「子育てに自信がない」と落ち込むときはありませんか。
子どもに対しよかれと思ってやったことが、かえって裏目に出たりする。
子どもには幸せに育って欲しい、そのためにはどんなサポートをしたらいいんだろう?
日々、迷うことばかり。
自信をなくすほど子育てに迷うときは、自分軸がない、もしくは自分軸がブレている可能性が高いです。
そこで、子育てに迷うときに意識したい、自分軸の見つけ方・活かし方をお伝えします。
子育てに正解はない
子育てに迷うときに、まず思い出してほしいのが、子育てに正解はないということです。
今の親世代は偏差値重視の教育の影響のせいか、物事には正解不正解があると思い込みがちです。
しかし子育ては、マークシート方式の問題のように、数ある選択肢の中に正解がただ一つ、ということはありません。
なぜなら、子どもは一人一人違う存在、そして母親もみんな一人一人違うからです。
AくんにやってよかったことをBくんにやろうとしても反発されるだけかもしれません。
Cママが子どもにやってうまくいったことをDママが子どもにやっても却ってうまくいかないかもしれません。
それは、兄弟であっても同じでしょう。
上の子にやってよかったことを下の子にやっても、同じようにいくとは限りません。
子育ては迷いがあって当然
子育てに正解はないとしても、子どものためにできるだけいい選択をしたい、と思うのが親心でしょう。
しかし世の中、色々な選択肢にあふれています。
特に、ネットなどで世界中の情報を気軽に手にできるようになった現代、一体どれがいいのか悪いのか、ますます迷うことも増えていると思います。
また、子どものためにこんな母親でありたい!と願っても、なかなかそうなれない自分に歯がゆさを感じるかもしれません。
どうしたら理想の母親になれるんだろう、と迷うこともあるでしょう。
でも考えてみてください。
目指すところがあるから迷うのです。
今の場所が一番!今が正しいのだ、と動こうとしなかったら、迷うこともありません。
今の場所から、より幸せになれそうな場所を求めているから、そこへの行き方はどこなんだろうと迷うではないでしょうか。
子育てに自信がないときほど、自分軸が大切
子育てに迷うときは、これだという選択が見出せなくて、こころが揺らいでいるときかもしれません。
そういうときこそ、自分軸を整えましょう。
自分軸とは自分自身の中心に置いている信念のことです。
信念を、「大切にしていること」、とも言い換えられます。
自分軸を持っていると、人生をどちらに向かって進んでいくか、の方向付けができます。
自分軸があると、数ある選択肢の中から、こっちの方向に行きたいから今回はこちらを選んでみよう、などと、選択がしやすくなります。
更にある選択をした後、自分軸に照らし合わせて、この選択で行きたい方向に進めたな、とか、ちょっとズレたからあの選択はもうしない方がいいな、とか、選択の結果から学ぶことができ、その学びを更に次の選択に活かすことができます。
例えば、未知の世界を航海しているとしましょう。
自分の目指す場所へ行くために、ある程度検討をつけて、「こっちへ行こう」と決めて、行ってみます。
もし、一定期間その方向へ行ってみて、行きたい方向と違うと判明したなら、また引き返して、決めなおせばいいのです。
でも何も決めずに、行き当たりばったりで適当に航海していると、同じところをぐるぐる回ってしまった、などということが起きやすいです。
たまたま望む場所に行けたとしても、適当に選択した結果だと、なぜ望む場所に行けたのか振り返ることができずに、再現性は低くなってしまいます。
すると、いつも気が付けば迷っている、ということにつながっていくのです。
子育てにおける自分軸の見つけ方
では子育てにおける自分軸の見つけ方をお伝えしましょう。
とても簡単です。
「子どもにどう育って欲しいのか」
この質問をご自身に問いかけてください。
もし複数個出てきたとします。
例: 勉強ができて、人から好かれて、手に職があって、健康に育って欲しい
次に、その一つ一つに対して、どうしてそう思うのか、を問いかけていってください。
なぜ勉強ができてほしいのか。なぜ人から好かれてほしいのか。なぜ手に職があって、健康であってほしいのか。
そして出てきた答えに対して、またなぜ、と問いかけ続けましょう。
例:なぜ勉強ができてほしいのか。→ 学歴が高い方がいいから
→ なぜ学歴が高い方がいいのか → 将来の選択肢が広がるから
→ なぜ学将来の選択肢が広がった方がいいのか → 自由に生きてほしいから
→ なぜ自由に生きてほしいのか → ・・・
なぜ、と問いかけ続けて、もうこれ以上答えが出ない、と感じるまで出し続けましょう。
最後に出てきた答えの組み合わせが子育てにおいてあなたが一番大切にしたいもの、自分軸です。
子育てにおける自分軸の活かし方
さて、では子育てに迷う時、自分軸をどのように活かしていけばよいのでしょうか。
例えば、「子どもにどう育って欲しいのか」と問いかけ続け、最後に出てきたしっくりくる答えが、「幸せに健康に育って欲しい」、だったとします。
「幸せに健康に育って欲しい」という子育ての自分軸を持つ人が、子どもに早く寝てほしいけど、楽しく遊んでいるのを止めさせるのも悪いなぁとずるずる思っていると、結局寝るのが遅くなって、どうしようか迷っている、とします。
その場合まず、「幸せに健康に育って欲しい」という自分軸を念頭に置きながら、そのためには子どもにどう接したらいいのか、考えます。
すると、幸せに健康に育つためには早く寝ることが必要と思うので、早く寝かせたい、などと出てきます。
次に早く寝かせるためにはどうするか、と考えます。
コツは、期間を1週間とか3日とか、できそうな範囲内で、とりあえずやれそうなことをいくつか出してみることです。
例えば、3日間は、寝る前のすべての行動を1時間早める、とか、有無を言わせず消灯する、とか、テレビの時間を短くする、などです。
その中で、決めた期間、決めた行動をやり続けます。
一定期間続けたのちに、行動に対し、結果はどうだったかを振り返ります。
こうすれば9時までに寝れるなーとか、この方法はダメだなーとか、9時に寝ること自体に子どもはストレスを感じて調子が悪そう、などと感じることが出てくると思います。
そして、感じたことを次の選択に活かしていきましょう。
それを繰り返すことで、子どもは幸せに健康に育つ方向に向かっていくでしょう。
簡潔にまとめると、「自分軸に沿った選択をして、一定期間やってみた上で、結果から学び、次の選択に活かす」です。
このように書くと、子育てとは、小さな実験の繰り返しかもしれません。
まとめ
子どもはみんなそれぞれ違い、誰一人同じ人間はいない上に、日々成長していく存在です。
同じ子どもに対しても昨日まではうまくいった選択が、今日はうまくいかないかもしれません。
だからなおさら、迷うことも多いのでしょう。
そんな時は、子育ては実験、と捉えて、自分軸を活かした選択を繰り返していきましょう。
以前よりも子育てがシンプルになっていくはずです。
自分軸がしっくり感じなくなったら、自分軸をブラッシュアップするタイミングです。
再度、自分が子育てにおいて何を大切にしたいのか、深く感じていってくださいね。