命のようなものを確かに心のうちに感じるようになりました。
私がやってきたシンプルで本質的なことを3つのステップにしてまとめました。
自分らしく自由な人生、持って生まれた気質や能力を存分に発揮する人生を手に入れるための宝探しの地図です。
この地図を読む人は度々出会う新しくて本当の自分を楽しみながら、自然体で能力を発揮して誰かの役に立ったり、毎日の小さなことに充実感を感じたりする毎日を手に入れると思います。
そんな人がたくさん現れることを願って、書いてみます。
まず親子関係の影響について
人は思ったよりずっと親の影響を受けて成長します。親から受けた影響を本来の自分だと思い込んでしまって、自分のことややりたいことがわからなくなっているケースはとっても多いです。
ここでは親子関係を切り口に本来の自分に気がつき、能力を発揮して生きるステップをお話しします。
ステップ1親子関係から自由になる〈癒して満たす〉
親からのネガティブな影響を少なくして、影響度を下げていくことで影響を受ける前の「本来の自分」に出会うことができます。
影響を受ける前の「本来の自分」がやりたいことを知っているし、発揮すべき能力を持っています。
親子関係の影響から自由になって、「本来の自分」に出会うための方法は、ネガティブなプログラミングの元になっている傷ついた体験を癒すこと、満たされなかった想いを満たすことです。
そして、「本来の自分」に不要なパターンや不要な思い込みを手放していくことです。
癒して満たして、訂正する、その繰り返しです。
癒しとは気づくことです。
何に気がつくかというと傷ついた体験をした時に感じていた感情や感覚に気がつくということです。
例えに出た、好きなものを親に批判されて傷ついた場合、批判されて傷ついた、悲しかったという気持ちに気がつくこと、思い出して「そうだった、こんな風に感じていたな」と追体験することが一つの癒しになります。
傷は見たくないので無意識になかったことにしてしまいます。
なかったことにするとずっと傷は疼いて、原因はわからないけど人目が気になる、人と違う意見を持つのが怖いという反応パターンから抜けられない状態が続きます。
なんでそういう風に感じるのか傷の原体験を思い出して「そういうことだったんだ」と納得することで傷が癒えてネガティブなパターンから解放されます。
- 幼い頃、親に対してどんな感覚を持っていたかを振り返ってみる
- 今感じている生きずらさと同じ感覚を幼い頃にも感じていなかったか意識を向けてみる
など、傷ついた体験を思い出してどんな風に感じていたか目を向けてみてください。
「あの時本当はこんな風に感じていた」と当時感じていたことを受け止められた時、傷は少しずつ癒されていきます。
満たすというのも傷を癒すのと同じです。
満たされなかった出来事を思い出して、当時の感覚や感情をもう一度感じることで満たすことができます。
当時は聴いてあげることができなかった自分の本音を今聴いてあげるということです。
話をちゃんと聴いてもらうと満たされるのと似ています。
癒して満たすというのは傷ついた体験や満たされなかった想いをもう一度、心の奥から取り出して底に残っている感情や感覚に気がつくこと、そしてもう一度を感じることで起きることです。
ステップ2親子関係から自由になる〈訂正する〉
癒して満たすを繰り返していくと、傷によって勘違いしていた思い込みが自然となくなっているのに気がつくかもしれません。
「勉強しなさい」と言われて、勉強すると褒められたり認められた場合、「勉強する自分には価値があるけどそのままじゃダメなんだ」と傷とともに思い込みが発生します。
だから「もっと学ばなきゃ」と頑張って、それが原動力になる状態です。
でも傷が癒されるとそんなにそれが原動力にならなかったり、別にそのまんまでいいか、と思えるようになってきます。
今まで頑張れたのになんで頑張れないんだろうと不思議に感じるかもしれません。
それは「勉強しない自分には価値がない」という幼い頃のネガティブな勘違いが訂正されていくということです。
心の傷がネガティブな思い込みを支えています。
だから心の傷が癒されてしまうと自分にとって不要な思い込みは維持できなくなってきます。
普段から自分の思い込みに目を向けてみてください。
傷が癒えていても習慣で「もっと学ばなければ」などの思い込みが定着している場合もあるので、自分の考えていることが今の自分にマッチするのかどうか定期的に点検してアップデートしていきます。
傷が癒えていれば思いのほか簡単に新しい自分にアップデートすることができます。
ステップ3 本来の自分を育てる
傷が癒されて、ネガティブな思い込みやパターンが緩んでくると「本当の自分」が顔を出します。
今までのネガティブな思い込みやパターンなど「自分らしくない自分」という鎧をを脱いでいく感じです。
この「本当の自分」を育てていくことが重要です。
親が厳しかった、あれしなさい、これしなさいって言われたなどの経験があると、「本来の自分」を育てることができずやりたいことがわからなくなってしまいます。自分の軸や価値観も育ちません。
「本来の自分」を育てるには幼い頃に持つことができなかった「本音を感じて、どうしたいか考えてそれを行動に移す、失敗したらもう一度やってみる」ということの積み重ねで起きます。
普段の小さなところから本音を大切にした選択を心がけます。
空いた時間の過ごし方、今日のごはんや飲み物、お金の使い方などです。
便利だから、楽だから、健康に良いから、いつもこうだから…
は少し置いておいて、自分が本当に好きなものごと、気分にあったものを選んでみます。
ちょっとわかりずらいと感じる方はこんな選択はどうでしょうか。
- 今日の帰り道、今の気分に合っているのは?
- 家に帰って何する?順番は?
- シャワーとお風呂どっちの気分?
食事は毎日のことなのでやりやすいです。
正解がないのでどこまでも続くという意味では難しいですが。笑
- 外食と自炊どっちにする?
- ごはんと麺どっちにする?
- コーヒーはアイスとホットどっちがいい?
- ごはんのお皿、どれ使う?
- 食後に甘いものは食べる?
まとめ
やりたいことがわからなくなるのは親子関係のなかで負った心の傷や心の傷が支えている思い込みが原因です。
「本来の自分」が育つ時間がなくなるだけでなく、気が付かないうちに親の理想や価値観を取り込んだ自分を本当の自分だと勘違いして生きてしまうからです。
普段のちょっとしたネガティブな感覚から傷ついた原体験をたどって、もう一度自分の傷ついた本音に耳を澄ますことで傷を癒して満たすことができます。
不要な思い込みを手放して自由になった先で本来の自分と出会うことができます。
①癒して満たす ②訂正する ③本当の自分を育てるの3ステップです。
本質的な3つのステップで自分らしい自由な人生、持って生まれた能力を生かした人生を手に入れてください。