夫婦での話し合いの結果、日常生活から「小麦」に関する食品の摂取を止めてみることにしました。
小麦粉を使った食品を食べない生活「グルテンフリー」を始めてから約1ヶ月。今までとはちょっと世の中が違って見えるようになってきましたので、今回の記事では「小麦抜き生活」について書いてみたいと思います。
世の中は小麦食品だらけ
今までは日常生活の中で「小麦」ということに対してまったく意識が向いていませんでした。
そのため、気がつくこともなかったのですが、日本に住み生活をしていると「小麦を使った食品」がいかに多いのか。ということに気づかされます。
小麦は世界で最も人気のある食品です。世の中を「小麦」という視点から観察してみると小麦を使った食品がいかに多いかが分かります。
カフェのスイーツ
例えば、わたしが今もこの原稿を書いているカフェ。美味しい珈琲のお供にとついつい食べてしまっていたフード類、スイーツはほとんどの商品に小麦が使われています。
サンドイッチ、パンケーキ、菓子パン、ケーキ、スコーン等々、カフェで小麦が使われていないフードを探すのは一苦労。というよりも、選択肢が無いに等しい状態です。
お昼のお弁当
私はたまに会社の近くのお弁当屋さんでお弁当を買ってランチにしています。ここでも、小麦を使っていないお弁当。となると、選択肢は非常に限られます。数あるお弁当の中で私が選択できたのはローストビーフ丼だけでした。厳密にいえば、ソース等に使われている醤油に小麦が含まれていますので、「原材料に小麦を含む」ということになります。
外出先での食事
私は仕事柄、外回りをしながら外出先でランチを食べることが多い生活をしています。今までのランチの選択は
- 定食系
- パスタ系
- うどん
- パン
というように、①の定食以外はすべて小麦がメインの原材料となる食べ物です。定食も選択肢によっては小麦粉が使われています。
自宅での食事
朝はいつもパンでした。自宅にパンのストックが無いと夜中でもわざわざ買いに行く。というのが当たり前の習慣になっていました。「パンが無い状態というのはあり得ない」と思い込んでいたのです。
このように、私の今までの食生活は小麦を中心に構成されていたのではないか?と思うくらい小麦ライフを送っていたのです。
なぜ、小麦を止めることにしたのか?
小麦を止めることにした我が家ですが、理由の一つは私の健康診断の結果が思わしくなく、ライフスタイル、特に食の改善に必要性が生じたことです。
また、小麦粉が身体に与えている様々な影響。ということもありますが、小麦粉の影響については、私は専門家ではないので詳しく書くことができません。興味のある方はネットで調べていただければと思います。
小麦抜き生活に関する書籍も出ていますので、参考にしてみてください。
◆小麦は食べるな! 単行本 ウイリアム・デイビス (著), 白澤卓二 (翻訳)
外国の方が書いているので日本人には合わない事例もありますが、小麦を食べることによってどのような影響があるのかが分かりやすく解説されています。
◆2週間で体が変わるグルテンフリー(小麦抜き)健康法 (青春新書インテリジェンス) 新書 溝口 徹 (著)
医学的な根拠に基づいて書かれているので、医学的な解説が多いです。医学的な背景は分かりますが、医学的な専門用語が多く私には理解できない部分も多くありました。
◆小麦は今すぐ、やめなさい 単行本 フォーヴス 弥生 (著), 松宮 敏恵 (監修)
小麦を使わない代替食品を紹介するなど、実際の生活に基づいた解説がされています。上記の書籍に比べると情報の質が異なりますが、分かりやすく解説されています。
書籍では小麦は健康への影響があると書かれていますが、私の中で最終的に小麦抜き生活を始める決断の大きな要因となったのが「小麦には依存性がある」ということに気づいたからです。
私のある一日の食事です。
朝食:パン
昼食:うどん
間食:菓子パン
夕食:パスタとバケット
極端に思われるかもしれませんが、このような食事を当たり前のようにしていました。頭の片隅では良くないな。と思いながらも、ついつい流され、妥協し、受け入れてしまっていたのです。
依存していたものを止める効果
毎日の食生活の中から「小麦を抜く」と考えると
「そんなの絶対無理。」
「毎日の料理が大変そう。」
「パンとかケーキとかは絶対にやめられそうにない」
と思われる方が多いのではないでしょうか?
しかし、意外と小麦抜きは簡単にできます。
小麦を使った料理、加工食品は日本人の食生活の多くを占め、依存度も高い食品ですが「中毒性が無い」というのが一つ特長です。
依存性はありますが、「やめる」と決めてやめてしまえば、意外と簡単に止められるのも特長です。さらに中毒性が無いので「小麦食品を食べないとイライラする。」ということはありません。
「小麦」が身体に与えている影響を考える。というきっかけから今まで依存度が高かった小麦を生活の中から排除する。ということをやっています。
今回の方法は、無意識の内に依存していたものを強制的に断ち切るという方法です。
その結果、最初に書いたように世の中に縦横無尽に存在している「小麦」に意識が向くようになりました。
今までは無意識に摂取していた小麦を意識することによって、自分の中から排除する方向へとシフトしたのです。
この取り組みによって大きく変わったことの一つは購入する商品の原材料表示を見る癖がついたことです。
今までも表示を見てはいましたが、特に目的があって見ていたわけではないので、「保存料、化学調味料が使われてないから、まあ良いのかな?」くらいの軽い認識でした。表示を見たから買うか買わないかを決める。ということはありませんでした。
今は「小麦が使われているかどうか?」を確認するために表示を見ています。
今まで「なんとなく」していた行為が、目的を持って行動することで、より能動的に考え、行動する習慣へと変わってきました。
依存を止めることで変わる景色
日常生活から小麦を抜くという選択を始めて1ヶ月が経過しました。大きな変化へと繋がっているわけではないのですが、現時点で感じている私自身の変化を書いていきます。
◆小麦の塊に魅力を感じなくなった
パン大好き、スイーツ大好き、いつもお菓子がお供。
パスタ、ラーメン、うどんなら毎日でもOK。
という、まさに小麦に依存した食生活を送っていた私でしたが今回の取り組みを始めたことで「小麦粉を使った食品は食べない」と決めて実践しています。
その結果、大きく変わったのが「小麦の塊は見るものイヤ」という状態になってしまったことです。
美味しそうなパン屋さんを見つけたら、とりあえずパンを買い。
お腹がすいたらコンビニによってお菓子や菓子パンを買う。
カフェに入ったら、スイーツは頼まないと寂しい感じ。
という私が、小麦粉を使った食品に全く魅力を感じなくなってしまい、むしろ自分の中から遠ざけるようにさえなっていたことに気づきました。
小麦粉に砂糖を使った食品が受け入れることができなくなってきたのです。
◆無意識の摂取をしなくなった
今までは、なんとなくお腹が減ったから「とりあえずパン」のように、無意識に買い食いをして食べていることが多々ありました。
ところが、小麦を抜く生活をするということは、日本国内では食べることができる食品の選択肢自体が非常に限られたものになってきます。
限られたものの中で、自分が本当に食べたいもの、手に入れたいものだけを選択するようになってきたのです。
意識的に生きる
私の取り組みとしてご紹介した「小麦を抜く」生活というのは、小麦を恒常的に食べておられる方にとってはあまりにも『極端』な事例と思われるかもしれません。
お伝えしたかったのは日常の中に当たり前に存在しているものに目を向けることで、毎日を意識的に生きることができる。キッカケにもなるということです。
人は朝起きてから寝るまで、自分の意志で選択し、行動していることは非常に少ないです。
日常生活のほとんどを無意識の内に過ごしていることが多いからです。
意識的に生きるということは、日々の選択を大事にし、自分の人生を大切に生きるということに繋がります。
モノが溢れ、情報が溢れる現代社会ですが、自分の意志を明確にして、自らの選択の中で意識的に生きる。
それだけで人生は新たな側面を見せてくれることでしょう。
もし、興味を持たれたらあなたも「小麦抜き生活」を一日でも始めてみませんか?
小麦抜き生活の記録を書いたブログも開設しましたので、良かったら読んでみてください。