母親が何かと心配を押し付けてくる
「ほんとに大丈夫なの?」
「やめた方がいいんじゃないかな」
「お母さん、心配だわ」
ウザい!!!もうほっておいて!
イライラして叫びたくなる。
私ももう、いい大人なんだから、いちいち心配するのやめて。
ほんと、ウザい。
でも、実際そうやって親の心配を拒絶するのは罪悪感を感じる。
「あなたのために言ってるのに・・・」と傷ついた顔をされたら、なんて親不孝なんだろう私、と自分を責めたくなってしまう。
一体どうしたらいいんだろう。
そんな風に悩むことはありませんか?
この記事では心配してくる親に対し出てくる想いの根本を探りながら、親への悩みを軽くしていく方法を提案したいと思います。
幼い頃から母親の心配がウザかった私
私の母親は四六時中私の心配をしているような人でした。
特に私の体調面で心配することが多く、風邪を引くから外に行くのはやめなさい、厚着をしなさい、疲れることはするのはやめなさい、などと私の行動をいちいちコントロールしていました。
ゴホンと少しでも咳をすると心配が過剰になるので、体調が悪くても母親に言わないようにしていました。
また、学校のことなどの悩みをちょっとでも口に出すと、「大丈夫なの?!」とさらに不安を煽るようなことを言ってきて、私が求めるように寄りそってはもらえませんでした。
なのでいつの間にか母に余計なことは言わなくなりました。
母が私を心配するようなことを言うとウザくなってイライラしてくる。
イライラがつのると、つい声を大きくして反発してしまう。
イライラすると同時に、傷ついたような顔をした母を前に(あ、悪いことをしてしまった)と罪悪感も感じる。
一体どうしていいのかわからなくなる。
そんな葛藤を大人になっても繰り返していました。
愛情のはずの親の心配、どうしてウザいのか?
親は子どもの心配をして当たり前。
子どもがかわいいからこそ、愛しているからこそ、心配になるんだから。
親、特に母親とはそんなイメージで語られることが多い存在のように思います。
でも、心配が愛情なら、なんでこんなにウザく感じたり、イライラしたりするのでしょうか。
「ちゃんとご飯作れてるの?あなた家にいる時何もしなかったから・・・」
「○○さん(夫)と仲良くやってる?イライラするとすぐ顔に出るでしょ、あなた。」
「お金はちゃんと考えて使ってるの?子どもの時みたいに無駄使いしてたら、あとで痛い目みるわよ。」
うるさーーーーい!ほっておいて!
私、もう結婚もしてる、いい大人なんだから。
もっと私を信頼してよ!
そう、親の心配は愛情というよりも、自分に対する不信感として感じるので、ウザいのです。
あなたは何があっても大丈夫、というように一人の人間として信頼されていない感じがするのです。
そして、このままだとあなた、悪いことが起きるわよ、と言われているような気になってしまう。
「心配するのは勝手だけど、私に押し付けないで!」
親にネガティブにさせられている感じがするのもあるでしょう。
いろいろあるけど前向きにやっていきたいのに、もっと明るく楽しい話がしたいのに、一瞬で不安な気持ちや心配な気持ちにさせられてしまう。
「なんでいっつも嫌な気持ちにさせるの?」
暗く、嫌な気持ちになるようなことを愛情とは捉えられませんよね。
またウザいのさらに根っこには、親に信頼されていないことから生じる悲しみの気持ちもあるかもしれません。
ウザい、でもそんな自分に罪悪感を感じるのはなぜ?
「あなたの心配は私を嫌な気持ちにさせるので、もうそんなに心配しないで欲しい」とキッパリ言えたり、心配してきても無視できたら楽なはず。
でも、そういう態度をするのはなんとなく親に悪い感じがする、申し訳ない、罪悪感を感じる、という人も多いかもしれません。
ウザいと感じる親からの心配、でも、親は私を愛してくれているからこそ心配してくれているんだ。
その愛情をウザいと感じる自分の方が間違っているのではないか。
そして、親からの心配を素直に受け取って、ちゃんと応えてあげられる子どもでない自分が悪いのかもしれない。
そう、心配する親=正しい、その心配をウザく思う自分=間違ってる、となんとなく感じてしまう。
親への罪悪感に裏側にはそんな想いがあるようです。
親が正しいとなんとなく感じてしまう理由
大人になった子どもを心配する親は、当然、子どもが小さい頃からよく心配する傾向にあったはず。
子どもは小さければ小さいほど、自分の可能性を信じています。
だからいろんなことに挑戦する傾向にあります。
怪我や命の危険があるようなことを子どもがやろうとしていたら親が止めるのは当然です。
しかし過剰に心配する親は、危険・止めさせた方がいい、と感じるレベルが低いのです。
なので、いちいち子どもの行動や態度に口を出します。
「風邪引くから遊びに行かない方がいいわよ」
「それやっちゃダメよ、あなたにはきっと無理」
「あなたがそんなにわがままだと、あなたが将来が心配で心配で」
親から何度も何度も繰り返し心配されていると、子どもは「自分は心配されて当然の人間なんだ」と思い込むようになります。
また、たまに親の言うことを無視して、例えば風邪を引くから遊びに行っちゃダメ、と親が止めるのも聞かずに遊びに行って風邪をひいたりして、「言うことを聞かないからこんな目にあうのよ」などと言われたら、親は正しくて自分は間違っていた、と根深く刷り込まれます。
しょっちゅう「風邪を引くから遊びに行くな」と言われてたら、そりゃ何度かは風邪を引くこともあるのが普通だと思うのですが、そういった客観的な目線を持てる子どもは少ないです。
そう、心配する親は正しい、なんとなくそう感じてしまうのは、子どもの頃にそう刷り込まれたからです。
ウザい⇄罪悪感の間で揺れ動いてきた人の特徴
(親の心配がウザい、やめてほしい、もう聞きたくない!)自分もいる。
でも(親の心配を素直に聞けないことに罪悪感を感じる)自分もいる。
そんな自分を行ったり来たりしていると、エネルギーを消耗し、疲れます。
そして感情が揺らぎやすくなります。
親と話すとちょっとのことでもモヤモヤして反抗的になったりします。
親にあまり優しくできません。
でも、冷たく突き放し続けることもできず、一体どうしたらいいかわからない、複雑な気持ちに陥りがちです。
また、調子のいい時と悪い時の差が激しい傾向もあります。
どうして親はそんなに心配するのか?
どうして親はそんなに子どものことを心配し続けるのでしょうか。
子どもが心配をかけさせるから親は心配になるのではありません。
親自身がもともと不安が強く、心配しやすい性格であることがほとんどです。
また、自分の中の不安を正当化するために、わざわざ子どもに心配な点を次から次へと見つけ出すこともよくあります。
例えば、子どもの結婚が遅いことを心配していた母親が、いざ子どもが結婚すると、今度は子どもの夫婦関係のことを心配し出す、という感じです。
だからいつまで経っても親の心配はなくならないのです。
心配する親に対し、どうしたらいいの?
心配する親を前にすると心が揺れて、どうしたらいいのかわからなくなる。
どうしたらいいんだろう?
そういう方はまず、親が心配するのは自分のせいではなく、親の中にある不安のせいであることを知りましょう。
親は親自身の不安を子どもである自分に投影しているだけ。
そう捉えるだけでも少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。
そして次は、【親への罪悪感が全くなかったとしたら、自分はどうするだろうか?】と考えてみてください。
例)
・心配してきたら無視をする
・嫌な気持ちになるので心配しないで欲しいとはっきり言う
・何を言ってもやっても親が変わらないなら、親からの電話にでない
・全くの他人のように眺める
・自分からは連絡をとらない
最初は考えるだけでもいいです。
それがあなたの本音です。
本音を知っておくだけでも揺らぎは少なくなります。
そして、実行できそうなタイミングが来たら、実行してみましょう。
親への罪悪感は決してあなたを幸せにはしない
親への罪悪感があると、あなたは自分らしく振舞うことができなくなります。
親と一緒にいると感情が揺れたりモヤモヤすることが多い人は、罪悪感が大きい可能性が高いです。
また、日常でも(一体どうしたらいいの?)とぐるぐるして、モヤモヤとすることが多いかもしれません。
親への罪悪感は、親に対してだけでなく、人生全般を重苦しいものにさせます。
なぜなら親との関係は、全ての人間関係のベースになるからです。
詳しくはこちら
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究極は母親への罪悪感をなくしていく、それがあなたの心の葛藤をなくし、人生を軽く自由に生きるために必要なこととなります。
さらに一歩踏み出したい方は、「親に悪いなぁ」「こんな自分で申し訳ない」などという気持ちが出てきたときに、(あ、自分は今、親に対して罪悪感を感じている)と積極的に気づいていきましょう。
まとめ
大人になって結婚しても、モヤモヤとして心からの幸せや安心感を感じることがなかった私。
10年以上前から、モヤモヤの原因は親子関係に起因するのではと疑い、まず親との関係を見直し始めました。
親への罪悪感に気づいて手放す。
親に対し自分の本音を伝えるようにする。
それを地道に繰り返し、今では親の心配に振り回されることはなくなりました。
すると同時に、人間関係全般において過剰に気を遣うことはなくなり、自分らしく自由に振る舞えるようになっていきました。
親子関係はすべての人間関係のベースになることを身を以て実感していったのです。
心配性の親がウザい、でもそんな自分に罪悪感
どうしたらいい?
自分だけがそんな葛藤を繰り返しているのでは、と感じる方、安心してください。
私もそうでしたし、私がセッションさせていただいているクライアントさんたちの多くも、親に対し何らかの葛藤を抱えています。
親との関係を見つめることって結構大変なこと。
その大変さに気づいているだけでもすごいことなんですよ。
できるだけ力を抜きながら、心配する親に対する罪悪感と本音を探ってみてください。
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