小さい頃から母親に愚痴ばかり聞かされ続けてきた。
大人になった今でも、相変わらず母親は自分に愚痴を言ってくる。
その度にイライラもやもやしてしまうし、なんだか色々重い。
愚痴を聞くのは嫌だけど、聞いてあげないと可哀想な気がして、結局最後は聞いてしまう。
関係あるかわからないけど、なんだか人生って生きづらいし、うまくいかないなーと思う。
そんなことはありませんか。
実はあなたの生きづらさ、母親の愚痴を聞き続けて育ったことが関係している可能性が高いです。
今回の記事では、母親の愚痴を聞いて育った人の7つの特徴をお伝えしながら、生きづらさから抜け出し、揺るぎない幸せな人生を生きていく方法を提案したいと思います。
母親から愚痴を聞かされ続けた人の7つの心理的影響
ではまず母親の愚痴を聞いて育った人の心理的影響7つを見ていきましょう。
① 感情が溜まっている
愚痴を聞くことは嫌なものです。
なぜなら生産性がないからです。
いくら人の悪口や自分が生きる環境への嘆きを口にしたところで、自分が主体的に人間関係や生きる環境を改善していかない限り何も変わりません。
もちろん前向きに生きていくために、時には弱音を吐くこともあるかもしれません。
でも愚痴を言い続ける母親は、自分が不幸なことを周りのせいにして前向きに生きることを放棄しているように見えます。
愚痴を子どもに言い続ける行為は、心にたまったゴミを一時的に子どもに押し付ける意味合いが強いです。
でも愚痴を言うことは何も解決にはならないので、心のゴミはまたすぐに溜まります。
母親の心のゴミのゴミ箱にされ続けている子どもは、辛いですよね・・・。
しかし愚痴を聞くことは母親を助けることでもあると思い込んでいるので、辛い気持ちを無視して愚痴を聴き続けます。
そして子どもはどんどんネガティブな感情を溜めていきます。
すると大人になって、わけもなくイライラしたり落ち込んだりすることが多くなります。
② 罪悪感を感じやすい
子どもは母親の心のゴミを引き受けることは、不幸な母親を助けることだと思っています。
しかし愚痴を聞き続けても一向に母親は幸せになる気配はありません。
助けたい一心で母親に色々アドバイスしても、却って「あなたは全然わかってない」と嘆かれることもあります。
そして愚痴を言い続ける不幸な母親を助けてあげられないことに対し、徐々に罪悪感を抱くようになっていきます。
母親に対する罪悪感は、誰に対してもなんとなく罪悪感を抱いてしまう原因になります。
誰かとトラブルになって時とっさに自分の方が悪いような気になってしまうのも、罪悪感を感じやすい傾向にあるからです。
③ 自己否定感が強い
子どもは何をしても結局は母親を助けてあげられないことに対し、自己否定感を強くしていきます。
(自分がダメだからお母さんを幸せにできないんだ)という想いが心の底に刻まれてしまうのです。
また、母親の愚痴を聞くのは子どもにとって嫌なことです。
嫌なことを延々と大好きな母親からされ続けることに対しても、自己否定感を抱きます。
(自分はダメな人間だから、嫌な目に合うのも仕方ない)と思い込んでしまうからです。
すると人生のあちこちで、嫌な目に合うことが多くなってしまうのです。
④ いつも重さを感じる
母親の心のゴミを背負わされていると、なんとなくいつも重い感じになります。
そして心から楽しめるような時間が少ないです。
溜まった感情、自己否定感、罪悪感などの影響でも心が重く感じますが、物理的にも重さを感じることがあります。
それはまるで母親の生き霊がへばりついているような感覚です。
⑤ ここではないどこかへ行きたい願望が強い
愚痴を言い続ける母親がいる場所は息が詰まります。
嫌だけど母親を助けるためにはその場に居続けないといけないと子どもは思い込んでいます。
想像以上にそれは辛いことです。
なので逃避願望を持つようになります。
どこか違うところに行けばこの重さから自由になり自分らしく自由にいられるに違いない、そんな幻想を抱くようにもなります。
しかし大人になって、どこへ行こうとも結局は「ここではないどこかに行きたい」と思い続けることになります。
⑥ 人はどうせ変われないと思っている
子どもにとって母親は一番身近な存在です。
それは母親とお腹の中から一緒だったことが影響しています。
一番身近な母親が、ずっと延々と同じような愚痴を言い続けているのを聞いていると、(どうせ人は変われないんだ)という思いを強くしていきます。
すると自分に対しても、変わりたくてもどうせ変われない、と諦めの気持ちを抱くようになります。
変わろう!と決意しても、思うように変われないときは、その諦めの気持ちが影響している可能性が大きいです。
⑦ 心からリラックスすることができない
愚痴を聞かされるという嫌なことをされ続けていると、体は危険に対する防衛反応でどんどん強張っていきます。
いつ何時、母親が愚痴を言う状態に変化するのかわかりません。
だから気を抜く暇はなく、いつでも緊張状態にい続けることになります。
そんな子ども時代を送ると、大人になって「もっとリラックスしてください」と言われても、「はて?リラックスってどうなればいいの?」と迷うことになります。
はたまた、「え、私ってリラックスしてないの?リラックスできてるものだと思ってた」と驚くこともあります。
心からのリラックス状態がわからないので、今の緊張状態を普通の状態と思い込んでしまうからです。
7つの特徴のベースにある、母親との癒着とは
母親の愚痴を聞いて育った人の7つの心理的影響を挙げてきましたが、あなたはいくつ当てはまったでしょうか。
当てはまる数が多ければ多いだけ、あなたの人生はかなり生きづらいものになっているかもしれません。
私自身、母親から愚痴を聞かされ続けてきましたが、7つの特徴全てに当てはまっていました。
そのせいか感情が揺れやすく、いつも重たい感じがあり疲れやすかったです。
また自己否定感で人間関係がなかなかうまくいかず、どこに行っても居場所がない感じがつきまとう人生を生きていました。
さて7つの特徴、全てもしくは一部に当てはまり、生きづらさを感じる人生を変化させていくには、7つの心理的影響のベースにある母親との癒着を知っておく必要があるでしょう。
子どもとの癒着を望む母親
愚痴を言う相手となる子どもに対し、母親はどこか自分に似たところを感じています。
だから息子より娘の方が圧倒的に母親の愚痴を聞く対象となることが多いのです。
また同じ性別であることで、自分の思いを理解してくれそうな気がします。
そして自分のよき理解者、よき味方であるように、どんどん子どもに対し自分の思いを吐き出します。
それはまるで、子どもがずっと自分の一部であるように癒着を進める作業のようです。
母親と癒着する子ども
そして子どもはもともと母親と癒着したい願望を持ちやすい傾向にあります。
なぜならお腹にいる時から母親と一緒だったからです。
母親の癒着作戦に乗っかり、子どもの方も愚痴を聞いてあげるなどの母親の願望を身を削りながら満たしてあげることで、母親との癒着を進めていきます。
母親と癒着して育てられた子どもは、大人になっても母親の愚痴は聞いてあげなければならない気がしてしまい、愚痴を聞くことを拒否することに対し罪悪感を感じます。
自分が愚痴を聞かなければ母親は死んでしまうかもとさえ思ってしまっています。
(私がそうでした 笑)
そして上にあげた7つの特徴を抱えるようになっていきます。
母親と物理的に離れていても母親のことが気になってしまうという人は、相当母親と癒着していると思ってもらって良いでしょう。
ちなみに子どもに対して癒着を望まず、子どもを一人の人間として尊重している母親は愚痴を言うことをしません。
なぜなら、愚痴を言われることを子どもが嫌がっていることを察知するからです。
違う言い方をすると、子どもを一人の人間として尊重できる母親は、自分のことも尊重しています。
自分を尊重できる人は愚痴を言いたくなる人間関係や環境に身を置くことはありません。
母親との癒着を解く鍵
母親の愚痴を聞きたくない
母親に気持ちを振り回されたくない
生きづらい人生を変えたい
そう心から思う人は、母親との癒着を解くことが必要です。
ではどうやって母親との癒着を解けば良いのでしょうか。
母親との癒着を解くには、自分自身を尊重した人生を生きることが必要です。
自分自身を尊重していれば、母親を愚痴を聞くと言う嫌な環境に自分の身を置くことはありません。
しかし自分自身を尊重しようと言われて、いきなり尊重できる人は非常に少ないでしょう。
だって一番身近な人である母親に自分を尊重されて生きてこなかったんですから、そのやり方がわからないわけです。
なので最初は「自分を大切にする」をキーワードに、「自分を大切にする」を軸に選択するということをやっていきましょう。
「自分を大切にする」ことを軸に選択しよう
例えば、母親が愚痴を言おうとしてきたとします。
そのまま母親の愚痴を聞き続けることは「自分を大切にする」ことなんだろうか、とまず自分に問う、それが「自分を大切にする」ことを軸に選択する一歩です。
愚痴を聞き続けることは「自分を大切にする」ことではない、と出てきたら、思い切って愚痴を聞くことをやめましょう。
何も言わずその場を立ち去るのです。
電話で愚痴を言われそうなら、「あ、これから出かけるから切るね!」と嘘をついてでもいいので、電話を切りましょう。
しかし、愚痴を聞く方が「自分を大切にする」場合もあるかもしれません。
この状況で母親の愚痴を聞かなかったら、責められる、あとで罪悪感に苛まれる、など。
としたら自分は「自分を大切にする」ために今は母親の愚痴を聞く、と心で決めてから、主体的に愚痴を聞いてください。
それも自分を大切にするプロセスの一つです。
どこに出かけるか、どの食材を買うか、どんな人と付き合うか、できるだけ「自分を大切にする」という軸を基準に選びましょう。
一つ一つは小さなことでも、積み重ねれば自分を尊重することにつながっていきます。
自分を尊重できるようになると、自己否定感や罪悪感を感じることが減っていきます。
どこにいても心からリラックスでき、体も身軽になっていきます。
そして自然と母親と適切な距離感で付き合えるようになっていき、生きづらいと感じることは少なくなっていくでしょう。
「自分を大切にする」ことが難しいと感じる方は
母親との癒着が強い人は、「自分を大切にする」や「自分を尊重する」ことがとても難しいことが多いです。
罪悪感や自己否定感が強すぎて、あえて自分を不幸にするような環境や人間関係を無意識に選択してしまうからです。
そういう人はまず『インナーチャイルド』を扱うことをお勧めします。
母親との癒着の裏側には、親との関係性の中でできた心の傷や満たされなかった想いであるインナーチャイルドがあるからです。
私自身は『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを受けたのが変化のきっかけとなりました。
『インナーチャイルド』を扱うヒーリングについて興味があるかたはこちらのページをご覧ください。
まとめ
母親の愚痴を聞き続けて育った人はなかなか幸せに生きることが難しいように思います。
でも、自分を大切にすることを選択し、母親との関係を真剣に見直すことで、幸せな人生を選び直すこともできます。
そうやって選んだ幸せな人生は、誰にも対しても揺らぐことはありません。
あなたがそんな揺るぎない幸せな人生を送ることができますように、心から応援しています。
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