「忙しい」毎日に振り回されて、どうにも抜け出すことができない。
「忙しい」が口癖になっていしまっている人のために「忙しい」毎日から抜け出すための方法をお伝えします。
「忙しい」毎日から抜け出す方法
毎日が「忙しい」と感じている方は
「忙しい」ことでいろいろと不都合なことが起こりやすくなっていませんか?
- 家族や会社の人など周りの人にあたってしまう
- 余裕がなくなって感情的になる
- 怒りやすくなる
- 冷静な判断ができなくなる
- 普段はしないようなミスが多くなる
- 思わぬトラブルを引き寄せる
- スケジュール調整がうまくいかない
- 体力の消耗が激しい
- 仕事がいつまでも終わらない
「忙しい」状態になることで、自分がやりたいことができなくなり、本来の「自分」からはどんどんと遠のいていくような感覚があるかもしれません。
「忙しい」は自己評価
実は「忙しい」というのはあなた自身が行っている『評価』です。
周りの人から「忙しそうだね」と言われているのと
あなた自身が「忙しい」と言うのでは意味合いが大きく異なります。
多くの場合、他人から言われている「忙しそうだね」「大変そうだね」という状況で、言われている本人の感覚は、
「そんなに忙しくはないけど、、言われてみれば忙しいかな。。」というように周りの評価とは大きくギャップがあることが多いです。
では、自分から発している「忙しい」の場合はどうでしょうか?
「テレビを観るのに忙しい」人もいます
世の中にはいろんな「忙しい」が溢れています。
- テレビを観るのに忙しい
- 宿題をするのに忙しい
- 子育てに忙しい
- 遊ぶのに忙しい
- 書類を整理するのに忙しい
- ゲームをするのに忙しい
- メールを整理するのに忙しい
- スマホを見るのに忙しい
- 晩御飯の用意をするのに忙しい
- 犬の散歩に忙しい
- プレゼンの準備に忙しい
- 商談の準備に忙しい
- なんだかわからないけど忙しい
世の中には「忙しい人」はたくさんいますが、「忙しい」と言っている人は誰もが誰よりも「世界一、自分が一番忙しい」と思っています。
世の中で自分が一番大変
誰もが自分の人生の主役です。
他人の人生ではなく「自分の人生」を生きています。
ですので、誰よりも「自分が一番大変で忙しい」と感じてしまうのは当然のことです。
でも、少し自分から距離を置いて客観的に自分自身を見つめてみるとどうでしょうか?
自分よりも忙しい人は世の中にたくさんいます。
それは、他の人の「忙しい状況」を観察すれば一目瞭然です。
例えば先ほど例にあげた「テレビを観るのに忙しい人」はどうでしょうか?
「テレビを観るのに忙しいんだよ!」と野球中継に完全に心を奪われているお父さんよりも、晩御飯の用意、こどもの面倒、お風呂の用意と家事をこなすお母さんの方がよっぽど忙しそうですが、「忙しい」と思っているのはテレビを観ているお父さんで、家事をしているお母さんは「忙しい」とは感じていないかもしれません。(イラっとしているかもしれませんが。)
「忙しい」の効果
「忙しい」自分にすることは「何も考えない状態」である自分を作り出すのに非常に効果的です。
よく「忙しい」という言葉は「心を亡くす」と書くと言われます。
自分らしい状態から心が離れた状況に自分を簡単に置くことができますので、「忙しい」と言いながら自分を見ないとても楽な状態を作りだすことができるのです。
スマホやゲームなど、なにか夢中になれるもので忙しくなれば、さらに効果的です。
ゲームに夢中になることで現実を忘れさせてくれます。さらに「ゲームに忙しい」ということで、周り(現実世界)との隔絶を作り出すことができます。
「忙しそうですね」と言われる人の特長
他の人から「お忙しくされていますね」と言われる人は、ほとんどの場合、本人の自覚としては「そんなに忙しくもないけれど。。」と思っています。
自分が「忙しい」と思い言葉に出して言う「忙しい」は主観的な評価です。
一方で他人に「忙しそうですね」と言われているのは客観的な評価です。
他人からみて「忙しそう」と客観的に評価されている人は、自分ではは「忙しくない」と感じています。
一方で「わたしはとても忙しいんです」と主観的評価から「忙しい」言っている人は、本人に聞けば当然ながら「わたしはとても忙しい」となります。
「忙しい」自分から抜け出す方法
では「とても忙しい」から抜け出すにはどうすればいいのでしょうか。
まずは、「忙しい」と言わないことです。
そして、「忙しい」と思ったら少し立ち止まって「あ、いま『忙しい』って思ってるな」と客観的に自分を見つめてみることです。
自分自身を客観的に評価することができれば、本当は「忙しい」のではなくて他の要因があることが分かります。
「忙しい」の裏に隠れた本当の自分
「忙しい」と言っている人は、「何も考えていない状態」になっていると書きました。
「何も考えていない状態」になることで、本当の自分自身を隠していたり、何かと向き合うことを恐れていたりする場合が多いです。
では、「忙しい」と周りに言うことで何を隠しているのでしょうか?
例えば、仕事中に「忙しい」というのが口癖の人は、次のようなことを隠している可能性が考えられます。
- 仕事ができなかった時の言い訳を先に作っておく
- 仕事ができない自分を認めたくない
- 他人よりできる(優秀)部分を認めたくない
- 成長することを認めたくない
- 成功することが恐い
本当にそうなのでしょうか?
多くの人は成長したい、うまくやり遂げたい、人から認められたい。と思っていることでしょう。
「忙しい」は本当の自分を否定するとても簡単な方法なのです。
あなたが「忙しい」とついつい言ってしまっているとき、本当の自分はなにを感じ、求めているのでしょうか?
「忙しい」は自分が作り出している
「忙しい」と言葉として発することで、「忙しい」状況を自分が作り出しているということがお分かりいただけたでしょうか?
でも、「忙しい」状況は自分が作り出していると言われても、現実的に「忙しい」ことに変わりはない。
そこで、「忙しい」毎日から抜け出すためのステップをお伝えします。
- 「忙しい」と感じたら
- 「忙しい」と言っている自分に気づく
- 自分よりも忙しそうな人を探す
- 自分の「忙しさ」を評価してみる
これだけで主観的評価の「忙しい」から客観的評価に入れ替わります、自分が「本当に忙しいのか?」を客観的に評価することができるようになるのです。
これが習慣化されてくると「忙しい」と言葉にする習慣自体が無くなります。
「忙しい」と言うことなく日々のやるべきこと(タスク)をこなしていくと、その内まわりからは「忙しそうですね」と言われるかもしれません。
さらにやっているタスクが「忙しさ」の中にではなく、当たり前のようにできるようになればまわりからは「楽しそうですね」と言われます。
そうなれば、「忙しい」毎日を送っていたあなたは遠い過去の自分になっていることでしょう。
多くの人は「主観」の中だけの自分の世界で生きています。
ちょっと立ち止まって「客観的」に自分を見つめることが習慣化されると、人生に少しずつ変化が起こり、やがては大きく成長したあなたへと変化していることに気づくでしょう。