仕事を辞めて、ずっと憧れていた移住を実現して数ヶ月。
家の前には畑と広い空とゆったりとした空気、ゆったりとした時間の流れを全身で感じながらストレスのない日々を最近は過ごしています。
昼間はゆったりと自分の時間を過ごし、夜は自然の風を感じて、虫の声を聞きながらぐっすりと眠る。
ストレスという存在自体を忘れ、ストレスフリーな状態にあるライフスタイルを過ごすことができているなと思い始めました。
ストレスの原因はどこにあるのか?
そんな時にふと考えたのが、
ストレスの原因は
どこからきているのか?
どこにあるのか?
ということです。
振り返ってみると、私が直近で強くストレスを感じたのは以前の記事にも書いた、当時勤めていた会社でのパワハラと対峙している時でした。
この記事にも書いたように、当時感じていたストレスは「感情カウンセリング」というセッションを通じて緩和されていました。
当時は、日々の中で強いストレスを感じていましたが、感情カウンセリングを受けることで、自分自身の感情と上手に付き合うことができていました。
今回は、そのストレス自体がどこから来ていたのか?という視点から振り返ってみます。
今(現在)にストレスは無い
ストレスを強く感じていた当時のことを思い出してみるとストレスの原因は過去または未来に存在していました。
過去または未来に存在するストレス
勤めていた当時に相手から受けた精神的な圧力と負担は相当なものでした。
しかし、実際に当時の経営者と対峙している「その時」は相手と対峙することに精一杯でストレスを感じるという余裕が無かったように思うのです。
それよりも、強くストレスや精神的な不安を感じていたのは、やり込められた後に会社から自宅までの帰り道。
相手と対峙したときに感じた不安や言われた内容を反芻することによって精神的な不安定さが増していきます。
半年以上が経過した今でも、当時のことを思い出すとストレスを強く感じてしまうことがあります。
夜、寝ている時。
経営者から言われた言葉を何度も何度も思い出し、悔しい思いをすると共に、今後のことを考え不安が募り眠れなくなります。
朝起きて、会社へと向かう電車の中。
これから起こるであろうことを頭の中でイメージし、どのように相手に自分の意向を伝えればいいのか?
イメージが膨らむほどに対峙することへの恐怖心が沸き上がってきます。
【過去から感じるストレス】
- 言われたことを反芻する
- 当時の状況を思い出す
- 自己否定に浸る
- 自分自身への怒り
【未来に感じるストレス】
- 将来をイメージして不安になる
- 次回の対峙、交渉に対する不安を想起する
- 相手に対する恐怖心
- 自分に対する自信の喪失
- 自己嫌悪
- 自己否定
過去に想いを馳せ
未来に想いを馳せることで
ストレスを自分の元へと引き寄せていたのです。
ストレスを感じている時は今に生きていない
過去と未来に自分の思考、想い、意識が向いている時にストレスを感じているということは
「今に生きていない」ということです。
誰もが
「今、この瞬間」に生きてはいるのですが、
意識は「今」というこの場所にはないのです。
では、
過去と未来の自分ではなく
「今の自分」に対峙することによってストレスは軽減されるのでしょうか?
ストレスを感じないようにする2つの方法
そこでストレスを感じないようにするため、主に2つの方法が一般的には認知されています。
- 考える時間を作らない
- ストレスを感じないようにする
それぞれについて詳しくみていきましょう。
「考える時間を作らない」ストレス対策
過去と未来に意識が向くことでストレスが発生します。
ということは、
過去と未来に意識や思考が向く時間を無くしてしまえばいい。という発想です。
人は時間ができると思考が働きます。
「考えるから、ストレスになる」ということです。
であれば、
考える時間を無くして、とにかくスケジュールを入れる。忙しくする。
以前にはこんな記事を書きました。
以前の記事とは少し発想が違いますが、
「忙しい」状態を敢えて作り出すことによって「自分と向き合う隙を与えない」ということです。
この方法、
一時的には有効ですが、本質的な解決方法としては成立しない可能性があります。
忙しい状態が「自分が好きなコト」だけで埋め尽くされて、以前に感じていたストレスを感じる余裕さえ無くなった。
という方であればもしかすると有効かもしれません。
しかし多くの方は、目の前のストレスから逃げるために忙しくなれば、忙しくなったことにより余計にストレスが加算され続けていく危険性があります。
「ストレスを感じないようにする」方法
一般的によく聞かれるストレス解消法は「ストレスを感じないようにする方法」です。
- 好きなことをする
- スポーツをする
- 読書をする
- 映画を観る
- ゲームをする
- スマートフォンに夢中になる
- 誰かと遊びに行く
- 友人とお喋りをする
目の前のストレスは一旦脇に置いておき、何かに夢中になる、没頭することによってストレスから逃げることができます。
- スマホのゲームに没頭して、ストレスがあったことを忘れてしまう。
- 面白そうな映画やドラマを観続けて、ストレスがあったことを忘れる。
- 好きなスポーツや本に夢中になって、目の前のことに集中する。
- 気の合う人と喋って、承認してもらうことで自己肯定感を上げる。
いずれの方法も、ストレスのある状態から自分を一時的に遠ざける。という点では有効です。
しかし、お気づきだとは思いますが根本的な解決にはなりません。
否定的な表現を使うとするならば「逃げ」だからです。
何から逃げているのか?
それは、自分自身と向き合うことから逃げているのです。
逃げることも時には必要
数年前にブームになったドラマを思い出しますが、逃げることも時においては必要なことです。
ストレスのある状態から、一時的にであっても距離を置くことはストレスのある状態から解放され、軽減されます。
しかし、残念ながら逃げ続けていては「成長」がありません。
ストレスを感じる ⇒ ゲームにハマる
また
ストレスを感じる ⇒ ドラマにハマる
また
ストレスを感じる ⇒ 友人に愚痴る
ストレス解消の方法は違っても、やっているパターンは同じです。
最終的には、問題が増幅されて解消できないようなストレスを抱え込んでしまう可能性があります。
コンテンツは豊富
近年は、インターネットとスマートフォン等の発達により、私たちが日常の中で「逃げ」ることができるコンテンツや手段は非常に豊富になってきています。
コンテンツの提供者側もいかにユーザーの時間を獲得するかということに重点を置いています。
スマートフォンには豊富なアプリがあり、無料でプレイできるゲーム、SNS、ニュースサイトやブログなどのコンテンツが無限大に提供され続けています。
私たちが自分と向き合うことを避けて没頭する方法は無限に広がっているのです。
特に最近では「無料」という方法で、自分に後ろめたさを感じさせることなく気軽に利用できるようになってきました。
- SNSの投稿をする、投稿を見る
- 動画を視聴する
- ブログ記事を読む、投稿する
- スマホのアプリで遊ぶ
- ネットショップで商品を探す
さらに充実したコンテンツに進むには「課金・購入」という方法でさらに没頭できる仕組みが出来上がっています。
話が逸れてしまいましたが、ストレス社会と言われる現代が生み出したコンテンツビジネスと言えるかもしれません。
というのも、
コンテンツビジネスは利用してくれるユーザーがいなければ成立しません。
ユーザーは自分たちが提供するコンテンツに「ハマって」くれる人がありがたいのです。
逆の観点から考えると
「ちゃんと自分と向き合える人」はユーザーを獲得する。という点では都合が悪いとも考えられます。
根本的な解決方法は「自分と向き合う」
ストレスの発生源は「過去と未来」に意識が飛んでいってしまうことであるならば、「今の自分」と向き合うことが必要です。
ところが、
今の自分と向き合うことは大変難しいです。
難しいことは誰もが知っています。ですので、自然と「逃げる」方向へと舵を切ってしまうのです。
そんな状況にあっても自分自身を成長させ、発展させ、変わりたい。と強く願うのであれば「自分と向き合う」ことは避けることができません。
ただ、自分と向き合い続けるというのは至難の業です。
そこで、簡単にスタートできる方法として取り入れたいのが「瞑想」です。
まずは瞑想を「始めてみる」
「瞑想」に必要なモノは何もありません。
あなた自身とあなたの時間です。
そして、落ち着いて瞑想ができる環境です。
自分自身の気持ちが落ち着く場所で椅子に座り目をつぶってみましょう。
最初はいろんな雑念が湧いてきます。
私の場合であれば
- あの人にメールしないと
- 明日の予定を再確認
- 準備はできているかな?
- 新しい思いつきをメモしたい
- あの時、あの人に言われたことが気になる
- なんか身体が痒いな
- あと何分だろ
- トイレに行きたいかも
止めどもなく、いろいろな思いや思考が湧き続けてきます。
そんな時、まずは出てきたものを感じてみることが大切です。
ストレス解消法の一つと思っていたスマホのゲーム。
確かにゲームに没頭することでストレスからは解放されますが、何も考えていない状態でプレイしています。
先ほどから出てきたような、心の声に耳を傾ける余裕はありません。
瞑想を始めると「雑念」でいっぱいになります。
無理に消そうとしたり、抑えつけようとせずに、リラックスして思考を流していくのが良いでしょう。
瞑想中、ずっと雑念だらけかもしれませんが人間は同じことを続けるのが苦手です。
ある瞬間に「何も考えない隙間の状態」ができることでしょう。
その何も無い瞬間を捉えて維持してみてください。
その繰り返しを続け、何も無い状態の時間を長くすることを意識してみましょう。
今の自分と向き合う習慣
「瞑想」は主体的に自分と向き合う時間を作り出すことができる方法の一つです。
日常生活の中に取り入れることで、自分自身と向き合う時間を作り出すことができます。
さらに、
瞑想で得られた感覚を日常生活の中に取り入れて行くことで、ストレスから逃げるのではなく「向き合う」ことができるようになっていきます。
無理をして頑張る、耐え忍ぶことが重要なのではありません。
よりリラックスした状態で、自然体の自分自身でいられること。それが何よりもストレスから自分自身を開放していくことができる方法なのではないでしょうか。