こんにちは。
突然ですが「好きなことは何ですか」と訊かれて、あなたはすぐに答えられますか?
すぐ答えられた人の中にも、「それは本当ですか」と問い詰められたら、悩んでしまう方もいるでしょう。
好きなことをしていられたら、幸せになりそうなのに、案外自分の「好き」は見えづらいところもあるようです。
1.好きなことが見つからない現代的理由
現代という環境が「好き」を見えなくさせている側面もあるようです。その要因を探ってみましょう。
⑴多様さと情報過多による要因
現代は物にあふれ、選択肢も山ほどある時代です。
昔であれば、「都会と田舎、どっちが好き?」と訊かれれば、すぐに答えやすい環境でした。自然があるorない、便利or不便など、はっきりと分けやすい所がありました。
今では都会も緑地化が進み、自然を感じて暮らしやすくなりましたし、インターネットの普及により、田舎でも便利に暮らしやすくなりました。
選択肢や情報が増えることは有難いことですが、情報が多すぎて判断がつかなくなり、単純に「好き」「嫌い」と感覚ではかるのが難しい状態になっているのも「好き」を見つけづらい一因になっているかと思われます。
⑵体験不足による要因
①の情報過多にも通じますが、TVやインターネットなどによって、実際には体験していなくても、バーチャルで体験した気分を味わえる世の中になりました。
実際に体験しないと、自分にとって「いい」のか、「好き」なのかは本当はわからないのに、頭だけで判断しやすくなっているように思います。ある意味、失敗も成功もあるからこそ、「好き」「嫌い」「やりたい」「やりたくない」といった気持ちも見えてくるのです。その体験不足が「好き」を見えづらくさせていると言えるのではないでしょうか。
2.好きなことが見つからない本質的な理由
さらに「好き」が見つからない深い理由を探ってみましょう。
インナーチャイルドによる要因
好きなことを素直に言える人を想像してみてください。
きっとその人は子どもの頃から好きなことを邪魔されず、思いっきりやれる環境にあったことでしょう。
タレントのさかなクンは、子どもの頃から絵と魚が大好きで、今では大学で教えたり、イラストレーターや魚専門のサイエンスライターとして活躍しています。
さかなクンのお母さんは、鮮魚店に連れていってくれたり、成績が下がり先生から注意されても「うちの子は絵が好きで魚が好きなので、それでいいんです。」と擁護してくれ、好きなことを伸び伸びさせてくれたと言います。
こういった環境で育てば、自分の好きなことをどんどんやっていくことができますよね。
一方で、幼い頃、好きなことをやめさせられたり、否定されたり、馬鹿にされたりした人は「好きなことは出来ないものだ」と好きな気持ちに蓋をしがちです。
また、願いが叶わない悲しさや、否定されたり、馬鹿にされる痛みを怖れて、好きなものから距離を取るようになります。
そうやって、好きを自分で見えなくさせているのです。
こういった心の傷をインナーチャイルドと言います。浅いものであれば過去の体験を思い出すことで減らすことができますが、傷に触れたくないという心理が働くので自分で解消できる範囲は限られます。
インナーチャイルドヒーリングでは、インナーチャイルドをエネルギーワークを用いて癒しています。安全に短期間に多くのインナーチャイルドを取り除くことができるので、好きなもの、やりたいことが見つからなずにお悩みの方はぜひお試しください。
3.自分の「好き」を見つけるヒント
では具体的に「好きなこと」を見つけるにはどうしたらよいのでしょうか。
⑴「好きなことノート」を用意しましょう。
発見した好きなことを書くために専用のノートを用意しましょう。
ノートを見返すだけでも楽しいですし、一箇所に集めることで、自分の「好き」の要素も見えやすくなります。
⑵子どもの頃からの好きだったこと、楽しかったことを思い出す。
幼児から大人になるまでの記憶をたどり、好きだったこと、楽しかったことを①のノートに書いてみましょう。
幼稚園、小学校、中学校、高校…と時期を分けて振り返ると有効です。
・どんな子と仲良かったか
・何をしてよく遊んだか
・どんなことに夢中になっていたか
等出来るだけたくさんあげてみましょう。
さらに「それのどんなところが好きだったか」まであげて見るとより良いでしょう。
例をあげます。
例)
【小学校の時】
近所の林でとれた果物の実を使って、
お菓子を作るのが好きだった。
・それのどんなところが好きだったか?
→ 自分で見つけたもの(お店では売ってないもの)を実験的に組み合わせて、どんなものが出来るか確かめるのが面白かった。オリジナルのものを作るのが好きだったかも。
子どもの頃の好きなことには、純粋な「好き」が多く含まれています。
どんなところが好きだったかまで掘り下げると、今に使える好きの要素が見えてきます。
⑶「嫌い」から「好き」を見つける
① 「好き嫌い」を言うことにOKを出す。
過去に「好き」「嫌い」と言ったがために嫌な思いをしたり(させたり)、好き嫌いを言ってはいけないと育てられた場合、好き嫌いを言うこと自体が難しい場合があります。
好き嫌いは自然と出てくる感覚です。自分の中で感じる分には傷つくことも人を傷つけることもありません。
まずは心の中で好き嫌いを言うことにOKを出してみましょう。
② ①ができたら「嫌い」なものをあげてみましょう。
好きなものが出ないときは、嫌いなものは案外でるものです。嫌なこと、嫌いなものを目一杯ノートに書いてみましょう。
(ノートの左側に箇条書きで書いてくださいね。)
③「嫌い」から推測して、「好き」なものを出してみましょう。
②で箇条書きにした右側に、嫌の反対を書いてみましょう。
例)
割り込んでくる人が嫌い→ 順序よく和やかに並ぶのが好き
嫌いから連想すると、意外な好きなところが見えてきます。ぜひ、遊び感覚で反対を見つけてみてくださいね。
⑷「好き」「やりたい」ではなく、違う言葉で探す。
「好き」「やりたい」という言葉にとらわれて出てこないこともあるようです。そんなときは、違う言葉で探してみましょう。
・試してみたいこと
・チャレンジしてみたいこと
・面白そうなこと
・楽しそうなこと
・心地いいこと
・リラックスできること
・それをすると楽しくなるもの
・つい饒舌になっちゃうこと
・いつまでも飽きないもの
・時間を忘れてやってしまうこと
・あたりまえに出来ること
・色んなアイディアが湧いてくるもの
・得意じゃないのに、なぜか続いているもの
・自分の一部のように感じるもの
・お金をたくさんかけているもの
・こだわりのあるもの
・やってもやってもまだまだと思うもの
・やらないと死んだ時後悔しそうなこと
・これなしには生きてけないと思うもの
・それに関わるだけで幸せを感じるもの
・お金を貰えなくてもやりたいと思えるもの
・つい研究しちゃうこと
・それについて考えるだけでエネルギーが湧いてくるもの…etc
思い浮かぶものがあったでしょうか?
出てきたものは、好きなものノートに書きだしておきましょう。
⑸ 日常の中で小さな好きを探す練習をする。
好きなものが見つからないのは、ただ好きな物を意識する習慣が足りないだけの場合もあります。
普段から、小さな好きを探す練習をしてみましょう。
例)
今日のアイスはチョコレートにするかバニラにするか
→なんとなく好き(いいなぁと感じる方)を選ぶ
二択で、どうでもいいような小さい物でやると気軽にできます。
好きなものはその日の体調や感覚でも変わるもの。硬くならずに、自分を発見して楽しむつもりで遊んで見てくださいね。
まとめ
いかがでしたか?「好きなもの」「やりたいもの」がいくつかは見つかったでしょうか?
好きなものが見つかった人はぜひ、実際に試して見てください。
昔は好きだったけど、今はたいして好きじゃない、
嫌いなものとして出したけど、やってみたら案外楽しかった等、やることで今の「好き」が見えてくるでしょう。
自分の「好き」が見えてくると、充実度や自分を生きている実感が増していきます。
ぜひ無理なく楽しく、自分の「好き」を探求してみてくださいね。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。