「つい他の子とうちの子を比べてしまう」比べる親の心理とその対処法

子育て中、つい自分の子と他の子を比べてしまう瞬間がある。

 

これは、多くの親が経験する自然な反応だと思います。

 

しかし、この比較が習慣になってしまうと、子どもの心にネガティブな影響が起きる可能性があります。

できれば子どもには自分と他人とを比較することなく、自己肯定感を持って成長してほしい。

 

しかし、時には親自身の不安がその妨げとなることもあります。

 

子ども一人ひとりが持つ独特の個性や才能に目を向け育むことが、子どもの心を豊かにする鍵です。

 

この記事では、「他の子と比べてしまう」心理から脱却し、子どもの自尊心を守り、個性を伸ばすための具体的なアプローチを紹介します。

子どもの自信を育み、親子関係をさらに深めるための第一歩を踏み出すサポートになれば嬉しいです。

この記事の目次

子ども同士を比較する親の心理とその影響

子どもを他の子と比較する行動は、親の深い愛情と期待から生じることが多いです。

大抵の親は、子どもが幸せで成功する未来を望んでいるんです。

 

しかし、「他の子はちゃんとやってるのにねぇ・・・」などと他の子と自分の子を比べることが習慣になると、子どもにとっては、自分が「十分でない」と感じる原因になりかねません。

 

ここでは、比較する親の心理と、その行動が子どもにどのような影響を与えるのかを掘り下げていきます。

比較が子どもに与える影響

他の子と比べられることは、子どもの自己肯定感の低下につながります。

特に、「他の子はできるのに、どうしてあなたはできないの?」という言葉は、子どもが自分自身を価値がないものとみなす原因になります。

また、子どもの自己効力感――自分の力で物事を成し遂げられるという信念――も損なわれがちです。

比較を生む親の心理

多くの場合、親が子どもを比較する背景には、子どもへの不安が存在します。

親としては、子どもをできるだけよりよく育てたいと願っています。

なので周りの子との比較から自分の子育てを評価しようとすることがあります。

 

(Aちゃんはできているのに、うちの子はなんでダメなんだろう・・・?)<原因は何?>

という感じですね。

 

しかし、この心理が比較の習慣を生むことになり、最終的には、子どもが(自分は親から信頼されていない)(自分は親にとってダメな子どもなんだ)、などと思い込む原因になります。

比べてしまう自分への対処法

比較が子どもに与えるネガティブな影響を考えると、子ども同士を比較する自分を変えていく方がよさそうです。

子ども同士を比較することをやめるためには、意識的な努力と視点の転換が必要です。

以下に、効果的なアプローチをいくつか紹介します。

自己認識の向上

①比較する動機を理解する

比較することによって何を得ようとしているのか、その背景にある自分自身の不安や期待を理解する。

②自分の感情を観察する

他の子と比べたときに感じる感情(羨望、不安、競争心など)を観察し、それが何を意味しているのか考える。

視点の転換

①子どもの個性を認識する

子ども一人ひとりが全く違うオリジナルな存在で、成長するペースもそれぞれ全く違う、ということを受け入れる。

ポジティブな側面に焦点を当てる

自分の子どもの長所やいい部分、他の子との比較ではなく、以前の子どもと比べて成長している部分に目を向ける。

具体的な行動

①比較の習慣を断つ

他の子どもと比べようとする思考が頭をよぎったときは、意識的に別の考え方に切り替える。

例えば、「他の子はどうか」ではなく、「私の子どもは今、何に取り組んでいて、どう成長しているか」に焦点を当てる。

②肯定的な言葉を使う

子どもに対して、他の子と比較する言葉を避け、子どもが自信を持てるようにポジティブな声かけとサポートを提供できるよう意識する。

子どもの自己肯定感を育む日常の接し方

今まで他の子との比べてきてしまったことが多く、子どもの自己肯定感が気になる、という場合もあるでしょう。

日常生活の中で、子どもの自己肯定感を育むための接し方にはいくつかの鍵があります。

子どもが新しいことに挑戦したとき、成功したとき、さらには失敗したときにどのように対応するかが非常に重要です。

ここでは、子どもの自己肯定感を支え、自己効力感を高めるための日常的な接し方に焦点を当てます。

日常でできる具体的なサポート法


子どもの自己肯定感を育むためには、日常生活でのささやかな出来事をきちんと評価することが大きな役割を果たします。

例えば、子どもが自分で机の上を片付けた時、簡単な家事を手伝った時、自分の意見をしっかりと述べた時などの些細な瞬間に、褒める、認めるなどのポジティブなフィードバックを心がけることが大切です。

親自身のストレス管理

親としてのストレスや感情の管理も、子どもの自己肯定感に影響を及ぼします。

親がストレスを感じているとき、そのストレスからのネガティブな感情が子どもに伝わりやすく、子どもは(自分がダメな子だから、お母さんは不機嫌なんだ)と誤解が積み重なり、子どもの自己肯定感が下がってしまうことはよくあります。

親は子どものポジティブな感情表現のモデルとなることが重要です。

そのためには、ストレスを感じたら早めに自分自身をケアしてあげることが大切です。

 

具体的には以下のようなことを取り入れてみてください。

 

・ホッと一息入れる時間を取り入れる

・好きなことをする

・些細なことでも自分を褒めるようにする

・お花を飾る、自然のたくさんある公園を散歩する、丁寧にストレッチするなど、気分転換をする方法をいくつか用意しておく

子どもの個性を見つけ、伸ばす方法

子ども一人ひとりには、独自の才能や個性があります。

これらを見つけ出し育むことは、子どもの将来に大きな影響を与えると同時に、子どもを他の子と比べること自体がナンセンスなんだな、と気づくようになっていきます。

 

子どもはみんな一人一人、オリジナルな個性を持った、ユニークな存在なのです。

オンリーワンのオリジナルな個性を思い切り活かして、自信を持って生きていってほしいですよね。

 

親が子どもの個性を認め、その成長をサポートするための具体的な方法は以下になります。

 

・子どもの興味に耳を傾ける

・個性や才能を見つけ出し、具体的に褒める

・失敗を責めるのではなく、そこから何が学べるのかをサポートする:

・子どもが自分で選ぶ機会を増やし、自立を促す

まとめ

この記事では、子どもが自己肯定感を持ち、自分の個性を自信をもって表現できるようになるためには、親が子ども同士を比較することを避けることがいかに重要かを見てきました。

 

子育てにおける親の行動の変化はすぐ成果が現れるものではないかもしれませんが、日々の小さな変化が、子どもの健全な成長に大きな影響を与えます。

子どもたちの自己肯定感を守り、自己効力感を高めるためには、日常生活でのポジティブなフィードバックが欠かせません。

また親自身の感情管理とストレス対処法も、子どもの心の健康に直接影響します。

そして何より、子どもの個性を認め、その成長をサポートすることで、子どもは自分の能力と可能性を信じるようになります。

 

私たち親がとるべき行動は、子どもと、そして自分自身にも、もっと優しくあること、そして子どもの成長を信じ、支えることです。

 

子どもが持つ無限の可能性を信じ、彼らが自分自身を愛し、尊重する方法を学べるよう、日々の育児に取り入れてみましょう!

 

 

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この記事を書いた人

母と子の心が通い合う日常をサポートする自由人

自らの健康を獲得するために薬剤師になり、古今東西の自然療法も網羅的に勉強した経験から、心の状態を整えることの重要性を学び、それを実践している。
その過程において幼少期から確執のあった両親との関係改善が進むことで、何をやっても満たされない気持ちがなくなり、今ここにある幸せを味わえるようになる。
この体験を多くの人にシェアすることをライフワークとしている。

提供しているもの:バーストラウマとインナーチャイルドを取り扱うヒーリング、感情カウンセリング

2003年に沖縄移住。家族3人暮らし。

HP:https://yagamieiko.com

BLOG:https://ameblo.jp/healing8

Instagram:https://www.instagram.com/yagamieiko/?hl=ja

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