本当の自分、
本来の自分、
「自分らしい人生を生きたい」と思って、イメージはしているのに
現実世界では「そのままの自分で生きること」は難しい。と感じてしまう。
本来の自分で生きようと思えば、思うほどに
息苦しさを感じてしまう。そんなことはありませんか?
私は「自分に自信がなくなったとき」こんなことを考えました。
- 本当の自分では生きない方が良いのだろうか?
- 本来の自分を世間に出してはいけないのだろうか?
- 自分を押し殺した方がうまくいくのではないか?
- 本当の自分を既に見失っているかもしれない。
本当の自分で生きたいと思っている
だけど現実は、
本当の自分で生きることが難しくなってしまう。その理由を今回は5つにまとめてご紹介します。
もちろん、人生は人それぞれです。
今回ご紹介する5つだけではなく、個々人が抱える理由がきっとあると思います。
この記事をキッカケにして「本当の自分では生きられない『自分なり』の理由」を見つけ出すヒントになれば嬉しいなと思います。
【理由①】嘘の自分の方が生きやすい
「本当の自分で生きている」と日常的に感じられていない
ということは、言い換えれば
「嘘の自分で生きている」ということになります。
そして、本当の自分ではなく
「嘘の自分で生きている」期間が長くなっているということは
嘘の自分であり続ける方がご自身にとっては「生きやすい」と感じているからです。
もしくは自分自身にとって「都合が良い」ということも言えそうです。
逆説的ではありますが
もし、
本当の自分の方が生きやすい(都合が良い)と感じているのであれば
自然と「嘘の自分では生きにくい」と感じるので、
本当の自分で生きるように生き方を変えていくことでしょう。
ところが、
現実的には嘘の自分で生きている時間の方が長く、
「本当の自分では生きていない」と感じているのであれば
「嘘の自分でいた方が都合が良い」ということを感じ取り
本当の自分ではない生き方を選択し続けている生き方になっています。
いきなりズバッと言ってしまいました。
どうでしょう?
「あなた、嘘の自分で生きていますよ」と言われたら
イラッときませんか?
「そんなことないよ!」と反抗したくなりませんか?
私はめちゃくちゃ反応します。
「なんで、そんなこと言うんだよ。こんなにちゃんとやってるのに!」
『嘘の自分』という言葉に気持ちが揺らいだということは
それは
本当の自分として生きていくことを望み始めている証です。
本当の自分探しをさらに深めるキッカケができたと考えてみては?
【理由②】自分らしくない方が心地いい
「嘘の自分でいた方が都合が良い」ということを書きましたが、
嘘の自分であり続けることに「居心地の良さ」を感じているかもしれません。
さらに自分にとって「都合が良いこと」がたくさん起こり、都合の良い現実を手に入れているということが考えられます。
例えば、
嘘の自分で生き続けることで
- 安定的に稼げる
- 会社で出世できる
- イジメに合わない
- 人から嫌われない
- 仲間外れにされない
- 変な人に思われない
- 家族が仲良く過ごせる
- いい人と思われる
あなたの中で
「嘘の自分でいた方が都合が良い」ことを書き出してみると分かりやすく把握できるかもしれません。
どうして、
自分らしくない方が良いと思っているのか?
嘘の自分でいることによって得られるメリットは何か?
思いつくものを片っ端から書き出して
あなたが本当の自分では生きられていない理由を見つけてみましょう。
心の中では「本当の自分で生きたい」と思いながらも
結局は現実に流されてしまっていた自分に気づきます。
変わらない方が「楽」だったりします。
今のままでは「生きられない」となったら?
嘘の自分であれば手に入っていたものが
本当の自分で生きることで手に入らなくなるかもしれないのです。
それって、怖くないですか?
私は、とんでもなく怖いです。
だって、
今まで自分の人生を守ってくれていたものを失うかもしれないから。
それでも、
本当の自分で生きたいと思いますか?
【理由③】本当の自分では生きられない
本当の自分ではない「嘘の自分」から
本当の自分で生きる人生へと移行するには、
先ほど書き出した「嘘の自分」で生き続けることのメリットを把握し、
得られるメリットよりも
本当の自分で生きた方がメリットが大きいと感じることができれば
嘘の自分から本当の自分に移行することができます。
しかし、ここで大きな壁になってくるのは
自分自身の中で「本当の自分」で生きることを許容できていないと
「嘘→本当」へと簡単には移行することができないということです。
先ほどの「自分らしくない方が心地いい」ということに繋がりますが、
本当の自分で生きてしまって本当にいいのか?
慎重に考えなければなりません。
自分の人生を生きる覚悟
本当の自分として自分の人生を生きるということは、
主体的に人生を生きるということになります。
主体的に生きることになると
「依存的に生きる」ということが難しくなります。
難しくなるというよりも
「依存的には生きられない」と考えるのが良いでしょう。
今まで、
「依存的な」生き方をしてきた人にとっては大きな分かれ道です。
人生で起こる様々な事象、結果をすべて自分の責任として受け入れる覚悟が問われます。
自分で責任を取らない「依存的な」生き方の方が楽な生き方に見えるかもしれません。
例えば、
現状には不満があり、何かを変えることで、自分の人生を大きく変えたい。と思った時にはこのように変わります。
【依存的な生き方】
誰かが、自分に何らかの変化をもたらしてくれるのを待つ。
例え、うまくいかなかったとしても相手のせいにできる。
自分で責任を持つ必要がない。
【主体的な生き方】
自分で考え、行動して、結果を検証して
自分の力で自分の人生を変えていくことができる。
例え、うまくいかなかったとしても自分の責任である。
今までの人生がずっと「依存的」な生き方だったのであれば、
主体的に生きるということを選択するのは非常に難しいと感じてしまうかもしれません。
私は主体的に自分の本当の人生を生きると決める時
「怖い」と感じました。
依存的な方が楽だし、自分で決めなくていいし、誰かのせいにできる。
主体的に人生を生きるとしたら
あなたは何を感じますか?
本当の自分で生きない方が
良いのではないか?と思ってきましたか?
実は、
世の中にはこのような罠(トラップ)がたくさん仕掛けられています。
「自分らしく生きない方が良いよ〜、楽だよ〜」って誘ってきます。
誘いに乗るのも、乗らないのも自分次第。
どちらの生き方を選びましょうか?
【理由④】本当の自分がわからない
本当の自分で生きたいという希望があったとしても
「本当の自分とは何か?」ということがさっぱり分からない。ということであれば、
本当の自分で生きることを難しく感じてしまいます。
本当の自分が分からないことで2つの問題が起こってしまいます。
①方向性が分からず迷子になる
何が自分にとっての自分らしさなのか?ということが分からないと、
どれだけ、
本当の自分で生きたいと願っていても、どちらに向かえば本当の自分があるのか?
よく分からないので混乱状態に陥ってしまいます。
気持ちとしては「本当の自分で生きたい」と思っているのに
どちらに向かえば、本当の自分と出会えるのかが分からないので道に迷ってしまっているのです。
道に迷った結果、
最終的には「今までの自分」でも悪くないかな。と、元の自分に戻ってしまう可能性があります。
②自分で認識できていない
意図せずに、自分自身が気づかない内に
本当の自分に近いところに到達していたとしても
自分自身が本当の自分を認識していなければ、
「これは私らしくない!こんな生き方は受け入れられない」というように
自分の中に起こる抵抗が強すぎて受け入れを拒否してしまいます。
これは、
自分の本質に近いほどに強く働き、
元の状態である「嘘の自分」へと戻る力が強く働きやすくなっています。
ポイントはどう在りたいのか?
本当の自分とは何か?ということを考える上で大切にしたいのは
「何をするか?」ということではなく、
「どう在りたいのか?」ということを重視することです。
何かをすれば、何者かになれば、本当の自分に近づけると思いがちですが、
「何をするのか?」ということを考える方法は遠回りです。
何かを成し遂げたとしても、
そこに本当の自分があるとは限らないからです。
例えば、
「お金持ちになる」ということが実現するためにいろんな行動をする、
そして、結果的にある程度のお金持ちになったとしても
- もっとお金がないと不安
- お金が減るのは嫌
- 人間関係よりもお金が大切
- お金のためなら何でもできる
極端な事例かもしれませんが「お金が目的」になっていると
結局は本当に自分が得たかったものを得られない可能性があります。
あなたにとっての
本当の自分とは、どんな状態の自分でしょうか
本当の自分って分からないものです。
幻想のように感じてしまうこともあるかもしれません。
追いかけても
追いかけても
消えてしまう。
それでも、
本当の自分であり続けるという
気持ちの強さが最終的には大切になってきます。
【理由⑤】トラウマの影響
ここまで書いてきた理由①〜④は、ご自身でも把握できることばかりです。
自分自身に意識を向けることによって、
本当の自分で生きる方向に人生を変えていくことができるようになります。
ところが、
本当の自分に近づけば、近づくほどに
どうしても超えられない壁のようなものを感じ取るかもしれません。
その一つが「トラウマ」の影響です。
特に今回は幼少期に受けるトラウマ「インナーチャイルド」の影響に注目します。
ほとんどの人が幼少期のトラウマである「インナーチャイルド」を持っています。
人によって強弱の差、影響の差はありますが、
インナーチャイルドが無いという人は、ほとんどいないでしょう。
インナーチャイルドの多くは幼少期に親(または親に準じる人)から受けた影響によって生まれます。
親から受けたインナーチャイルドは心の奥底にしまわれて、ずっと顔を出さない人もいれば、
今の人生に大きな影響を与えている人もいます。
例えば、
- 人前で自分の意見を言ってはいけない
- 大きな声を出すと嫌がられる
- 人と違うことをしてはいけない
- 誰からも好かれないといけない
- いい人でいないと生きていけない
- 周囲の人たちの反応は常に確認しないといけない
- 好きなことしてはいけない
- 楽しんではいけない
いろんな縛りを自分の中に持っていると思います。
ご自身の中で
「こうしてはいけない」と決め付けてしまっているものはないでしょうか?
あなたの中で強い思い込みがあるものほどトラウマの影響を受けている可能性があります。
トラウマの影響があることで
ここまで書いてきた理由①〜④を誘発しているということもあります。
私の場合は、
根本的な要因となっているトラウマの解消が
本当の自分で生きるためには大きなキッカケとなりました。
まとめ
今回は「本当の自分では生きられない理由」を書きました。
最初にも書きましたが
「本当の自分では生きられない理由」は人によって様々です。
今回の記事をきっかけに
「本当の自分で生きてみたい」という気持ちが出てきたのであれば
その気持ちを大切にして、
一歩でも、自分の本当の気持ちに近づいていってもらえればと嬉しいです。
私もまだまだ悩み、苦しみ、もがきながら
本当の自分と出会い、本当の自分で生きる
そんな生き方を探している途中です。
一緒に「本当の自分で生きていく」そんな人生を歩んでいきましょう。