あんまり気がすすまないのに、なぜかいつも流されて二次会まで参加してしまう
ズルズル相手に付き合って帰りたい時間を過ぎてしまう
食べたくもないものを人に合わせて食べている
なんてことありませんか?
人にどう思われているか気にして相手の顔色を見ていると「人前でどういう自分でいたいか」を優先して、本当の自分がわからなくなってしまいますよね。
私は心のどこかで「相手と違う意見を持つと否定されるんじゃないか」って怖くて相手の顔色を見てばかりでした。
ここではそんな私が見つけた相手の顔色を気にせずに心地いい自分でいるためのヒントをご紹介します。
毎日の小さなことをじっくり選択してみる
まずは、ひとりの時間に小さなことをじっくり選択する時間を持つことをオススメします。
つい人に合わせてしまうのは自分がよく分からない、自分の判断軸が明確でないというのも一つの原因です。
毎日食べるごはん、どんなものが本当に食べたいのかじっくり考えてみたり、今日着たい服や、駅までの道順、いつも何気なくしている選択を意識して本当に自分がしたいものを選択するように心がけてみます。
人に合わせたり、流れで決めるのではなく、まず自分に意見を尋ねる習慣をつけてみてください。
私は最初はわからないことも多かったんですが、続けているうちにしっくりくる選択ができるようになってきました。それが自分を知るヒントになりました。
決めた予定通りに行動してみる
自分に意見を聞いたらできる範囲でその意見を尊重することが大切です。
甘辛い物が食べたい、だったら甘辛いおかずを食べるとか、その日の気分で通勤ルートを少し変えてみるとか、まずは一人でじっくり考えた選択を行動に移してみます。
自分に意見を尋ねて、それを尊重する感覚を味わってみてください。
人といる時に試してみる
ひとりで自分の意見を尊重することに慣れたら、人といる時もまずは自分に意見を尋ねてみます。
初めはそれを表現できなくても、本当はどうしたいのか尋ねてあげてください。
次にできそうな時に人前で意見を伝えてみます。
最初はできなくても諦めずにたまにはチャレンジしてみてください。
その場で自分の本音を察知して伝えるのが難しい場合はあらかじめ決めた予定に従う、というのもありです。
たとえば「今日の二次会は行かない」とか「何時くらいには帰る」とかあらかじめ決めた自分との約束を優先させてみます。前もって決めることで、即興で意見を言うよりも言いやすいはずです。
どんな風に伝えるか考えておいてもいいかもしれません。
私は結構ズルズルひきづられるタイプなので、なかなかチャレンジングでしたが前もって決めていることでだいぶスムーズに自分の気持ちよ優先できるようになりました。
そもそもの原因は?
人前で自分らしく振る舞えない、言いたいことが言えないそもそもの原因とはなんでしょうか?
大きな原因として考えられるのは、「もう傷つきたくない」という想いです。
「こんなこと言ったら嫌われるかも、否定されるかも」という気持ちが自分らしい言動を阻んでいるのです。
その気持ちをたどっていくと幼少期にたどり着くことも多く、教室で意見を言ったらバカにされたとか、親に今忙しいから、と気持ちを聞いてもらえなくて傷ついた、親に怒られた、など些細なことだったりします。
そんな嫌な気持ちが引っかかって、二度とそんな思いをしないように同じ状況を避けようとしてしまうことがあります。
「意見を言ったらまたバカにされるんじゃないか」「話をしてもちゃんと聞いてもらえないんじゃないか」「否定されるんじゃないか」と思うと、意見を言ったり、話をすることをやめてしまうのです。
また、親の意見や社会のルールを押し付けられた、などの日常も人に合わせてしまう原因になります。
私はよく、親に怒られていました。
「ダメでしょ」とか「これはこうでしょ」「そんな風に教えた覚えはない」とか怒られるたびに、人と意見が違うことは否定されることとイコールなんだと感じるようになりました。
親の意見や社会のルールからはみ出ると怒られたり非難されたりでいいことがないのでそれを回避するために周りに合わせるようになります。
二度と、傷つきたくないからです。
そうやって人に合わせる癖ができて、次第に自分の価値観は忘れていきます。
本当の自分を見失い、人前で心地いい自分でいることができなくなります。
もしその原因を思い出せたなら、人に合わせるパターンから抜け出す足がかりになるでしょう。
自分の取扱説明書を手に入れる
思い当たる原因はありますか?
原因を知って自分を理解することは自分の取扱説明書を手に入れるようなもので、人に合わせるパターンから出て、人前で自分らしく振舞うためのヒントになります。
原因を見つけるにあたって、パターンを見つけることは有効です。
もしなければ、少し考えてみてください。
例えば
- どんな人の前で相手の顔色を気にしてしまいますか?
- 年齢や性別に傾向はあるでしょうか?
- 相手の人数は多いときでしょうか?
- 遊んでいるとき、職場にいるとき、など、どんな場面が多いですか?
相手や状況の傾向の他にもう一つ考えてみたいことがあります。
- 何を心配したり、恐れたりしているのでしょうか?
- 相手に合わせることで手に入れようとしているものはなんでしょうか?
「何が何だかわからないけどなんだか怖い」よりも「多分これが怖いんだろうな」と分かっていた方が冷静に対処できます。
ある人は「思ったことを言うと仲間外れになるような気がする」から黙っているのかもしれません。
黙って周りに合わせることで仲間外れになることを避けて「人に受け入れられたい」と思っているかもしれません。
この場合は仲間外れになったことがあるのかな、と推測できます。
私は中学の時にいじめられたので、同世代と一緒にいる時に自分の意見が言えなくなっていました。
いじめって批判される理由がわからないので、そもそも、どう振る舞っていいかわからない感もありました。だから、なるべく相手と違う意見は言いたくなかったです。
自分が苦手な状況がわかった後は、前もって予定を決めておいたり、疲れたら席をはずすなどして対応していました。
こうやって理解できれば、反応的に合わせていた行動を客観的に見つめられるようになり、人に合わせすぎてしまうパターンから少し抜け出せるかもしれません。
自分に優しく
人に合わせて自分がわからなくなってしまう人に「自分は自分」になる!ためのヒントをお伝えしましたが、ぜひ自分に優しくやってみてください。
傷ついた経験はもう二度と味わいたくないものです。
無意識にそれを避けるために人に合わせているだけです。
最初から人前でうまく自分の意見が言えなくても、まずはひとりの時間に自分の意見をじっくり聴く時間や決めたことを尊重する感覚を楽しんでやってみてください。
きっと今まで人に合わせてきた分、満たされた感覚になれると思います。
原因を探って自分を知ることも、自分に優しく無理なく続ける手助けとなります。
もし原因が分かったら、「過去にこれだけ嫌な気持ちになったのだから、同じ気持ちを避けようとするのは仕方ないよね」って声をかけてあげてください。
その時どんな風に感じていたか、言いたいことはなかったか聞いてあげるのもオススメです。
その時に感じられなかった「怖かった」「辛かった」という気持ちが「二度と同じような思いをしないように人に合わせよう」という原動力になっているからです。
話を聞いてあげたら「怖かった」「辛かった」という気持ちも癒されて小さくなってきます。
どこまでも自分に優しくすること、ゆっくり話を聞いてあげることが「自分は自分になる」追い風になってくれます。
試してみてください。
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