老若男女を問わず、自分の顔に満足している人はどれくらいいるのでしょうか。
生まれた時はそんなことは思いもしないでしょうが、いつの頃から自分と他者を比較して自分は可愛いくないとか、不細工だとか、自分は損だとか、自己否定に向かうのでしょうか。
かく言う私も歯並びが悪い、ド近眼の眼鏡、もちろん顔に自信なく、姿勢も猫背、そのような自分の容姿を受け入れづらかった時期がありました。
親も私も気にしていた歯並びは、小学校高学年から歯列矯正をし始め、途中挫折もありながら30代後半でようやく終了しています。
年齢を経ることで受け入れる度合いは増えましたが、アラフィフになった今でも見目麗しい人に会うといささかのうらやましさや嫉妬心は湧いてきます。
美人は得ですか?恋愛はやっぱり顔ですか?
今回はこの問題を考えてみました。
人生を半分は生きたアラフィフから20代30代の女性へメッセージを、そんなイメージで書いてみました。
どうぞご覧ください。
人生や恋愛は顔だと思う人は多い
マイナビウーマンの調査結果(2017年2月、22~34歳の男女357人)を見てみましょう。
男女とも顔への意識が高いですね。
Q.世の中、結局は顔が大事だと思いますか?
A.
男性:思う73.0%、思わない27.0%
女性:思う87.9%、思わない15.1%Q.顔の重要性を一番感じるのはどんなときですか?
A.
男性:恋愛(61.6%)、仕事(22.7%)、恋愛以外のプライベート(5.9%)
女性:恋愛(65.1%)、仕事(18.0%)、恋愛以外のプライベート(7.6%)出典「マイナビウーマン調べ」https://woman.mynavi.jp/article/170228-115/
美人とは
20代から30代の男女で、人生も恋愛も顔が重要だと思っている人は多いですね。
言い換えると「美人は得」ということでしょう。
それでは、美人かどうかはどこで決まるのでしょうか。
多くの人が美しいと認めるのは、顔のパーツの配置バランスが良い顔です。
ひとつひとつのパーツが良くても配置バランスが良くないと美人とは感じられないようです。
この配置を顔の黄金比といったりします。
メイクをする時に黄金比に近づくようにするとより整った美しい顔に見えます。
また、顔の他にもうひとつ目を引くところがあります。
それは、体のバランスの美しさ。
バスト、ウエスト、ヒップのバランスでボンキュッボンなんていわれます。
以上が彼候補の目が最初に向けられるポイントですね。
美人の損得
得だと思われる面
- 第一印象が良い
- 失敗しても許される
- モテる
- ファッション、メイクに困らない
- 周囲から優しくされる など
損だと思われる面
- 嫉妬される
- 期待される
- 近寄りがたく思われる
- セクハラ、痴漢、ストーカーにあいそう
- 能力より容姿を評価される など
恋愛のきっかけ
初対面での見た目が大切なのは確かです。
これは否定できません。
初対面では言葉(言語)によるコミュニケーションよりも、相手を見た時に感じる雰囲気や醸し出しているものなどの非言語の部分をキャッチします。
これが第一印象です。
ヒトは「美しい」に惹かれる生き物です。
顔の作りが好みか好みでないかは別にして、美しい顔に惹かれ、興味を持つのは自然なことです。
見た目が大切といわれる所以です。
恋愛は、相手と「次も会う」というところにつなげないと話が成り立ちません。
なので、恋愛のきっかけとして「顔」で目を引き、次も会いたいと思ってもらえるチャンスが増える点では美人は得だといえます。
暫定1位についたら
初対面で好印象を与えました。
次も会うことになりました。
これは嬉しいでしょう。
でも、次に会う時からが大切です。
彼の貴女に対する評価をかり仮に100点満点として、貴女が初対面で顔で80点を叩き出したとしましょう。
お付き合いのきっかけとしては十分な点数ですね。
ライバルを抑えて暫定1位です。
でも、この暫定1位の80点をキープしながら、更に点数を上げていくのは大変だと思いませんか。
伸びしろは20点。
残り20点をコミュニケーションや所作動作を通して魅力を見せて上げていけたらいいですが、初対面が好印象であればあるほど期待も高く、採点は厳しくなって80点から減点に転じるかもしれません。
男女にかぎらず、初対面の印象は良かったのに会ううちに「え~こんな人?思ったほどではないなあ。」と幻滅することはよくあります。
このような場合は、美人は損といえます。
付き合い出したら
付き合いが続くかどうかの分かれ目はいくつかあります。
これらは美人であるかどうかは関係ない問題だと思いますがいかがでしょうか。。。
〇自分磨き
いわゆる内面です。
外面がよくても内面が良くないと彼は離れていくかもしれません。
男女お互い様ですが、メンタルや所作動作などの顔以外の部分を磨いておくのは大切です。
恋愛のドキドキは案外早く終わるものです。
残っているのは「その人そのもの」。
〇居心地はどうか
一緒にいて彼がリラックスして居れるかどうか。
反対に彼と居て貴女は自然体で居れるかどうか。
無理をし続ける関係を続けられますか。
重要なのはお互いにとって居心地の良い相手になれるかどうか。
〇許せるかどうか
目糞鼻糞を笑うという言葉があります。
自分の欠点を棚にあげて、他人の欠点をあざ笑うことのたとえです。
付き合うと相手のいろんな面が目に入ります。
相手をどれくらい受け入れることができるかは大切です。
〇求めるもの
お互いに相手に何を求めていますか。
求めるものが同じならパートナーシップを育みつつ続く可能性が高くなるでしょうし、求めるものが異なればおのずと離れていくのではないでしょうか。
〇ご縁のあるなし
世の中の出会いにはご縁というものがあり、不可抗力のような面があります。
あれば続くでしょうし、なければ。。。こればっかりは。。。
ちなみに悪縁も良縁もあるので、良縁を結びたいものですね。
夢から打算へ
アラフィフの私から言わせれば「愛があればお金なんて要らない」と夢見て言っていられるのはほんの一時期です。
年齢を経て経験を重ねると、自分や他者のブラックな部分も見えてくるし、世の中のブラックな面に慣れてもきます。
また、自分自身のブラックさに仕方ないよねとあきらめの境地になったり、開き直りもします。
もちろん妥協も打算も駆け引きもあります。
純愛が感動を呼んだりもてはやされるのは、ブラックさの反対にあるホワイトなものだからでしょう。
否が応でも生きていくためにとても現実的に、計算高くなるということです。
生きていくための知恵。
でも、これは決してダメなことではありません。
美人であるかどうかは関係なく、生きていくための知恵はついていきます。
パートナーシップの課題
全く別な人間で、性別も別、育った環境も違う人と付き合うのですから関係性を育むことが重要になってきます。
顔で選んでも、メンタルで選んでも、打算や現実生活で選んでも、出会ったパートナーとの間に超えるべき課題は必ず現れてきます。
パートナーシップ。
円満に見えるカップルでも人が見ていないところで、パートナーシップを育む努力をお互いにしているのです。
パートナシップを育む課題がやってくるという点では、美人が得とか損とかはなくどなたも平等です。
まとめ
恋愛のきっかけを得やすいのは美人かもしれません。
でも、きっかけは得たその後、ふたりの仲が続くかどうかは別問題。
内面を磨いて魅了し、居心地の良い関係性を築いた方が続くと思います。
パートナーシップを育む課題はどのカップルにもやってきます。
ふたりでそれを乗り越えられるかじゃないでしょうか。