自分とは違う意見を押し付けてくる人は身近にいませんか?
「これが正しい!」と言われると自分の考えがないがしろにされた気がして嫌な気分になるし、相手の意見を受け入れられなくなってしまいますよね。
そんな人とは距離を置きたいものですが職場など、そうもいかない時もあります。
そんな時に意見を押し付けてくる、苦手なあの人から自由になる方法をご紹介します。
まず、苦手意識を認める
苦手な人から自由になりたいときに最初にやりたいことがあります。
それは意見を押し付けてくる人に対して苦手意識を持っていることを認めることです。
素直な気持ちを大切にすることがとても重要です。
まずは「この人苦手!」とあきらめてしまいます。
多くの人は苦手意識を持つこと自体にネガティブなイメージがある場合が多く
相手を嫌だなと思っていることに蓋をしてしまいます。
人によっては相手の意見を受け入れなければならない感じがしたり、相手の意見を理解できない自分を責めたりしているかもしれません。
でも、苦手であることを認めないと、
苦手
↓
寛大になって相手の言うことも受け入れなくちゃいけないと頑張る
↓
やっぱりできない
↓
余計苦手になる
↓
でも寛大になろうと頑張る…
を繰り返してしまいます。
これはただ自分の気持ちに蓋をして、相手に合わせようとしているだけなのであまり解決になっていない上に、コントロールできない自分の苦手意識にストレスは溜まっていく一方です。
私は嫌いになっちゃいけない気がして自分の本音がわからなくなっちゃうことがよくありました。いい人になろうとしていいことってひとつもないです。辛いだけでした。
「相手のことが苦手だということを認める」これが意見を押し付けてくる人から自由になる最初のステップです。
自由になる鍵は「心の距離感」
「相手のことが苦手なんだから仕方ない!」と開き直れたでしょうか?
意見を押し付けてくる人に苦手意識を感じるのは仕方のないことです。
なぜなら、人には目に見えない自分だけの空間があって、それが侵害される感じがするからです。電車の中で知らない人と身体が触れていると居心地が悪く感じる方も多いと思います。それは自分の空間に他人が入っているからです。意図していない急な接触ならなおさらです。
心理的にも自分の空間があり、そこに他人が入ってくると知らない人が急に体に触れるのと同じように不快になるのが自然なことです。
自分の空間には自分の感じていることや考えていることがあります。意見を押し付けられたり、自分の考えを否定されることは自分だけの空間に相手が土足で踏み込んでいるということになります。
電車の中で知らない人が近すぎて居心地が悪かったら電車を降りてその人と離れればいいように、苦手な人とは心理的に距離を取ることで対応が可能です。
苦手な人から自由になるために心理的に遠くに行ってもらうということです。
ここからは相手が遠くに感じる具体的な方法をご紹介します。
1.相手はなんで言ったのかを考えてみる
決めつけられた時は、つい相手が自分のことを否定していたり、悪意があると思い込んでしまうことがあると思います。
もし、悪意があるように感じた場合や否定感を感じた場合は真逆の可能性を考えてみます。無理矢理でも大丈夫です。表情や口調から明らかに悪意を感じる場合や自分のことを否定していると感じられる場合でも、実は「親切で言っているとしたら」「善意があるとしたら」と一旦考えてみます。
いろんな可能性を考えるのは、まずは自分の思考を自由にするためです。相手に遠くに行ってもらうためには、相手の意図がどこにあるのかをこちらが決めないことがとても重要だからです。
相手がどういうつもりで言ったかは相手にしかわからないことです。それをこちらが印象で決めてしまうことは、こちらが相手の空間に侵入していることになります。自分から距離を縮めている状態です。
だから「そんな風にいうなんてひどい!」と相手に悪意があるように感じている自分や「きっとこう言いたいんだ」と相手の発言の意図を決めてしまっている自分に素早く気がつくようにしましょう。そして、相手と心理的に距離をとりましょう。
そのためには、「もし善意で言っていたら」と自分の思い込みとは逆の可能性を無理やりでも予想することが有効です。ちなみに、心からそう思おうとしなくていいです。頭の体操なので割り切ってやってみましょう!
2.相手の都合を考える
善意だったとしても「意見を押し付けられるのはごめんだ」と感じるでしょうか。「異なる意見を持っているのが人間なんだから、押し付けないでほしい」と感じるかもしれません。よくわかります。私も意見を押し付けられると嫌な気分になります。
でも、こういうときにあえて、相手の都合を考えると距離が遠くなります。
決めつけられた時は腹が立って、相手の都合を考えるなんて絶対にしたくないものですが、意外と効くので是非試してみてほしいです。
「おせっかいじゃない?」ってすっごく腹が立っていたけど、第三者から「実はあの人こんな風にあなたのこと心配してたよ。」と言われたらちょっと落ち着くことってありませんか?
「こんな事情があったのか」と思えそうなものを想像してみてください。
これも、相手の事情は相手にしかわからないことですから、勝手に判断することは距離をこちらから縮めてしまうこと、覚えておくといいかと思います。
3.多角的に見る
第三者になったつもりで自分の意見と相手の意見を見てみます。当事者同士だとわからないことが見えてくるかもしれません。
どちらの意見でもない3つめの意見が見えてくるかもしれないし、今よりもフラットに認識できるかもしれません。
第三者として一緒に話したら第三者はどんな意見を言うでしょうか?
想像してみてくださいね。
4.相手と自分は大きく違うのだと認識する
日本人は空気を読むのも、みんなで何かする、何気なく歩調を合わせることも得意なお国柄なので日本人というだけで自分と似たような意見を持っている、きっと分かってくれると感じやすいものです。無意識に相手にわかってほしいと期待しているのかもしれません。
たとえば相手が全く違う文化を持った外国人だったらどうでしょうか?
分かり合えないのも仕方ないという気になってきませんか?
相手は遠い星からやってきた宇宙人だと仮定してみるのもいいかもしれません。
宇宙船の中から自分を決めつける宇宙人…
ここまで遠くなると、なんだかどうでもいい気分になってきませんか?
意見押し付けてくる人を思い切り遠くに置いて眺めてみるのもいいかもしれません。
自由度チェック
決めつけられて腹が立つときは相手との距離感が近いときです。別の言い方をすると相手が自分の心の空間に入ってくることを許している、もしくは自分から相手の領域に踏み込んでいるということです。
決めつける人はもともと人との距離感が近いタイプの人が多いです。そんな人と距離を保つのは大変ですが「自分は自分、人は人」となれるように心の距離感を保っていきたいところです。
4つやり方をご紹介しましたが、「相手の意見もまぁ、ありなのかもしれないな」とか「それもいいな」と思えたら距離感が適切になって、自由度が上がっています。
少しずつ距離感を調節する力を磨いて、決めつけられても気にならない自由な心を手に入れたいですね。
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