子どもにイライラする・・・
イライラしてはダメ!と我慢するんだけど、徐々に抑えきれなくなって、イライラが爆発!
私がイライラを発散させている間、子どもの顔がどんどん暗くなっていく。
あー、またやっちゃった・・・
こんなにイライラした母親で、子どもは大丈夫?
なんてことを日常的に感じている方へ、親のイライラが子どもに与える影響と、イライラが抑えられないことに対する対処法をお伝えします。
子育てのイライラが抑えられない!
言うことを聞かない子どもにイライラ
思い通りに動いてくれない子どもにイライラ
返事ばかりで中身が伴わない子どもにイライラ
すねたりいじけたり、むくれたりする子どもにイライラ
もう、些細なことでも、イライライラッ
子育てにはイライラの種がたくさんあります。
イライラの種が一つなら、まだ我慢できるかもしれない。
でも、イライラさせることが続いたり、体調が悪かったり時間がなかったりで余裕がなかったりすると、イライラを抑えていたダムが決壊。
何度言ったらわかるのーーーー!!!
大声をあげて怒鳴って、子どもを責め続けてしまう。
もしくは「もう知らないからね」と怒りをあらわに無視をする。
そんなふうに自分が怒っていることをアピールして、子どもに罪悪感を抱かせるようなふるまいをしてしまう。
このようなパターンが、よくありがちなイライラが抑えられないパターン、なのではないでしょうか。
イライラが爆発してスッキリして終わり、ならまだ単純でいいのかもしれません。
イライラが抑えられないと悩む人のほとんどは、後に(ああ、あそこまでやるんじゃなかった)(子どもの心に傷がついてしまったらどうしよう)と後悔の想いが湧き上がってぐるぐるしてしまうのではないでしょうか。
子どもには幸せになってもらいたいと思っている。
でも、こんなにイライラしたママで、子どもは大丈夫なんだろうか?
そう、子どもへの影響って気になりますよね。
では次は親のイライラが子どもに与える影響についてみていきましょう。
親のイライラが子どもに与える3つの影響
親のイライラが子どもに影響を与えるか?
はい、残念ながら、ほとんどの子どもが何らかのネガティブな影響を受けます。
ではどんな影響を受ける可能性があるのでしょうか。
① 自己否定感が強くなる
子どもにイライラが抑えられなくなる時は、たいてい、子どもが親の思い通りにならなかった時です。
大まかに言うと、以下のような時でしょう。
してほしいことをしていない
してほしくないことをしている
つまり、その時の子どもの言動や行動に対して否定的になっていて、イライラが抑えられなくなるのですね。
しかし、あまりにイライラのエネルギーが強烈だと、子どもは親が否定的になっているのは、自分の行動ではなく、自分そのものに対してだと容易に勘違いしてしまいます。
お母さんをイライラさせる自分は悪い子だ
こんな自分いなければいいんだ
こんなふうに子どもは自分自身を否定する気持ち、つまり自己否定感が強くなり、自分自身を肯定する気持ちが減っていきます。
自己否定感が強いと、ものごとを否定的に捉えやすくなっていきます。
すると、イライラが抑えられない親の言動に対し(どうせ自分がダメだから)という自己否定の想いをますます深めていきます。
自己否定感が強いと、自分に自信をなくしたり、素直でなくなったり、感情的になったりなどの問題行動を起こしやすくなったりします。
② 顔色を伺うようになる
イライラが抑えられない親に怒られることは子どもにとって避けたいことです。
だって、大好きで、本来自分を慈しんでくれるはずの親に自分を否定されることは、子どもにとってかなりのダメージをくらうことです。
たとえ怒られてヘラヘラ笑っていたとしても、心は深く傷ついています。
なので、子どもは(今、イライラしてないかな?)(私(僕)がこういうことをしても今は大丈夫かな?)と親の様子を伺うようになっていきます。
自分らしくのびのびとしているよりも、親の様子を伺い親の機嫌に合わせて自分を変える方が安全だからです。
親の顔色を伺って育った子どもは、社会に出ても、育った家庭と同じように、周囲の顔色を伺って生きることになります。
今、◯◯さんが黙ったのって、私が気分を害すようなこと、言っちゃったからかな・・・
そんなふうに、相手のことが気になってストレスをためがちになり、生きづらさを感じるようになっていきます。
③ 本音がわからなくなる
イライラが抑えられない親は、たいてい、子どもが本当はどう思っているのかに丁寧に寄り添うことはできません。
目の前の子どもは、とにかく、自分をイライラさせる子ども、になってしまうのです。
子どもは言いたいことがあっても抑えて、口を慎むしかありません。
または、親の機嫌を直すために、その場限りの嘘をついたり、思ってもないことを言ったりします。
売り言葉に買い言葉的に、怒りには怒りを的に、ただ攻撃的になる場合もあります。
そうしているうちに、どんどん、子どもは自分の本音がわからなくなっていきます。
まぁ、自分の本音をわからなくした方が、楽な面もありますよ。
自分の本音に寄り添ってもらえない悲しみを、感じなくすることができますから。
自分の本音がわからなくなると、大人になってから、自分で自分がよくわからない、という状態になりやすいです。
そして生きづらさを抱えて生きるようになっていきます。
それなのになぜ、イライラが抑えられないの?
親が抑えられないイライラを抱えていると、子どもの幸せの足をひっぱるような影響が大きいです。
でも、、、わかってはいるけど、イライラが抑えられない、と言う人も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、イライラは理性で抑えられるものではありません。
理性で抑えられるなら、この記事をきっと読んではいないでしょう。
ではなぜイライラは理性で抑えにくいのでしょうか。
イライラ、つまり怒りという感情は、長い人間の歴史の中で生存のために大切な感情でした。
例えば目の前に野生動物がいて、今にも自分を襲おうとしている。
そんな時に、理性でどうするか考えていたら間に合いません。
実は怒りの感情は瞬時に肉体を動かし、自分に害を及ぼそうとしてくる敵を攻撃するという行動に自分を導いてくれます。
そうやって、人間は生き延びてきたんですね。
だから、もともと怒りの感情には理性が働きにくいのです。
でも、目の前にいるのは、自分よりも小さい子どもで、自分の命を脅かすような存在ではないはず。
それなのに、怒りが抑えられないのはなぜなのでしょうか。
そう、安全に暮らせる現代社会では自分の命を脅かすようなことはほとんどなくなりました。
しかし、自己否定感が強い人ほど、自分は否定されて当然という思い込みがあるので、目の前のイライラさせる子どもが、自分を否定して、自分に害を及ぼしてくる存在に見えてしまうのです。
なんでこんなに私を苦しめるの?!
そして、怒りの感情は、感情が出てくるがままに自分に害をなしてくる(と思い込んでる)子どもを攻撃してしまうのです。
例えば、攻撃とは以下のようなイメージです。
子どもが何度言っても言うことを聞かない
→ 私の言うことを聞かないなんて、馬鹿にしてる
→ こんなにあなたのために頑張っているのに、私を馬鹿にして否定するなんてひどすぎる
→ これ以上私を馬鹿にしないように、こらしめてやる!!!
抑えられないイライラ、解決法は?
イライラが抑えられない原因はわかった。
でも、それでも、子どものために、抑えられなくなったイライラで子どもを攻撃してしまうのはなんとかやめたい。
その場合はどうすればよいのでしょうか。
「怒り」「マネージメント」を検索すると、たくさんの怒りを抑える方法は出てきます。
その中でも、カッとなったら6秒間心の中で数を数える、という方法は割とポピュラーかもしれません。
6秒間、心の中で数を数えていると、理性が優勢になってきて、怒りを抑えられる、ということらしいです。
でも・・・
(もうすでに試してみたけどダメだった)、(イライラが抑えられない時にそんなこと忘れてしまう)、という方も一定数いると思います。
では一体どうすればいいのでしょうか。
根本的な解決方法の一つとしては、『自己否定感を減らしていく』ということになります。
自己否定感が強いからこそ、思うようにならない子どもの行動に対し、自分が否定されたと感じて、イライラが抑えられなくなり、子どもを攻撃してしまうからです。
で、「自己否定感」と聞いて、何か思い浮かびませんか?
そう、『親のイライラが子どもに与える3つの影響』の一つに自己否定感がありました。
そう、あなたの自己否定感が大きくなった原因の一つは、あなたが子ども時代、親からイライラされたりなど、親があなたを否定するような言動をしていた可能性が高いのです。
自己否定感を減らしていく方法
ではイライラが抑えられない原因となっている自己否定感をどう扱っていけば良いのでしょうか。
まずは、イライラが抑えられない原因に、自分の自己否定感の強さがあるかもしれない、と疑ってみましょう。
具体的には、自分がイライラが抑えられない場面を思い出してみてください。
あなたの自己否定感の強さがあの時のイライラが抑えられなかったことにつながっていると仮定しましょう。
そして、その場面にどう自己否定感が関わっているのか、観察してみてください。
そして例を参考にしながら、思いつくまま書き出してみましょう。
例
<イライラが抑えられなかった場面>
忙しい中宿題を見てあげている時に、子どもがやる気をなくしたようになって遊び出した
<どう自己否定が関わっている可能性があるのか>
忙しい中やってあげているのに、子どもに私のことを軽んじられて馬鹿にされているように感じた
子どもに宿題をやらせられない自分はダメな母親だと誰かに言われているように感じた
何をやってもうまくいかない私はダメな人間という気がした
次はその一つ一つに対し「本当にそうなの?」と問いかけてみましょう。
本当に子どもは私のことを馬鹿にしているのか?
本当に宿題をやらせられないとダメな母親なのか?そう誰かに言われそうなのか?
本当に私は何をやってもダメな人間なのか?
ちょっとでも、「いや、そんなことないよね」と言う気分になったら、自己否定感が緩んできている証拠です。
うまくいけば、同じように子どもが宿題をしないで遊び出したとしても、「子どもはただ、宿題をやるのがいやなだけで、私をばかにしているわけではないよね」という考えが浮かんできやすくなり、イライラに支配されることは減っていくと思います。
ただ自己否定感はかなり根強いものが多いのが現状です。
自分は何をやってもダメ、という思いからなかなか抜け出せない場合もあります。
なぜなら、自己否定感は、子どもの頃の親や周りの大人との関係の中でついてしまった心の傷、インナーチャイルドと深く結びつき、自分では容易に変えられないような心の根底にどっしり根付いているからです。
なので体質改善のように、ご自身を根本から変化させていきたい場合は、自己否定感を減らすワークをしながらインナーチャイルドを扱っていくのが近道です。
詳しくはこちら
まとめ
イライラが抑えられない、ってほんと、嫌ですよね。
私も、イライラする自分なんていなくなればいい!って強く願ってました。
いやいや、ちょっと待ってください。
イライラする自分なんていなくなればいい、これも強い自己否定感からくる気持ちです。
このような自己否定感があると、自分をイライラさせる子どもに対し、(イライラする自分なんていなくなった方がいいのに、私をこんなにイライラさせるなんて、あなたも私のことをいなくなった方がいいって思ってるのね!!!)と感じて余計イライラしてしまう場合もあります。
どんな自分でもいい
イライラが抑えられない自分でもいい
こう本気で思えれば、実はイライラが抑えられなくなることは確実に減っていきます。
かなり上級編ですが!笑
まずは地道に、イライラが抑えられなくなることに関係する自己否定感を観察し軽くしていきましょう。
そうはいっても、いきなり上級編に突入したい方はご相談ください。
インナーチャイルドを扱えば、自己否定感を着実に減らしていくことが可能です。
14年以上インナーチャイルドを扱ってきた八神が丁寧にサポートするセッションに興味ある方はこちらをご覧ください。
親の自己否定感の強さが、子どもの自己否定感の強さに影響していきます。
親から子への自己否定感の連鎖を止めていきましょう。
子どもたちの未来のために、一人でも多くの方が、抑えられないイライラの悩みから解放されますように!
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