この記事の主な内容
・目に見えないエネルギーを知覚する?「エンパス」ってどんな人?
・エンパスだって十人十色、あなたはどのタイプ?
’目に見えないものを知覚する能力’が自分にはあると思ったことはありますか?
そう尋ねられたら、それって「幽霊などが見える人」とか「超能力がある人」など、そういう特別な人のこと?と思われるかもしれませんね。
先日こどもたちと一緒に「シックスセンス」という映画を久々に見ましたが(もう20年以上前の映画ですね・・^^;)
「第六感(=シックスセンス)」とか「虫の知らせ」などの理屈では説明しにくい感覚って、本当は誰もが潜在的に持っているのではないかと個人的には考えています。
そうですね、例えば身近な人が亡くなる前や、妊娠中や出産前後に夢などでメッセージを受け取ったなど、人間の生死に関わるタイミングでは、そういうちょっと不思議な体験をしたり、誰かからそんな話を聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。
そういうときには普段は眠っている動物的な本能とか潜在能力が発揮されやすいのだと思いますが、どちらにしても本来人間には五感を超えた感覚が備わっているのはどうやら疑いようのない事実のようです。
さて、そういう特別なときに限らず、いつも目に見えないエネルギーを自然と感じながら生きている「エンパス」と呼ばれるタイプの人がいます。
エンパスは「エンパシー=共感力」のある方という意味です。
なので、’人一倍共感力の高い方よね’と解釈されていることが多いですね。
日本では「空気を読むこと」は良いこととされる傾向があるし、そういう意味では「共感力」って日本人なら少なからず持っているものかもしれません。
エンパスの場合は人一倍空気を読む力が高く、それに加えてその「空気(エネルギー)」と一体化しやすいためにしんどくなるというちょっとやっかいな性質があります。
最近では「繊細さん(HSP)」というワードが広く認知されていますが、エンパスはHSPの五感(光や香り、音や肌触りなど)の敏感な性質に加えて、目に見えないエネルギー(人の感情など五感を超えた知覚で感じるもの)を敏感にキャッチするという特長があって、それゆえに他人に気を使いすぎて本当の自分を表に出せないなどの生きづらさを抱えがちです。
この記事では「エンパス」を’目に見えないエネルギーを読み取る力‘という視点から考察し、個人的にも興味深く感じているエンパスの様々な種類についても触れていきます。
エンパスってつまりどんな人?
何かと今話題のchatGPTに、エンパスについてわかりやすく説明してもらったところ、こんな答えが返ってきました。
エンパスとは他の人がどのように感じているかを理解するのが得意な人たちです。
彼らは、感情のスポンジのようなもので、周りの人々の感情を自分の感情のように感じたりします。
誰かが悲しんでいると、エンパスも悲しく感じます。
誰かが幸せそうなら、エンパスも幸せな気持ちになります。
エンパスの方と話をしていて、上記のような説明をするとよく質問されるのが「え、それって誰しもそうなんじゃないんですか?」というもの^^;
エンパスにとって人の感情を感じるのはあまりにも当たり前すぎて、世の中の人みんながそうだと思い込んでいることが多いのです。
私も以前はそう思っていたのでよーくわかりますが、実際にはそうではなさそうです。
たとえば誰かが自分の気持ちを言葉にせず、表面的にはそうでない表情や振る舞いをしていたとしても、エンパスにはその裏側にある本当の感情がわかったりします。
視覚や聴覚で受け取る情報以上のものを知覚するところがエンパスとそうでない方の違いです。
さて、さきほどの説明の続きです。
エンパスはとても優れた聞き手でもあります。
彼らは根気よく思いやりを持っており、他の人がどのように感じているかを理解したいと思っています。
誰かが困っているときには、エンパスは時間をかけて話を聞き、自分ができるサポートをしようとします。
エンパスであることは人の感情を非常に強く感じるために、時にはしんどいと感じることもあります。
でもその能力があるために他の人と深く意味のある関係を築くことができるという意味で、エンパス能力は素晴らしい贈り物です。
(最後の一文が個人的には嬉しかったので、太字にしてみました 笑)
ちなみにエンパスが他の人の感情を感じることができるメカニズムについては、エンパスの神経系が非常に敏感であることが原因と考えている人もいるようです。
エンパスは脳内のミラーニューロンが人より敏感で(ミラーニューロンは共感や社交行動に関連する神経細胞)たとえば誰かが不安な感情を経験すると、しばしば身体的な合図や行動の変化が現れるわけですが、エンパスはこれらの些細な合図に気づき、他の人の感情をコピーして同じように不安になり始めると説明されていたりします。
つまりエンパスは、身振りや表情、声のトーンなど、非言語的な合図に対して高い感受性を持ち、他者の微妙な身体的なサインに気づきやすいと理解されているようですね。
私は医師ではないのでこういった神経系的な見地からの説明が正しいかどうかについては正直よくわかりません。
私自身の体験から言うと、上の説明のように表情や声のトーンなど視覚や聴覚など五感で感じる情報で相手の感情を感じ取っているというより、感情のエネルギーを知覚しているというほうが合っている気がします。
というのも、私の仕事は電話を使った心の悩み相談やヒーリングですが、たとえば電話でのカウンセリングで相手の表情も見えず相手が一言もことばを発していない沈黙の時間のなかでも、電話越しに感情のエネルギー的な動きをはっきりと感じることがあります。
もちろんすべてのエンパスが誰に対しても同じようにこの能力を体験するわけではありません。
一部のエンパスは、家族や親しい友人など特定の人の感情に特に敏感だったり、その逆でよく知らない人の感情のほうをより正確に感じやすいという方もいます。
そういった傾向性の違いはあるにしても、「エンパス」とは五感を超えた超感覚のようなもので目に見えないエネルギーを自然と知覚している人と、個人的には解釈しています。
私自身もほんの数年前まではそうでしたが、ほとんどのエンパスは、自分のそういう性質の特殊性に気づいていないまま生きています。
それゆえに「なんだか生きづらいなぁ」とか「人に普通にできることが自分には難しく感じるのは自分が変なのかなぁ?」とか思ってしまっていたりします。
自分がエンパスの性質を持っていてそれゆえに得意なことや不得意なことがあると理解することが、エンパスの方が自分を肯定してラクに生きるための第一歩になると思います。
エンパスにも色々な種類がある!?
一言にエンパスと言っても、どんなエネルギーを知覚するのが得意かは人によっても違います。
ここではいくつかの代表的なエンパスタイプを紹介しますね。
- 感情エンパス:他人の感情エネルギーを感じとります。感情エンパスはさらに2つのタイプに分けられます。
感情直感型と感情ワンネス型です。
感情直感型は他人の感情を直感的に感じます。
先に書いたように、たとえその人がその感情を隠していたとしても(または自分自身でもその感情に気づいてなかったとしても)エンパスにはその人が抱えている本当の感情が直感的にわかります。
一方、感情ワンネス型のエンパスは、他者が感じている感情を「自分のもののように」一体化してしまうタイプです。
一体化してしまうために、それが人の感情なのか自分の感情なのかがわからなくなってしまうこともあります。
一体化する感情は悲しみや怒りなどのネガティブなものであることも喜びや楽しさなどのポジティブなものである場合も同様です。 - 身体エンパス:他人の身体的な感覚、例えば痛みや不快感を感じ取り、感情エンパスと同様に身体直感型と身体ワンネス型の2つに分かれます。
身体直感型は、相手の体調の悪いところや痛いところが直感的にわかります。
ワンネス型になると自分も相手の身体の状態に同調して不調や痛みを感じてしまいます。 - 直感エンパス:他人から直感的な情報を受け取ったり、鋭い洞察力を持っています。
面白いのは、相手から受け取れる情報が時空を超える点です。
相手の過去の出来事や状態、当時の感情を直感的に感じたり、これから起きることの可能性を察したりします。 - 動物エンパス:動物の感情を感じ取り、コミュニケーションを取ることができます。
- 環境エンパス:自然や特定の場所など、環境からエネルギーを感じ取り同調します。
上記のもの以外にも、鉱物のエネルギーを読むのが得意な鉱物エンパスや、物理的次元にないもの(霊的な存在など)と同調したりコミュニケーションが得意なスピリチュアルエンパスなどもいます。
ちなみに私自身は1-5のうち4の動物以外はほとんど経験があるように思います。
まとめ:幸せなエンパスになるために
この記事では、共感能力が高いと言われるエンパスを「目に見えないエネルギーを自然と知覚する」という視点からとらえ、エンパスのいくつかの種類についても見てきました。
エンパスの中でも、私は主に感情エンパスと直感エンパスの側面を持っているようです。
他人の感情を直感的に感じ取ることができるだけでなく、直感的な情報や未来の可能性を無意識に察知していることもあります。
エンパスの能力やタイプは個人によって異なるため、すべてのエンパスが同じような経験をするわけではありません。ただエンパスの特徴として他人の感情やエネルギーを敏感に感じ取る能力は共通しているようですね。
エンパスの能力は素晴らしい贈り物です。
その能力をうまく使えば他者を深く理解し心地よい関係を築くことが可能です。
また反対に、他人の感情やエネルギーによって自分自身が疲れてしまうことも少なくないと思います。
エンパスとして生きる上での課題は、セルフケアや他者との境界の設定をしっかりと行い、自分自身を守ることです。
エンパスの種類はさまざまで、ここで紹介したものはその一部です。それぞれのエンパスが持つ能力や特徴は興味深いものがあり、多様性に富んでいます。
エンパスの存在は、人間の持つ目に見えない能力や感覚の多様性を示しているのではないでしょうか。
これらの能力を理解し受け入れることは、エンパス自身が自分を肯定し自然体で生きるための第一歩となると思います。