「仕事したくない」
そう感じる事は誰にだってあると思います。
そんな時、あなたはどう対処していますか?
もし、誤った対処をしてしまうと仕事がますます嫌いになり、心をこじらせて心身ともに消耗していきます。
そうならないためには一体何をしたら良いのでしょうか?
この記事ではそんな疑問を解決する4つの方法をお伝えします。
休息をとる
仕事への意欲を回復させる最初の方法は「休息をとる」です。
あまりにも簡単な事で拍子抜けするかもしれません。
ですが、そんな簡単な事こそ非常に大切です。
疲れは仕事への意欲を奪う
この記事を読んでいるということは、毎日が忙しく夜遅くまで仕事をする方が多いと思います。
夜遅くまで仕事をした時を思い返してみて下さい。
肩が重くなるくらい疲れが溜まって、頭がぼーっとするほど集中力も低下し、目がぼんやりするくらい眠気を感じたり、何度もあくびが出たりするのではないでしょうか?
もしかしたら、ここまではっきりと疲れを感じる事がない人もいるかもしれません。
そんな場合は、朝会社に来た時のスッキリした感覚と夜遅くまで仕事をして帰るときの感覚を比べてみればより疲れを実感できるかもしれません。
もし仮に、疲れている状態だったとして、仕事をしたいと思えるでしょうか?
おそらく、「仕事したくない」と思う人がほとんどではないでしょうか。
とはいえ、やらなきゃいけない仕事があるから「無理してでも仕事をしてしまう」、そんな答えが返ってきそうです。
そんな疲れている状況では仕事への意欲を出すのは不可能です。
まずは、ゆっくりと休息をとって心と体を休ませる必要があります。
心も体も十分に休まれば仕事への意欲も自然に湧いてきます。
十分な休息をとるポイント
しかし、ただ休息をとれば良い訳ではありません。
ポイントを抑えないとせっかくの休息が無駄になってしまいます。
ここでは休息をとる上でのポイントは次の2つです。
1.仕事の事は考えない
明日の仕事に不安を抱えて、夜眠れない経験をした事は誰しもあるのではないでしょうか。
そんな風に仕事の事で頭が一杯になった状態で休息をとったとしても心配が尽きず、心も体も十分に休まりません。
十分な休息をとるには先の事は考えない空っぽな状態でいる事が大切です。
2.仕事を休む
夜遅く家に帰ってきて明日も早くから出勤となると十分な休息はとれません。
昨日の疲れが今日の自分を圧迫すると余計にやる気をなくしてしまいます。
可能なら仕事を休んで休息の時間を確保しましょう。
仕事を休めないと考えている人もいるかもしれませんが、仕事への意欲が低いとだらだら仕事をしてしまい時間ばかりかかってしまいます。
それよりも、1日しっかり休息をとった方が、仕事への意欲も上がりより短時間で仕事ができるのではないでしょうか。
休息のとり方
次に代表的な休息の例を見て行きましょう。
1.睡眠
短時間の睡眠では前日の疲れが蓄積されます。
疲れを持ちこさないためにも十分な睡眠をとりましょう。
もし、なかなか眠れないと感じる場合はアロマで気分を変えてみましょう。
また、枕が体に合わないと疲れが十分に取れません。
十分な睡眠をとっていても疲れが取れない場合は枕を変えてみるのも良いかもしれません。
2.食事
疲れている時は体のエネルギーも低下しています。
食べたいものを食べる事も大事ですが、その中でもより美味しい食事をとりましょう。
美味しい食事はそれだけで喜びに満たされ、体のエネルギーが回復していきます。
3.好きな事をする
好きな事、もしくは、やってみたい事をやってみましょう。
好きな事をしていると自然と楽しい気分になります。
この楽しさがやる気に繋がります。
ここまで、休息について見てきました。
経度なものであればきちんと休息をとる事で仕事への意欲が回復していくでしょう。
しかし、疲れが蓄積し心身ともに疲弊した状態では、休息をとっただけでは回復しない事もあります。
次はそんな場合の対処法について見て行きましょう。
「仕事したくない」気持ちを認めてみる
2つ目の方法は「「仕事したくない」気持ちを認めてみる」です。
認めることがなぜ大切なのか、その理由を見て行きましょう。
「仕事したくない」は体からのメッセージ
「仕事したくない」と感じたとき、あなたはどう思っているでしょうか?
- 仕事したくないなんて、何甘ったれた事言ってるんだ!
- 周りが頑張っているのに自分だけ休むのは許されない。
- もっと頑張って仕事しなきゃいけないのに、どうしていけばいいんだろう?
なんて思ったりしていないでしょうか。
実は、そう思う事は逆効果でしかありません。
「仕事したくない」という気持ちは体からのメッセージです。
言い換えるなら浮き彫りになった自分の本音です。
「仕事したくない」と体が悲鳴を上げている状況で、上で挙げたような事を思うことがどれだけ自分を苦しめているか分かるでしょう。
もし、このまま本音に蓋をし続けるとどうなると思うでしょうか?
「仕事したくない」という気持ちがより強く現れてきます。
より疲れが濃厚になり、倦怠感や体のだるさを感じるかもしれません。
そして最終的には、病気になったり、うつになったりします。
そうやって、体を強制的に休ませるのです。
そうならないためには「仕事したくない」と感じた時に本音を受け入れる事が重要です。
「仕事したくない」気持ちを認める3つの方法
「仕事したくない」気持ちを認める方法は3つあります。
1.声に出す
「仕事したくない」と声に出して言ってみましょう。
「仕事したくない」気持ちを受け入れられない場合に有効な方法です。
何度も言ってみる事で徐々に「仕事したくない」気持ちが受け入れられるようになります。
2.紙に書く
「仕事したくない」気持ちを紙に書きます。
感じていることや想っていることをひたすら書いていきます。
言葉では表現できない想いも記号やイラスト等で表現していきます。
感じていることをすべて紙にぶつけるつもりでやってみましょう。
3.感じる
「仕事したくない」気持ちを感じます。
やる気のなさや疲れ・だるさを感じる具合です。
例えば、肩が重い感じや、なんとなく力が入らない感じがあると思いますが、それらは筋肉に現れる事が多いため筋肉の張りや動きを感じてみましょう。
いずれの方法もやってみて何かしら感覚に違いが感じられたらOKです。
「仕事したくない」という状況は子供が駄々をこねているのとよく似ています。
子どもはずっと駄々をこねている訳ではありません。
同じように「仕事したくない」気持ちもずっと続くものではなく、一時的なものです。
「仕事したくない」という状態を重く捉えず、軽い気持ちで取り組んでみて下さい。
「仕事したくない」気持ちを認めて受け入れる事ができれば仕事への意欲が自然と回復していきます。
仕事をしたくない原因を探る
3つ目は「仕事をしたくない原因を探る」です。
原因を知る事は「仕事したくない」気持ちを認める事につながります。
そのため、「仕事したくない」状態に陥りにくくなります。
したくない仕事を探す
仕事にもたくさん種類があります。
仕事の内容によっても変わると思いますが、営業、会議、設計、開発、製造、検品、保守、経理、資料作成、雑務、等が挙げられるでしょう。
「仕事したくない」状況にあったとしても、これら全ての仕事をしたくない、という人はあまりいないでしょう。
通常は、「してもいい仕事」と「したくない仕事」に分けられるはずです。
どの仕事が「したくない仕事」なのか切り分けていきましょう。
そこで、「したくない仕事」が見つけられたら、その仕事のどこに「したくない」事が含まれているのかを探していきます。
そうすると、
- ●●さんに会うのが嫌だ
- 人にお願いをするのが嫌だ
- プレッシャーを感じるのが嫌だ
- 全然仕事が終わらないのが嫌だ
等のように、したくない事が見つかるでしょう。
なぜ仕事したくないのかを問いかける
「したくない事」が具体的に分かってきたら、それはなぜかを自分に問いかけます。
先程の「●●さんに会うのが嫌だ」を例に挙げてみます。
- ●●さんに会うのが嫌なのはなぜか? ⇒ 会うと嫌な気分になる
- 嫌な気分になるのはなぜか? ⇒ 無理難題を押し付けてくる
- 無理難題を押し付けられるのが嫌なのはなぜか? ⇒ 断れないから
- 断れないのはなぜか? ⇒ 断ったらクレームを言われそうで怖い
- クレームを言われるのが怖いのはなぜか? ⇒ 自分をボロクソに言われるのが嫌
- ボロクソに言われるのが嫌なのはなぜか? ⇒ この世界にいてはいけない気分になってしまう
・・・という風に「なぜ」を繰り返します。
そうすると、●●さんに会うのが嫌なのではなく、クレームを言われる事でこの世界にいてはいけない気分になってしまうのが嫌という事が分かってきます。
通常、なぜを5回繰り返すと問題の本質が見えてくると言われますが、1つ注意があります。
「仕事したくない」と感じているのに無理してやってしまうと逆に「仕事したくない」気持ちが強くなってしまいます。
自分の様子を見ながら無理のない範囲でやる事が大切です。
原因を疑ってみる
4つ目は「原因を疑ってみる」です。
仕事をしたくない原因が分かったら、本当にそうなのか疑ってみましょう。
固定観念や思い込みからそう捉えてしまっている可能性があります。
原因を疑って、間違った思い込みをしていた事に気付けば仕事への不安が解消されます。
先程の「●●さんに会うのが嫌だ」を例に挙げてみます。
- 無理難題を押し付けてくる ⇒ 相手も無理と分かってて言っているのではないか?
- 断ったらクレームを言われそうで怖い ⇒ 無理な事を受け入れて後で問題になるよりも今のうちにできないと断った方が自分にとっても相手にとっても良いのではないか?
- 自分をボロクソに言われるのが嫌 ⇒ クレームは商品や仕事の成果に対するものであって、私個人へのクレームではない。
- この世界にいてはいけない気分になってしまう ⇒ クレームを言われても死ぬわけではないし、この世界にいても良いのでは?
こんな風に色々と疑ってみましょう。
思い込みがほぐれていく感じがしてきたらOKです。
まとめ
ここまで「仕事したくない」と感じた時の対処法4つをお伝えしてきました。
ですが、4つ全て行う必要はありません。
特に3つ目以降は冷静に物事を判断できる時に行わないと逆効果になります。
できそうなものから少しずつ取り入れてみて下さい。
「仕事に行ってみようかな」なんて思う人が少しでも増える事を願っています。