こんにちは。
今回は自分嫌いをやめて、自分を好きになるヒントをお伝えできればと思います。
1.はじめに
あなたは自分のことが好きですか、それとも嫌いですか?
ここで簡単なワークをしたいと思います。
・自分の短所と長所をそれぞれ10個ずつ書いてください。
(それぞれタイマーで時間を計ってください)
いかがでしたでしょうか。
・出しやすいのは 短所 or 長所
・内容が 抽象的 or 具体的
など違いがありましたでしょうか?
一般に普段気にしていることは内容も具体的ですぐに出しやすく、あまり気にとめていないことは抽象的でなかなか出せない傾向にあるようです。
まずは、短所と長所のどちらを気にしがちか、抵抗があるのはどちらかを感じて見てください。あまりに抵抗が強いものは、感じたくないのでじっくり考えるのも嫌なものです。
感覚的でいいので、自分の傾向を知ってから始めましょう。
2.自分嫌いになるプロセス
自分を嫌いになるプロセスを例を参考にたどってみましょう。
厳しい両親に育てられたAさん。
できないとダメと言われ、できてもまだまだとさらに高いハードルが与えられました。
いつしかAさんは「自分は何をやってもダメ」と信じるようになりました。
同時にダメ出しをされると心が傷つきます。
完璧に振る舞えばダメ出しされるのを避けられるので、Aさんは次第に完璧主義になっていきます。
でもAさんの心の奥には「何をやってもダメな自分」がいるため、ダメな証拠を探そうとします。自分よりさらに出来る人を探しては、「やっぱり私はダメだ。」とますますダメな人と思いこんでいくのです。
さらにダメさが露呈されないよう完璧主義になっていきます。
この完璧さは、他者から攻撃されないための完璧さです。なので、いつも相手の意に添い、承認を得ようとします。この相手の意に添おうと完璧に振る舞う自分は謂わば仮面の自分です。
一方で、自信がなく、いつダメ出しされるかと怯える自分が心の底にいます。こちらの方が本当の自分に近いのですが、完璧に見せたい自分からは見せたくない姿なので、どんどん心の奥に封じこめられます。
そうして、完璧に振る舞っている自分が賞賛されればされるほど、分離が起きてきます。
完璧に振る舞っているのは偽りの自分だと知っているので、賞賛されればされるほど、自分も周りも嫌いになっていきます。さらに、素直なありのままの自分を出せない自分自身も嫌いになっていくのです。
実はこれは、私の例です。(笑)
他にもプロセスはあるかもしれませんが大きく捉えると
① 幼い頃に心が傷つき、自分はダメだと言う自己否定が作られる。
② 完璧主義になることで傷つかないように防御する。
③ 弱いダメな自分は心の奥に追いやられる。
④ 取り繕っている表面の自分のことが嫌になる。同時に不甲斐ない本当の自分も嫌になる。
このような流れかと思います。
では自分のことを好きになるには、どうしたらよいでしょうか。
3.自分嫌いをやめて、自分を好きになるヒント
まずは、
① 自分の嫌なところを何も浮かばなくなるまで紙に書き出してみましょう
いかがでしたでしょうか?
もし、たくさん嫌なところが思い浮かんでも問題ありません。
人は関心のないものに注意を向けません。
たくさん浮かんだ人は、本当は自分のことが大好きなのに、厳しく叱咤する癖がついているだけなのです。
まずは本当は自分にとても関心があり、好きだからこそ何とかしたいと思っていることを認めてあげましょう。また、紙にあげた時に出てくる様々な感情も同時に感じてあげましょう。
②幼い頃の心の傷を癒しましょう
少し辛いかもしれませんが、子どもの頃の記憶をたどり、自分嫌いになった原因を探ってみましょう。
・恥ずかしい想いをした
・自分のことを情けないと感じた
・こんな自分じゃダメだと思った
・やってはいけないことをしてしまったetc
その時の気持ちを感じて、上手く出来なかっ自分を許してあげましょう。
人は完璧ではなく、ミスも失敗もする生き物です。例え許せないような悪いことをしてしまったとしても、出来ることはそこから学び生かしていくことだけ。
過去を許し学び、次につなげていきましょう。
(注意)
もし、
・自分嫌いになった理由がわからない
・理由はわかったが、どうしても自分が許せない
という方は、自己否定が強い可能性が高いのでインナーチャイルドヒーリング等でインナーチャイルドやバーストラウマを先に癒す方が近道です。無理をするとさらに自己否定が強くなってしまうので専門家に相談して行いましょう。
③自分の好きなこと、心地よいと感じることを少しずつ自分に与えてあげましょう
心と体に栄養を与えるような気持ちで、自分の喜ぶことを与えていきましょう。自分を大切にしていくと、自己肯定感が育ち、少しずつ自分の力が蘇ってきます。
④完璧さをゆるめ、ラクな自分でいられる時間を増やす
完璧さに慣れていると、完璧でない自分を出すのは怖いもの。でもこれでは、ありのままの自分でも大丈夫であると知る機会が得られません。
まずは1人でいられる場所から、ゆるめて行きましょう。慣れてきたら、人前でも少し手抜きな自分を見せて行きましょう。
⑤ 弱い自分や恥ずかしい自分を見せてみる
最後に弱い自分や恥ずかしいと思う自分を見せてみましょう。
失敗したり、上手くいかなかったとしても、あなたの存在価値は何も失われません。どんな自分であってもいいと心から思えるようになると、本当の自分とのパイプが太くなり、自分のことを心から好きと思えるようになるのです。
4.最後に
いかがでしたでしょうか?
まとめると、
自分の嫌な面を見つめ、出てくる感情を感じたり、過去の傷を癒し、ダメだと感じる自分をも許し好きになっていくことが、自分嫌いから自分を好きになっていく道です。
少しハードかもしれませんが、
心の深いところからまるごと自分を好きになる道でもあります。
一段深いところで、本当の自分を感じながら生きていくことは、魂の喜びにも繋がります。
そんな深い「好き」を探求している喜びも味わいながら、少しずつ自己理解を深めていっていただけたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。何かお役に立てることができましたら、幸いです。