がんばらないから、愛されてうまくいく。
自分の中の女性性を受け入れてその性質を高めていくと、ココロもカラダも余計な力が抜けて、良い感じのリラックス状態を維持することができるようになっていきます。自分のことも、起きる出来事も、自然と受け入れてラクに調和できる「幸せ体質づくり」、その方法を探ってみましょう。
カラダの性別に関係なく、女性性は誰の中にも存在しています。ひとによって、男性性が強いひと、女性性が強いひと、両方の性質が同じぐらいバランスしている人など、(これも性別とは関係なく)様々。
この記事では、「女性性」を受け入れて開いていくことによって、恋愛や人間関係がスムースになり、ラクに生きられるようになるヒントについて触れていきます。
女性らしさは外見じゃない
女性性を高めるために重要なのは、外見ではありません。内側の女性らしい性質を自分の中に認めて充実させていくことです。
では女性性を作る要素には、どんなものがあるでしょう?
寛容さ、柔軟な考え方、自己肯定的、包容力、優しさ、優美さ、調和的バランス感覚、包括的、直感的、官能性・・・。
女性性の要素のなかでも「受け入れる力(受容力・包容力)」は、女性性を開く大きな鍵となります。
多種多様なものを許容して受け入れる、やってきたもの与えられたものを素直に受け取る、自然が与えてくれているものを豊かかに感じ取る。
そんな「受け入れる力」を高めるために最も重要なのは、ココロとカラダが良い感じにゆるんでいること。
ココロとカラダがゆるんでリラックスしていると、女性性は自然と外見にも現れやすくなり、頑張って飾らなくても内側の魅力が滲み出るような、潤いのある存在となります。
そしてこの内側から溢れる美しさは、年齢と関係なく高め続けることができるのです。
女性性を高める理想的な状態に近づくためにできることを、順に見ていきましょう。
気持ちいいことを選択する
カラダが自然とゆるむ方向に向かうよう、自分が「気持ちいい、心地いい」と感じることを日々取り入れてみましょう。
楽しい、美しい、可愛い、素直にそう感じるものに囲まれてみましょう。いつもやっている動作(たとえば私が今パソコンを操作しているこの動作なども^^)を、できるだけ心地よいカラダの状態を維持できるよう意識してみるのも良いでしょう。
ほかにも、自分の素直な欲求に耳を傾ける。たとえばランチのメニューを選ぶとき、カロリーや価格、栄養バランスを頭で考えることの代わりに、カラダが素直に食べたいものを、感じてみる。
感覚を開くもの、好きな音楽や香りを楽しんだり、美味しいものを堪能したり、うっとりするようなマッサージを受けてみたり。
何かを育むという体験も女性性を高めるのに有効です。植物や動物を育てたり、小さくて可愛らしいもの(雑貨などでもOK)をそばに置いて愛でる、味わうというのも良いかもしれません。
仕事や子育て中で時間にそんな余裕がないよ!そんな方には(そういうときこそカラダをゆるませることが重要です)、自分で簡単にできる足湯や目の温湿布がオススメです。手軽にできて体の緊張をゆるませる効果的な方法を模索してみましょう。
正しさを捨ててみる
ゆるむこと、の心の面からのアプローチにはどんなものがあるでしょう。
女性性を閉じる方向に向かわせてしまうココロのあり方の代表は「正しくあろう」とか「きちんと(しっかり)やろう」というようなもの。「正しさ」はどうしても頭の判断になりがちです。「正しさ」を主張したり「きちんと、しっかり、完璧に」を追求するときカラダもココロも緊張しがちなもの。似たようなものに「論理性」とか「まともさ」というのもあります。それよりはすでに書いたように自分が「心地よい」と感じている範囲で選択したり、行動してみる。頭ではなくて感覚とか直感を使う方が女性性は充足する方向に向かっていくようです。
同様に、何かを自分に「禁じる」というのも、女性性は閉じる方向に。カラダの不調が続いている女性が、いつもは自分に禁じているものをちょっとだけやってみたら、体がゆるんで調子が戻った、という嘘のような話も耳にしたことがあります。
また、「禁じる」が外側のベクトルに向かうと、周囲をコントロールすることに。そうなって自分も周囲も苦しくなっていくようなときは、「どっちでもいいか」とか「ま、いっか」など、一瞬で心を緩める自分なりの魔法の呪文(!)を使ってみるのもアリかもしれません。
ここで気をつけたいのは、無理をする、頑張る、本音を偽る、というのもまた女性性にとってはNGの項目、という点。「正しさ」や「禁じる」を手放すために、周りを許容して受け入れる方向に向かうことは大事だけど、自分の本音である「本当はいや」を見ないようにしたり抑圧するのは本末転倒。このバランスを取るのは少し難しいかもしれませんが、たとえば自分の「いや」という本音と、周囲のあり方の両方を受け入れられるポイント(妥協ポイント)を探してみることはできるかもしれませんね。
何れにしても、柔軟な考え方、自分にも周りにも優しい気持ちになれる心の余裕は、女性性を高める大切なファクターです。白か黒かを明確にしない、グレーを選んでも良い寛容さを意識してみましょう。
ときには無責任さも受け入れる
女性性の最大の特権?は「無責任さ」だというユニークな見方もあります。知りませーん、わかりませーん、できませーん、こういった無責任なあり方を大いに、堂々と表現できるのも女性性のなせる技。
感じたことを間違っててもいいからそのまま表現する、無茶を言う、矛盾したことをいう、一貫性のないことを言う、・・・もちろん時と場所によりますが(笑)、ときにはこんな「ぶっちゃけた」あり方を自分に許してみるのも、自然体でいられる自分を受け入れるための良いワークになるかもしれません。
自分のセクシャリティーを誉める
突然ですが、自分のことは好きですか?
自分の中の女性性(自分が女性であった場合、女性であるということそのもの)を肯定的に捉えられていますか?
質問にすぐに「YES」と答えられない場合、あなたの中に傷ついた女性性の存在があるかもしれません。
(たとえ男性であっても、自分の中にある女性性的な部分を否定されたり抑圧せざるを得ない体験から「傷ついた女性性」を持っている場合もあります)
傷ついた性の癒しは容易ではないかもしれませんが、きちんと向き合う覚悟があれば、その方法は必ず見つかると信じましょう。まずは自分の中にその存在を認めること。自分の中で対話を試みたり、根本的に傷を癒す具体的な行動に一歩踏み出すことができると理想的です。
母親との関係性を改善することが女性性を癒す手がかりとなることは大いにあります。親子関係というテーマは大きいのでここでは詳しく触れませんが、母親との関係を癒すためには、母親を一人の人間として観て、良いところも悪いところも認める方向に努めることは有効でしょう。その際「とても認められない、許せない」というような強い思いが阻害するような場合は、まずは「母親を許せないと感じている自分自身を許す」ことから始めてみましょう。母親との関係性を見つめ改善することは、自分の女性性のエネルギーを受け入れて統合しやすくしてくれるでしょう。
自分のセクシャリティーは生命の根っことも言える部分。自分自身を本当に受け入れるための大きなファクターとなり得ます。傷ついた女性性に気づいたら、適切な自己評価のために、自分の女性的で魅力的な部分を認めフォーカスしてみましょう。理想的には自分の外見にも、セクシャリティーにも、そして自然な体の欲求にも、否定的な思いがないという状態になれることです。
自分の中の女性性に水をあげて育むように、体を愛情を持って観ること、大切に扱うことも心がけてみましょう。
まとめ
最後に。
自分の中にある女性性を高めて、年齢と関係なくやわらかく生きることができたら、カラダ・心・人間関係も自然とストレスのない健やかなものになっていきます。(一般的に女性の方が寿命が長いのも、女性性的な生き方に理由の一つがあるのかもしれませんね)
女性性の持つ特性の中でも、受け入れる力(受容力、包容力)はその最たる魅力です。その大いなる受容力が、異なるものと結びあわされて新しいものを生み出すという、生命の循環に繋がっています。
自分の中の受け取る器を大きくしていく。そうして与えられているものを受け入れることが普通になっていくと、生きることもラクになり、外側に頼らず自分の内側に愛を満たして生きられるようにもなっていくでしょう。
そこにいるだけで周囲を和ませて安らぎを与えられる女性性を充実させて、自分らしく気持ちよく人生を過ごしたいものです。
愛される技術は、まずは自分を愛せる技術なのかもしれません。