・【子育てに余裕がない】のはどんな時?
・【子育てに余裕がない】原因
・【子育てに余裕がない】を改善する3つの方法
子育てに余裕がない日々を送っていませんか?
やることは山積み、なのに色々やらかす子どもの世話で時間もないし、気力もない。
そんなあなたへ、余裕がなくなる理由を探りながら、【子育てに余裕がない】ことに対する3つの改善法をお伝えしたいと思います。
子育てに余裕がないと感じるのはどんな時?
さて、あなたが子育てに余裕がないと感じるのはどんな時でしょうか。
私は一人息子の子育て中ですが、余裕がなかったのは以下のような時でした。
① 子どもが思い通りになってくれない時
② 肉体的に不調な時
③ 追い詰められている時
セッションを通してたくさんの子育て中の方の話を伺っても、上記のような時に余裕がなくなっているので共通性はあると思います。
では一つ一つ、個別にみていきましょう。
① 子どもが思い通りにならなかった時
例:
早く寝て欲しいのに、子どもはなかなか寝てくれない
学校に遅れそうなのに、子どもはのんびり支度している
お手伝いをする約束なのに、子どもは動画を見続けている
子どもに対し、こうしたい、こうやってほしい、こうなってほしい、などという願望や期待があるのに、自分の思い通りになってくれない時、余裕がなくなることが多いように思います。
② 肉体的に不調な時
例:
寝不足などが続いて疲れている
生理前でだるい
腰痛や肩こりなどの症状があって体が辛い
肉体的に不調があってもゆっくり休める状態なら、余裕がない、とはならないでしょう。
でも、寝込むほどの不調ならともかく、ある程度動けるくらいの不調だと、子どもを放っておくわけにはいかないですよね。
体はキツいから動きたくないと訴えているのに、動かなきゃならない、しんどい。
それは余裕がなくなります。
③ 追い詰められている時
例:
やることは山ほどあるのに、誰にも頼れない
子育てのことで夫とうまくいっていない
教育費の問題などで将来に不安がある
直接的には子どものせいではないけれど、子育てにまつわる問題や不安を抱えて心がいっぱいになっている時は余裕がないと思います。
余裕がなくなるとどうなるか?
余裕がない、という心理状態だけならまだいいのかもしれません。
でも、余裕がなくなると、人は感情的になりやすくなります。
子育てにおいて余裕がなくなると出てくる主な感情は、イライラ、でしょう。
イライラが抑えきれなくなると、子どもにあたってしまう。
怒鳴ってしまう、無視してしまう、意地悪な言い方や突き放した言い方をしてしまう、時には手をあげてしまう。
そうされた時の、子どもの傷ついた顔・・・
そして後悔。
このパターンが一番、子育てで余裕がなくなることを避けたい理由ではないでしょうか。
余裕がない状態とは
ここで、余裕がない状態がどういう状態なのか目を向けてみましょう。
『余裕がない』と言う言葉は、スキマがない、余白がないとも言い換えられると思います。
つまり、何かがギチギチに詰まっている状態。
質感でいうと、固くなっている状態。
人間でいうと、リラックスしておらず、力が入っている状態と言えるかもしれません。
思い通りにならない子どもを、思い通りにさせようとする時、はい、力が入ってそうですよね。
疲れていたり、精神的に追い詰められている時に、子どもの世話をするのは、はい、力がいりそうですよね。
そう、必要以上に力がはいってしまっている状態が、余裕がない状態ともいえるのではないでしょうか。
余裕がない原因
ではなぜ、必要以上に力が入ってしまうのでしょうか?
必要以上に力を入ってしまう根底には、『今のままの自分ではダメだ』という自己否定感があります。
例えば子どもが思い通りにならない時、『子どもを思い通りにできない自分はダメだ』と無意識に思ってしまいます。
そして、『自分はダメだ』という思いは、【子どもを思い通りにできなかったから、ご飯を作るのが遅くなり夫に嫌な顔をされる】とか、【子どもに宿題をさせられなかったら、先生にダメな親だと思われる】、というような発想につながります。
また、自分はダメだから、【多少体調が悪くても頑張らないといけない】とか、【精神的に追い詰められてても、人に頼っちゃいけない】などと思うようになります。
いやー、自分はダメだっていう発想自体がストレスですよね。
だからイライラします。
また自分がダメだ、だから頑張る、という発想で行動するのもストレス。
そのストレスが視野を狭くさせます。
子育てでやることがいっぱいなら、何かを省略したり、後回しにしたり、誰かの助けを借りたり、色々試しながら新しい工夫を取り入れ続ければいいわけです。
子どもが思い通りにならなかったら、コミュニケーションを変えてみるなどの工夫もたくさんあります。
でも視野が狭いと、なかなかいい発想が浮かばないので、同じようなパターンを繰り返してしまい、結局余裕がないまま変われないという悪循環に陥ります。
では余裕がないことを改善する、つまり余裕をうむためにはどうしていったらいいのでしょうか。
余裕をうむための3つの方法
① コーピングリストを作る
ストレスがたまっていくと、余裕がない状態がうまれやすいです。
なのでコーピングリストを作って、ストレスをこまめにケアできる体制を整えましょう。
コーピングとはストレスを感じたとき、どうすればよいのか対処法を考えたり工夫したりすることです。
コーピングリストとは、ストレスを感じたときの対処や工夫をリスト化した、自分だけのストレス解消マニュアルです。
あなたはどんなことをするとストレスを解消できそうでしょうか?
思いつくままに書き出してみてください。
例)
・深呼吸する
・かわいい動物の動画を見る
・耳掃除
・水を飲む
・その場で5回ジャンプする
・実家の犬のことを思い出す
・肩のストレッチ
・3分間目を閉じる
などなど・・・
本当は100個くらいあげるのがよいそうですよ。
リストはスマホのメモ帳などに書いておいて、なんか疲れたなぁと感じる時にチェックしてみてください。
そしてできそうなものがあればすぐやってみる。
スマホでSNSなどを見るのも一見ストレス解消に良さそうですが、無意識でダラダラと見続けると、猫背の姿勢や電磁波の影響などで実はストレスの方が大きいです。
なので無意識にスマホを見る時間の一部を、自分を大切にするためのストレス解消の時間として使ってみるのもよいと思います。
またストレスは早め早めの対処がオススメ。
ほら、早め早めに腰のストレッチなどをおこなっておけばぎっくり腰は防げる、そんなイメージです。
② 自分が楽をする方法を考える
楽をするってどうなんだろう、って抵抗ある人もいるかもしれません。
楽、ってなんか、怠けているような、ちゃんとしていないような・・・なんて感じてしまうようなら、あなたは余裕がない!と感じることが多いタイプかもしれません。
でも想像してみてください。
怠けずにちゃんとする!とストイックに頑張ると、徐々にストレスがたまり、余裕がなくなり、子どもに当たってしまう。
とすると、子どもにとっては、多少怠けてちゃんとしていなくても、イライラが少ない余裕があるお母さんの方がいいかもしれません。
本当に余裕がなくなると視野が狭くなり、楽をする、という発想自体思い浮かばなくなるので、前もって考えておきましょう。
例:
・余裕がない時はご飯はレトルトやスーパーのお惣菜でオッケーにする
・余裕がない時は子どもが朝ごはんを食べなくてもオッケーにする
・余裕がない時は子どもの仕上げ磨きをしなくてもオッケーにする
・余裕がない時はハーゲンダッツのアイスを独り占めして食べるのをオッケーにする
・余裕がない時は子どもの寝る時間が遅くなってもオッケーにする
などなど
コツは、(あれもやっちゃえ!)(これはやーめたっ)みたいな感じで、深刻にならずに楽しみながら考えてみることです。
前述したように余裕がなくなると視野が狭くなり、目の前の状況を好転させるいい発想が浮かんできません。
なので、予め余裕がなくなったら楽する方法を考えておきます。
もちろん、やるかやらないかは自由。
楽しようと思うとかえって罪悪感で余計余裕がなくなる場合もあると思います。
でも、もしできそうなら、余裕がない時に、前もって考えていた楽する方法をトライしてみてください。
楽して、余裕ができれば、よい発想が浮かんだり、子どもとの感情的なやりとりが避けられるかもしれません。
③ 自分を認める
余裕がない、ことに対する心理的な原因に『今のままの自分ではダメだ』という自己否定感があるとお伝えしました。
なので、余裕がないという状態を根本から減らしていくには、自己否定感を減らしていくことが必要です。
でも自己否定感は色々な心理的要素がからまり合って生じている感覚なので、「はい、自己否定感をなくしましょう!」って言われても、なかなか難しいのが現状です。
(ああ、自分はダメだなぁ)って思うのをやめようと決めても、またいつの間にか忍び寄ってくるのですよ、トホホ・・・
なので、まずは、【自分を認める】というところからやっていきましょう♪
あなたは自分が思うよりも実はずっと子育てを頑張ってます。
でもその頑張りを認めてくれる人があまりいないのも、子育てに余裕がなくなる原因のひとつです。
だから、誰かが認めてくれるのを待つのではなく、自分を自分で認めちゃうんです。
自分で自分を認めるなんて難しい、どうすればいいのって人は、なんでもいいので1日3回、自分を認めるっていうことを試してみてください。
本当に、なんでもいいんです。
例えば、自分が日々当たり前にしていること。
ご飯を作った、とか、朝起きれたとか、トイレにちゃんと行けた!でもいいんです。
なんかね、認めるっていうと、自他共に納得するすごいことじゃないといけないような気がしてしまうかもしれませんが、ほんと、些細なことでいいんです。
可能なら、毎日、1日の終わりに、その日を振り返って、3つ以上自分を認めることをしてください。
例)
・朝、朝食を作れた、よかった。
・ちゃんと、必要なだけトイレに行けた、私はすごい。
・息をしている自分はえらい。
などなど
自分が自分を認めてあげると、徐々に気持ちが楽になってきて、余裕が出てくることが多くなると思います。
まとめ
余裕がなくなる自分って嫌ですよね。
もっと余裕があれば、こんな自分じゃないのに、っと自分を責めたくなります。
でもね、子育て中は、やることがたくさん、悩みもたくさん、体もキツい。
子どもがいなかった頃のようにマイペースに過ごすことはできません。
余裕がなくなるのは当たり前。
だから、究極は余裕がなくなる自分も自分で受け入れて認めてあげられるといいですね。
そう、どんな自分も自分のままでいいです!
すると、スッと気が楽になって、あら、なんだか余裕が出てきたってことに繋がってくると思います。
まずは3つの方法、試してみてくださいね。
あなたの子育てを応援しています。
=関連記事=
余裕がなくなると感情的になってしまいがち。
こちらの記事はなぜ子育てにおいて感情的になってしまうのかを書いています。