友達や家族といる時、学校や会社で、自分の意見を言いにくいと感じたことはありませんか?
いつも人に合わせてしまう。
自分が何をしたいのかわからなくなってしまう。
そんなあなたが毎日、自分らしさを保てるようになるための方法を紹介します。
- 自己理解を深める
- 自尊心を高める
- 境界線を設定する
- コミュニケーションスキルを向上させる
- 感情の管理をマスターする
自分らしさを保つための5ステップ
今回の記事では「自分らしさを保つための5ステップ」として、5つのステップをご紹介します。
- 自己理解を深める
- まずは、なぜ自分が他人に合わせてしまうのか理解しましょう。自分の感情や行動の背後にある心理的な動機を知ることが、改善への第一歩です。
- 自尊心を高める
- 自分の価値を認識し、自尊心を育てることが大切です。自分の意見や感情が他人と同じくらい重要であると認識し、自分を大切に扱うことを心がけましょう。
- 境界線を設定する
- 人間関係において適切な境界線を引くことが重要です。自分の感情やニーズを尊重し、必要な時には断る勇気も持ちましょう。
- コミュニケーションスキルを向上させる
- 自分の意見を効果的に伝えるために、コミュニケーションスキルを磨くことが重要です。相手の気持ちを理解しながら、自分の意見もしっかりと伝える方法を学びましょう。
- 感情の管理をマスターする
- 感情が自己主張を妨げることがあります。感情を適切に管理し、冷静に自分の意見を表現することで、より自分らしく行動することができるようになります。
これらのステップを実践することで、自分らしさを保ちながらも、健康的な人間関係を築くことが可能になります。一つ一つのステップをゆっくりと進めていきましょう。

Step1.どうして人に合わせちゃうの?
どうして自動的に人に合わせてしまうのでしょうか?
それはあなたの心の奥深くにある気持ちが原因かもしれません。
安心したい、みんなに好かれたい、争いごとは避けたい、こんな気持ちがあるからかも。
このような気持ちがあなたの中に在ることを知ることができれば、自分を変える第一歩になります。
どうして人に合わせちゃうの?
私たちが無意識に他人に合わせるコミュニケーションをしてしまうのは、多くの場合、心の奥深くにある基本的な感情や欲求が原因です。
これらは「安心したい」「みんなに好かれたい」「争いごとは避けたい」という心理的な動機につながっています。
このような心理的な要因が存在することを理解することができれば、自分の行動を変えるための第一歩となります。
安心したい
たとえば、新しいクラスや職場に入ったとき、不安を感じたことはないでしょうか?
知らない人ばかりで不安。
嫌われたりしないだろうか?
孤立してしまわないかな。
このようなときは、他の人と同じ行動をとることで、その環境に早く馴染もうとする心理が働きます。
新しい環境においては特に、「浮かないように」と同調することで一時的な安心感を得るため、自分の意見や感情を抑えがちになります。

みんなに好かれたい
人は社会的な存在であり、自分が他のグループメンバーに受け入れられることで安心感を得ます。
例えば、友人が皆である映画を絶賛しているとき、実はあまり面白くないと思っていても、その場の和を乱さないように同意してしまうことがあります。
この「人から好かれたい」という欲求が、他人に無理に合わせる行動につながるのです。
争いごとは避けたい
人間は本能的に争いを避ける傾向があります。
家庭や職場で意見が対立したとき、自分が折れることで早期に問題を解決しようとする人も多いです。
たとえば、親が何かを強く主張しているとき、反対意見を持っていてもトラブルを避けるために合意することがあります。
しかし、このように自分の感情を抑え続けると、長期的には自分のストレスが溜まり、自己不信にもつながる恐れがあります。
これらの感情や欲求を認識し、適切に対処することで、自分らしくいるための大切な一歩を踏み出すことができます。
自分の行動や感情について深く考え、時にはそれらに挑戦する勇気を持つことが、本当の自己実現に繋がるのです。
Step2. 自分を失うと何が起こる?
他人に常に合わせていませんか?
人に合わせることで、一見すると調和が保たれ、問題を避けることができるように見えます。
しかし、長期的には自分の真の感情や意見を抑え続けることで、精神的な不調や人間関係の問題を引き起こすリスクがあります。
自己肯定感の喪失
たとえば、友人たちが好む活動にいつも参加していましたが、本当は興味がない場合をイメージしてみましょう。
あなたは「みんなが楽しんでいるから」と自分を納得させて参加していましたが、徐々に自分の好みや興味が何なのか分からなくなり、自己同一性の危機に陥ります。
これは、自分の意見や感情を常に抑えることで自己肯定感が失われ、自己のアイデンティティを確立するのが難しくなる一例です。
内面的ストレスの蓄積
例えば、会社員の場合。
上司の要求にいつも「はい」と答え、自分の意見を言わないタイプの人をイメージしてみましょう。
断ることが苦手なため、自分に合わないプロジェクトやタスクを引き受けることが多くなってしまい、仕事に対する不満が積み重なります。
表面上は問題なくこなしているように見えていても、本人は次第にストレスを感じるようになり、それが心身の不調を引き起こす原因ともなります。
このように、自分の意見や気持ちを抑え続けることで、内面的なストレスが蓄積し、最終的には心身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。
人間関係の問題
さらに、自分の本音を言えないことは、人間関係においても問題を引き起こすことがあります。
例えば、パートナーに自分の気持ちを正直に話せず、常に相手の意見に合わせている人をイメージしてみましょう。
常に自分の気持ちを押さえ込むことが原因で自分の不満が溜まり、小さなことで感情が爆発してしまうことが増えるかもしれません。
このように、自分の感情を抑え続けることで、信頼や理解を築くべき人間関係が逆に崩れる可能性があります。
自分を失うことは、これらのように多方面にわたる深刻な影響を及ぼす可能性があります。
そのため、自己主張を適切に行い、自分の意見や感情を健康的に表現することが重要です。
それにより、自己尊重を保ち、ストレスを適切に管理し、充実した人間関係を築くことが可能になります。

Step3. 自分らしさを守る具体的な方法
自分らしさを守ることは、個人の幸福感や生活の質を高める上で非常に重要です。以下に具体的なステップと実際の事例を挙げて説明します。
自己認識の向上させよう
自分らしさを守る第一歩は、自分自身を深く知ることから始まります。
自己認識を高めることで、自分の本当の価値観や興味、感情に気づくことができます。
たとえば、日記をつけ始めることで自分の日々の感情や反応を記録することができれば、何が自分を幸せにし、何がストレスを感じさせるのかを明確に理解することができるでしょう。
この習慣は自分にとって本当に大切なことが何かを把握し、それに基づいて意思決定を行うようになります。
他人との境界線を設定する
他人との健康的な関係を維持するためには、適切な境界線を設定することが不可欠です。
自分と他人との距離感がわからなくなってしまうことはないでしょうか?
自分という存在と相手との間に見えない「境界線」を引いてみましょう。それだけで、相手からの影響を軽減することができます。
自己表現ができていますか?
自分の意見や感情を適切に表現する能力は、自分らしさを守る上で非常に重要です。
自分の考えや思いを相手にうまく伝えられない、表現できないことによってミスコミュニケーションが起こります。
まずは身近な家族や友人から、自分表現することを始めてみましょう。
ネガティブな影響を避ける
自分にとって有害な環境や関係から距離を置くことも、自分らしさを守るためには必要な場合があります。
近年では誰もがネガティブ(否定的)な影響を日常的に受けています。
例えば、ネットやテレビのニュース情報は「ネガティブ」な方が万人受けし、バズるので、意識的にガードしないとネガティブな情報がどんどんと入ってきます。
ネガティブな人影響を受けないためにも、自分からガードする意識が大切です。
自分らしさを守るためには、自己認識を深めること、境界線を明確にすること、自己表現のスキルを向上させること、そして必要に応じて自己防衛を行うことが重要です。
これにより、自分の内面に忠実に生き、より満たされた人生を送ることが可能になります。
Step4. うまく伝えるコツ
自分の気持ちをうまく伝えるためには、コミュニケーションがとても大切。聞き手の気持ちに耳を傾けつつ、自分の気持ちもしっかりと伝える方法を学びましょう。
良いコミュニケーションは、人間関係を築き、維持し、場合によっては修復するための鍵です。
自分の意見を効果的に伝えるためには、以下のようなテクニックが有効です。
クリアで具体的なコミュニケーションを心がける
良いコミュニケーションの基本は、明確かつ具体的なメッセージを伝えることです。
相手が理解しやすいように、ポイントを絞って、具体例を用いて説明することが効果的です。
たとえば、同僚にプロジェクトの進行について不満がある場合、「いつも遅れているよね」と不明瞭に伝えるのではなく、「プロジェクトのスケジュールについて確認したいことがあります。前回は提出期限を過ぎてからの提出となりましたが、次回からは期限の3日前には確認できるようにしてもらえませんか?」と具体的に提案すると良いでしょう。
傾聴を実践する
相手の言っていることをただ聞くのではなく、理解し、感情にも耳を傾ける「傾聴」は、相手に敬意を示し、信頼関係を築くのに役立ちます。
相手が話しているときは目を見て聞き、言葉にしない感情や意図も察知しようとする努力が必要です。
ノンバーバルコミュニケーションを意識する
言葉以外のコミュニケーション手段、例えば、身振り手振り、表情、声の調子、目の接触なども重要です。
これらの非言語的な要素は、言葉と合わせて伝えたいメッセージの強調や感情の表現に役立ちます。
例えば、積極的な頷きやオープンな姿勢は、相手の意見に対する興味や受け入れの態度を示すことができます。
感情を管理する
感情が高ぶると、冷静な判断ができなくなることがあります。
特に重要な会話の前には、深呼吸をする、短い散歩をする、数分間瞑想するなどして心を落ち着かせると良いでしょう。
これにより、感情に流されず、理性的で効果的なコミュニケーションが可能になります。
これらのテクニックを実践することで、自分の意見を効果的に伝え、同時に他人の意見にも耳を傾けることができるようになります。その結果、自分自身を表現しながらも、対人関係をより良いものにしていくことができるでしょう。
Step5. 感情を上手にコントロール
感情に振り回されずに、落ち着いて自分の意見を言うためには、感情の管理です。
自分の気持ちをよく理解して、うまく表現する方法を考えてみましょう。
感情のコントロールは、日々の生活における対人関係や自己表現に大きな影響を及ぼします。
感情が高ぶると理性的な判断が難しくなるため、感情を適切に管理する技術を身につけることは非常に重要です。
感情の認識と受容
感情をコントロールする最初のステップは、自分の感情を正確に認識することです。
「相手に合わせてしまう」タイプの人の多くは特定の感情を抑え込む傾向があります。
感情を認識し受け入れることで、それに適切に対応する方法を見つけることができます。
例えば、イライラしているときにそのイライラにあなた自身が呑み込まれてしまっていないでしょうか?
深呼吸をして。
あなたのイライラと距離をとってみましょう。
自覚することは、感情を冷静に分析し、適切な行動を取る助けとなります。
深呼吸とリラクゼーション
感情が高まったときには、深呼吸や瞑想、リラクゼーションテクニックを用いることが有効です。
深い呼吸は身体をリラックスさせ、心拍数を落ち着かせることで感情の沸騰を抑える助けとなります。
先ほどのように「イライラ」しているとき、重要なプレゼンテーション前や大切な会話の前に数分間座って深呼吸を行うことで、心を落ち着かせ、感情に振り回されないようにする方法です。
サポートを利用する
時には専門家の助けを借りることも重要です。
自分だけでは感情がコントロールできないと感じる場合は、カウンセラーや心理学の専門家に相談することも選択肢の一つです。
これにより、感情の管理方法を学び、新たなコミュニケーション技術やストレス対処法を身につけることができます。
感情を上手にコントロールすることは、自己表現を改善し、人間関係を豊かにするための重要なスキルです。
これらのテクニックを日常生活に取り入れることで、感情に振り回されることなく、冷静かつ効果的に行動することが可能になります。
まとめ
自分の意見をしっかり持ち、それを上手に伝えることができれば、友達や家族ともっといい関係を築くことができるようになります。
この記事で紹介した方法をまずは1つ選んで実践してみてください。
実際にやってみたけど「やっぱり習慣的に人に合わせてしまう」。そんな時はぜひご相談ください。
あなたの中にある根本要因となるものを一緒に解消していくお手伝いをします。