水断食ってしたことありますか?
プチ断食や夕食の置き換えなど気軽にできるものに挑戦したことがある方も多いかもしれません。
私は今までコールドプレスジュースや野菜だしだけで数日過ごしたことはありましたが、今回はじめての3日間の水断食を経験しました。
予想以上に心にも変化をもたらしたのでどんな変化が起きたのかレポートしてみたいと思います。
始めたきっかけ
友人が断食のトレーナーをしていたり、水断食を定期的にしている人が周りにいたりして、いつかやってみたいなと気になっていました。
お菓子を作る仕事をしているので、小腹が空くと甘いものをつまみ食いすることも多く、甘いものの摂取量が多いことに対してちょっとした不安がありました。
オーガニックな素材で白砂糖や動物性のものは使わないヴィーガンスイーツですが、やはり甘いものは甘いものです。
シーズン前の商品開発時は摂取量も一気に上がります。いくらギルトフリーなスイーツといってもケーキを2個も3個も食べたらさすがにギルトフリーではいられません。
それも毎日続きますから私の体は大丈夫かと不安をぬぐいきれませんでした。
普段から食べ物に対する関心が高いことに加えて甘いものを食べ過ぎている自覚と不安から水断食をしてみようと思ったのでした。
準備食 痛感した間食の動機
断食は準備食、本断食、回復食をそれぞれ3日間で行いました。
準備期間が始まってからは食生活が普段と変わります。食べる量や種類を制限して食事をしていました。
その結果、口に運ぶものには意識的になりました。
飲食店で働く私の周りには食べ物があふれていて、あんまり意識的に選択せずによく口に運んでいたことを痛感しました。
「これどんな味だろう」とか「これとこれ合わせたらどうだろう」「ちょっとお腹すいてきた」など体が本当に求めているかよりもどちらかというと好奇心や気分で食べることの方が多かったです。
ストレスからガス抜きのように間食することもありました。
準備食を始めてみて、好奇心や気分で口に運ぶことの多さに改めて気がつきました。
本断食 体の変化
そんな気づきもあった3日間の準備期間を終えて、本断食がはじまりました。
本断食がはじまると口に運ぶものは水のみでした。
今まではジュースなどで空腹感をほとんど感じることなく過ごしていたので不安だったのですが、案外空腹感は気にならず、心配していた頭痛もありませんでした。
1日目は体力的にも問題なく「お腹空いたなー」くらいの感想でした。いつも通り生活していました。
2日目は体がややむくみやすく、立ち仕事もしていたのでちょっと大変でした。そして、睡眠時間が長くなりました。空腹感はありましたがそこまで気になりませんでした。
3日目はあまり力が入りませんでした。動作がゆっくりになって、とにかく省エネで動くために行動を効率化しました。
家の中ですら歩く道順を考えました。
「トイレ行くついでに洗濯機回そう」とか「ゴミ捨てに行きたいけど後で買い物に行く時に一緒にやろう」とかできる限り動かなくてすむようにしていました。
そして本当にやりたいことだけを厳選してやるようにしました。
断食で体の状態が変わっていなければここまで厳選することはないので珍しい体験でした。
本断食 感覚が細かくなる不思議
3日目になるとさらに五感にも変化が起きてきました。
感覚が細かくなってきた印象がありました。印象的だったのは嗅覚です。
部屋でくつろいでいると、ご近所から夕飯のにおいがしました。焼き魚のにおいでした。
いつもは「魚のにおいだなー」くらいでなんとも思わないものです。
でもこの時は、魚の焼き目とか、身のふっくらした感じがイメージされました。
においから立体感を感じる不思議な感覚でした。
回復食 エネルギーの節約と厳選した選択
回復食1日目、動きは今までになくスローでした。
体を動かすエネルギーが湧かないのです。そのため少ない動きですむように、回復食の準備も着替えもなにもかも、動きの1つ1つを厳選して行うことになりました。
どれくらいエネルギーがなかったかというと、折り畳み傘をさして歩く時に「傘が重い…」と感じてしまうくらいです。
回復食でおかゆを食べた途端、目がさめるような暖かさを感じました。力がお腹の底から湧いてくるような感覚でした。
血糖値が上がったのだと思いますが「米すごい…」と感動せずにはいられませんでした。
断食がもたらした一番の変化
選択に対して意識的になる感覚は断食を終えても消えることがなく続きました。
断食明け、小さくなった胃で食べられるものはかなり限られていたからです。おかゆとお味噌汁にぬか漬けがあればかなりお腹がいっぱいになりました。おかゆも一人前はちょっと多い印象でした。
そんな小さくなった胃袋に何を入れるか、毎回の食事と食事の準備が楽しみな私は真剣に考えることになったのです。
この真剣に選択する意識は準備食の時から続いていましたが、断食後、食事以外のところでもよく現れました。
食事も量は少ないですが通常に戻りつつあり、もうエネルギーの節約をする必要はないにもかかわらず、朝の準備で先に顔を洗うか着替えるかで真剣に考えて選択しようとしている自分がいたのです。
いつもは何気なくしている選択に意識的になったこと、その選択にかける真剣度が大きく変わっていました。
また、嗅覚の変化にも見られたようなキャッチする情報量の増加もあり、選択する時に考慮する情報量が上がった感覚がありました。
こうなると以前よりも多くの情報を集めて丁寧に、真剣に選ぶという感じになってきたということを感じました。
何気ないことから幸せを受け取る
選択に対する変化は予想以上に私の生活を変えました。
例えば、職場に行く前に寄るコンビニを選ぶにしても、今までは気分で選んだり、常温の水の取り扱いが多い店を安易に選んだりしていましたが、そこに行くまでの道の雰囲気や店員の様子、混み具合など様々なものを加味して決めるという感じに変化していました。
正直、ちょっとめんどくさいです。別に水が手に入ればいいわけですから…。笑
でもめんどくさいだけあって、同じ行動でも以前と満足感が全く違いました。
以前は水を手に入れるという目的を達成すればそれでよかったので「水を買った。以上。」という感じでした。
でも真剣に丁寧に選んで買うと「いい買い物できたなぁ〜」なんてウキウキしちゃうわけです。
たかがコンビニで水を買うだけでこの違い、素晴らしいと思いませんか?
毎日している何気ないことから満足感や幸せを受け取ることができるようになったのです。
お金の使い方の変化
意識的で丁寧な選択はこんなにも自分を満たしてくれるのかと日々痛感していました。
そして、自然と意識的に選択する機会が増えていきました。
その中で印象的だったのは丁寧な選択でカバンを買った時のことです。
正確にはわかりませんが売り場には感覚的には1時間くらいました。
いつも何かを買う時は直感で決めることが多いですが、この時ばかりは色やら形やらいろんなことを考えました。
今買うか、今度ネットで買うかも散々迷って、結局その場で購入しました。
カバンにしては安い方だと思うのですが、次の日、なんだかすごく満たされた感じがしたのです。
「カバンよ、よく来てくれた!」という感じで、運命すら感じました。
それから使うたびに「買ってよかったなぁ…」と満たされた気持ちになりました。
丁寧な選択はここまで選択後の感覚を変えてしまうものかと驚きました。
この買い物が決定打となり、お金の使い方が変わりました。
どんなに小さな金額でも、真剣に考える瞬間を持つようになりました。
結果的に出費が減りました。職場でストレスを感じてガス抜きのようにお菓子を食べていたのと同じ感覚で、手頃なものを買ってガス抜きをしていたのです。
その1つひとつを見直すことができるようになりました。一回に使う金額としては100円、200円のものですが圧倒的に使わないことの方が増え、「気がついたら思ったよりもお金がない」という状態から卒業することができました。
意識的に丁寧に選ぶことが習慣化したことで、お金を使うという選択も見直すことができました。
まとめ
3日間の水断食は私の選択の質や選択に対する意識を大きく変えました。そして、選択の1つひとつがその後の私の人生をつくっていくのだということを実感しました。
人生の満足度を左右するのは意識的で丁寧な選択の積み重ねなのかもしれません。
そこには無意識にしている選択も含まれることと思います。
いつも無意識にしている物事のとらえかたや体の使い方なども含めて、どこまで意識化して自分の意思で選択していけるでしょうか。
丁寧な選択で納得感のある人生をつくっていきたいものだと思いました。