興味のあることは色々あるけど
「どれも夢中になれない」
「なんか違うんだよなぁ」
「そこまでじゃないんだよね」
って思ってしまう。
「これだ!」って思えない。
そんなふうにずっと感じてきました。
色々試すうちに「私は自然が好きだって思ってるけど、本当に興味あるんだっけ?」なんて、観念化されてるように感じてしまうこともありました。
「何かに夢中になって、好きなことがある人っていいなぁ」
ってずっと羨ましくて、好きなことが仕事になっている人がいたら、眩しく見えました。
答えを追い求めてきて、当時思い描いた「夢中になれるものがある人」になってるなぁと思います。
ずっと夢中になれることを追い求めてきた私が、夢中になれることの見つけ方やコツを解説します。
探す場所を間違えてはいけない
対象を探しても見つからない
料理、スポーツ、音楽、映画、旅行…夢中になる対象は外側にあります。
だから夢中になれる対象は外に探しに行きがちなものだと思います。
いろんなことを試してみる人もいるのではないでしょうか。
私は「これだ!」と思えることを見つけたくて旅に出ました。
アメリカから始まり、日本を転々として「こうやっていろんな場所に行っていろんなことをすれば夢中になれることに出会えるんじゃないか」と思っていました。
畑でとってきた野菜や苺でランチやケーキを作る、みたいな自然の近くでのオーガニックな暮らしもやってみたし、海外での学生生活もやったし、憧れていたものは全部やりました。
ワークショップや講座にも足を運んで、料理やカラーセラピー、アロマなど色々かじりました。
でも何をやっても「なんか違うんだよなぁ」って感じていました。
普通に好きなんだけど、夢中になれなかったんです。
心の中を見つめてみよう
夢中になるものを見つけたい時は、何か特定の物事よりも、ワクワクしたり、楽しく感じたり、その感覚を発見する必要があります。
同じお菓子が好きなパティシエでも詳しく聞けば自分が食べるのが好きな人、食材に触れるのが好きな人、誰かが喜んでくれるのが嬉しい人、作る過程が楽しい人、本当に様々です。
みんなお菓子に夢中になっているように見えて、実は夢中になっているツボは全然違ったりします。
夢中になれることを見つけたいと思った時は、このツボを見つけることが必要です。
だから考えるべきことは「どれに夢中になれるか」ではなく「ある物事に対してどんなふうに感じるか」「ある行動をしている時にどう感じるか」です。
夢中になることを見つけるということは、その些細な感覚に耳を傾け、その声を頼りに自分の興味のツボを見つけることです。
それはオリジナリティを見つけるということでもあります。
自由に考えるためにしておきたいこと
思い込みで可能性を狭めてしまう
例えば…
運動は苦手
私にダンスは無理
料理は下手だから
センスがないんだよなぁ
おしゃれなんか興味がない
そんなふうに思い込んでいることの中に実は好きなものが混ざっていたり、ヒントになる感覚が隠れていたりします。
「はじめたことは最後までやるべきだ」とか「一つのことを極めるのがいいことだ」とかそういう思い込みが夢中になれることの発見を邪魔することもあります。
思い込みが小さな興味の種を消し去ってしまったり、「ちゃんと続くかなぁ」「続かなかったらどうしよう」などと新しいことを始めるのに躊躇する原因になるからです。
オープンに考えてみよう
今までの人生で絶対に自分には縁がないと思うことを視野に入れて考えてみるのはどうですか?
縁がないと思いつきもしないことを選択肢に入れるには
- 絶対に自分には合わないと感じること
- 周りはやってるのに興味がないこと
- 苦手だけどちょっと興味があること
- ちょっとだけ嫌悪感のあること
も選択肢に入れてみることです。
やってみてすぐ辞めてもいいし、続かなくても大丈夫。
長い人生のうちの一つの経験だと思って試してみると、意外な発見が手に入るかもしれません。
もしかして、すでに出会っている?
持ってることに気がつかない心理
夢中になるってどんなイメージですか?
「もうそれ以外目に入らない!」
「寝食を忘れて」
そんな状態の印象を持っている人も多いかもしれません。
夢中になっている状態ってこんな感じ!
ってイメージが固まっていると、本当は夢中だと言ってもいいし、好きだと言ってもいいのに「これだと夢中とは言わない」「これだと好きなうちに入らない」なんて感じてしまう人もいます。
私はよくお菓子の動画や写真を見ていて、レシピを見るのが好きでした。
周りから見るとお菓子作りに夢中になっていたようですが「夢中になれることがない」と嘆いていました。
今振り返ればパティシエにまでなって、10年も続けたのだから十分夢中だったと思いますが、私の思い描く「夢中になる」とはちょっと違ったので、答えを持ちながら答えを探し続けていました。
スマホを持ちながらスマホを探す、みたいな間抜けなことやっちゃったのかも、って思います。
答えに気づくための言葉遊び
夢中になっている状態を別の言葉で表現してみると、すでに夢中になっているものに気が付くきっかけになるかもしれません。
例えば、
- 飽きずに続けられること
- お金を使いがちなこと
- 時間を使いがちなこと
- つい気になってしまうこと
- つい調べてしまうこと
- よく話題にしてしまうこと
- 妥協できないこと
- 周りは嫌がってるのに嫌じゃないこと
- 苦痛なくできること
意外に感じるかもしれませんが、こういうのも夢中になるものに入ることがあります。
私はお菓子の写真を見たり、心を扱うことは飽きずにできます。
お菓子の写真見てたら、画面を見る時の目の疲れはあんまり気にならないし、心の取り扱いは大変だとか辛いって言う人もいるけど、私は楽しいです。
没頭することが夢中になることだと思っていたけど、今は自然とお金や時間をたくさん使っていることや苦痛なく続いていることが私が夢中になってやっていたことなんだなぁ…って感じます。
答えを見つけるためのコンパスの話
答えに気がつけない原因
夢中になれることがないと感じている人の中には、実はもう答えには出会っているんだけど、気がつけていない人もいます。
答えをスルーしてしまうときは、ネガティブな感情が溜まって心が固まっているときです。
疲れている時に、いつもは楽しみな買い物がちょっと面倒に感じるのと似ています。
そういうときは、夢中になれることでも無感覚になってしまうことがあります。
心が固まっているサインはちょっとしたネガティブな感覚に現れます。
それは日々のつまらない感覚、つかみどころのない不安、些細なことで感じるイライラ、なんとなく無感動になる、などです。
私は心が固まって「自分に感情なんてあるのかなぁ」って思っていました。
だから10年パティシエをしてたのに「お菓子作りは夢中になれません〜」って言っていたのだと思います。
今では心が固まって、夢中になっている感覚がわからなかったんだなぁと振り返っています。
夢中になれることを見つけるには、固まった心をほぐしておくことが重要です。
いろんなことを素直に感じられる心が夢中になるものを見つけるコンパスになるからです。
固まった心をほぐす
心が固まったときは日記がおすすめです。
日記には、今日あったことをいくつか書いて、その時感じていたことやそれに対して感じていることを書きます。
今日、私は近所のカフェで仕事したので、その行動とその時感じていたことや振り返って感じたことを書きました。
こんな感じ↓
カフェで仕事した
全然集中できなくて自己嫌悪だったけど、カフェに移動して捗ったからよかった。
窓際に座れて嬉しかった。
木漏れ日が心地よかった。
また家で捗らないときは行こう。
毎日のちょっとした気持ちにを書き留めるうちに、夢中になれるものを見つける心のコンパスが磨かれていきます。
柔らかくて素直な心で、オープンに考えることができたら
小さな心の動きの中に、夢中になれるものがきっと見つかると思います。