人生を楽しく過ごすには健康が一番だとよく言われます。
実際、この記事を読んでいるあなたも、ストレッチやウォーキングをやっていたり、食事に気を使ったり、定期的に病院で検査を受けたりして、健康を気遣っているのではないでしょうか。
確かに健康も大事ですが、それだけでは不十分と私は考えています。
たとえ健康であっても、何だかやる気が出なかったら毎日がつまらなく感じてしまうでしょう。
健康が土台にあって、その上、気力が十分あるからこそ人生を楽しく過ごせるのです。
とはいえ、人生はとにかく長いです。
いつも気力に満ちている事なんてそうそうないでしょう。
調子の良い時と調子の悪い時とが交互にやって来るものです。
そんなときでもパフォーマンスを発揮して輝き続けるには日頃から心をメンテナンスする必要があります。
そこで、今回は心をメンテナンスする方法を4つご紹介します。
1.好きなことを選択する
1つ目は「好きなことを選択する」です。
好きなことをするのは、それだけで活力になります。
例えば、会社と自宅の往復しかしてない毎日を思い浮かべてみて下さい。
なんだかつまらない感じがしませんか?
でも、そんな生活の中に好きな事を取り入れてみたらどうなるでしょうか?
好きな事をするために仕事も頑張れるようになると感じる人も多いのではないでしょうか。
また、休みもなく会社と自宅の往復しかない日々が続くと「何で毎日必死に働いているんだろう?」と人生が無意味に見えてしまいます。
これも日頃の鬱積が積み重なって限界を超えたことで、脳が心を麻痺させるために起きます。
毎日が苦しみでしかないから生きるのが無意味に見えてくるのであって、そこに楽しみがあれば生きる希望も湧いてきます。
毎日ちょっとずつでも好きなことをやって、自分を喜びで満たしていきましょう。
そのためには、新しく好きなことを選択するのも大事だと思いますが、続けていくためにも日常生活の中で好きなものを選択するのが良いでしょう。
以下の例を参考にして、あなたができそうなものを探してみて下さい。
- 今日の気分で服を選ぶ
- 今日予定している仕事の中で、やりたいものから仕事を始める
- レストランに行ったら値段や定番でメニューを決めるのではなく好きなメニューを注文する
- スーパーで買い物をする際に、今食べたいものを決めてから材料を買う
- 買い物は欲しいかどうかで選ぶ
- 好きなお茶を水筒に入れて会社に持っていく
- 自宅や会社のデスク周りに好きなものを置く
- 食事や飲みに誘われた時に行きたくなかったら断る
ただし、一点だけ注意があります。
好きな物はその時々の気分で変わるものなので、前は好きだったけど今はそうでもないもの等移り変わりがあります。
無意識に選ぶのではなく、それが本当に好きなのかを自問した上で選びましょう。
2.何事も必要な量を見極める
2つ目は「何事も必要な量を見極める」です。
これは食事、買い物、仕事等、全てにおいて当てはまります。
例えば、食事を例に挙げると、食べ放題のお店に行った時にたくさん食べないと損だからと思って食べ過ぎた経験は誰しもあるのではないでしょうか?
他にも、お店に行ったときにセールをやっていたりすると、買うつもりがなくても値段につられてついつい買ってしまう事があると思います。
こんな時に後から後悔した経験は一度や二度ならず何度もあるのではないでしょうか。
良かれと思って取った行動でお金や時間を浪費した上に後悔に苦しめられるなんて、非常にもったいないと感じませんか?
そんな事を続けていくとどんどん自分が嫌いになって、毎日が楽しくなくなります。
そうならないためには必要な量を見極めて、それを厳守する必要があります。
特に仕事に関しては、どこまでが許容範囲なのか、どこからが無理をしているのか線引きができれば過労になる前に早めに休憩を取るなり、会社と交渉するなり対策を立てられます。
少なくとも、無理している事が自覚できるだけでも精神的に落ち着くため、冷静に対処できます。
では、どうやって必要な量を見極めたら良いのでしょうか?
それは自問自答して自分なりの答えを探していくしかありません。
簡単なところでは、二択で答えられる問いを自分にしてみて、「YES」の時の感覚と「NO」の時の感覚の違いから、「YES」と「NO」どちらに近いのか答えを探っていきましょう。
どっちか分からなかったらズバッと直感で決めて下さい。
また、無理をした時は体がサインを発します。
嫌な感じがするとか、これ以上はキツイなって感じるとか、やりたくないなとか、感覚に現れます。
そういうサインを見逃さずに、またサインを見つけても無視しない事が重要です。
これは感覚でしか分からないものなので、くれぐれも理屈で考えて答えを出す事は避けましょう。
とはいえ、現代社会はストレスフルで感覚を切っている人が多いため、やってはみたものの感覚が全然分からないという人も多いでしょう。
その場合も、意識し続ける事で次第に感覚がつかめるようになりますので、上手くいかなくてもあまり気にしないでチャレンジし続けて下さい。
3.見たくないものから目を背けない
3つ目は「見たくないものから目を背けない」です。
人は誰しも見たくないものからは目を背けようとします。
例えば、将来への不安とか、お金の心配とか、明日の仕事のこととか、家に戻ると急に現実に引き戻される感じがするとかです。
そういうのを見たくないからスマホに走ったり、マンガに走ったり、ドラマや映画に走ったりする訳です。
もちろん、スマホ、マンガ、ドラマ等が悪いという事が言いたい訳ではありません。
ただ、あまりにも見たくないものから逃げる癖がついてしまうと、いざ直視しないといけない出来事が訪れた時にあまりの恐怖で現実逃避してしまいます。
そうなると、無気力になり、何も見たくない何も感じたくない一心でより一層スマホやマンガ等にハマるという悪循環に陥ってしまいます。
そうなっては最高のパフォーマンスを発揮するどころか、悪手ばかりを選ぶ最悪の人生を突き進む事になりかねません。
そうならないためにも、見たくないものから目を背けないようにする事が大切になります。
とはいえ、いきなり見たくないものを直視するのは誰だってできないと思います。
まずは、少しずつ見たくないものを見て行きましょう。
今よりも見たくないものにほんの少し近づいたならどんな感じがするのか、どんな光景が見えるのかを想像します。
例えば、将来お金がなくなるのを不安に感じているなら、今よりも支出が5%増えたらどうなるか想像します。
予想以上の出費に焦りを感じたりするかもしれませんし、自由に使えるお金が減って憂鬱さを感じたりするかもしれません。
出てくる想いをすべて否定せずに受け止めましょう。
そして、ある程度慣れてきたらさらに一歩見たくないものに近づいて行きます。
そうやって、見たくないものに対して徐々に耐性をつけて行きましょう。
4.生きることに執着する
4つ目は「生きることに執着する」です。
何の目的もなくダラダラと毎日を過ごす根無し草のような生き方では輝き続けるどころか人生が腐ってしまいます。
それは生きることを放棄するのと同じです。
スポーツでもビジネスでも一流と呼ばれる人に私達が共感するのは彼らが自らの目的のために信念を持って困難を乗り越えようとするからです。
その泥臭い努力に、自分にはない「生きることへの執念」を感じ尊敬を覚えるのです。
彼らのようにストイックになる必要はありませんが、彼らがなぜそこまで頑張れるのか、自分にもそこまで頑張れることがあるのか、一度振り返ってみましょう。
例えば、死ぬまでにこれだけはやっておきたい事は何でしょうか?
例えば、10年先、20年先のあなたはどうなっていたいでしょうか?
例えば、あなたが生きることに意味があるとしたらそれは何でしょうか?
できるだけ、頭で理想像を思い描くのではなく、自分の本音を感じる事に焦点を置きましょう。
なかなか本音が感じられず難しいなと感じる場合はとにかく思い付くまま紙に書いていくのも有効です。
その際は答えが出なくなったところからがスタートラインです。
すらすら出てくる答えと言うのは、本音と建前で言うところの建前に当たるもので、今までの経験や習慣等から反応的に思い当たったものになりやすいです。
答えが出ない問に挑むのは苦しいかもしれませんがそこで粘った分だけ本音も感じ取りやすくなります。
もし、答えが出てきたなら音読して腑に落ちる感覚があるか確認しましょう。
自分自身が何のために生きて、どこに向かおうとしているのか、それを常日頃から意識する事で前に進む推進力が得られます。
5.まとめ
ここまで、毎日を輝き続けるための心のメンテナンスについてご紹介しました。
とはいえ、輝き続けるというのはあくまでも通過点でしかありません。
それは他者から見た評価でしかないためです。
つまり、あなたが輝き続けたところで、あなた自身はそれを実感できないのです。
そのため、成し遂げたところで、思っていたよりもつまらないと感じられるかもしれません。
だからこそもっとも大事なのは、あなたが輝き続けた先、あなたはどうありたいのかなのです。