子どもとの関係

ワンオペ育児に疲れた専業主婦は甘え?

ワンオペ育児に疲れた専業主婦は甘え?

「専業主婦なんだから、育児くらい一人でこなせて当たり前」——そんな声に、心のどこかで傷ついていませんか。
でも、一日中子どもと向き合って、夜もまとまって眠れなくて、気づけば自分のことは後回し。そんな毎日が続けば、疲れてしまうのは自然なことですよね。

この記事では、ワンオペ育児に疲れてしまった専業主婦の方に向けて、「その疲れは甘えではない」という結論からお伝えします。
あわせて、疲れの原因を一緒に振り返りながら、負担を少しでも軽くする工夫や、頼れる公的な相談先までご紹介していきますね。
読み終わるころには、きっと「少し肩の力を抜いてもいいんだ」と思えるはずです。一緒に見ていきましょう。

ワンオペ育児に疲れた専業主婦は、決して甘えではありません

ワンオペ育児に疲れた専業主婦は、決して甘えではありません

最初に結論からお伝えしますね。
専業主婦だからといって、ワンオペ育児に疲れるのは甘えではありません。

仕事をしているかどうかで、疲れの大きさを決めることはできないんですね。
育児には終わりがなく、休憩時間もはっきり決まっていません。夜中も対応が必要になることもありますし、一人で子どもを見ていると、自分の時間はほとんど取れないことも多いですよね。

「疲れた」と感じているその気持ちは、きっとあなたががんばっている証拠です。
まずは「私は十分がんばっている」と、自分自身に声をかけてあげてほしいなと思います。
そして、無理に一人で抱え込まず、負担を軽くする工夫や相談先を知っておくことが、これからの毎日をラクにする第一歩になりますよ。

なぜ「専業主婦なのに疲れた」は甘えではないのか

なぜ「専業主婦なのに疲れた」は甘えではないのか

「専業主婦なのに疲れたなんて、周りに言いにくい」と感じる方も多いかもしれませんね。
でも、データや育児の実態を見てみると、その疲れにはちゃんとした理由があるんです。一緒に確認していきましょう。

家事・育児の負担が、今も母親に偏っている現実

国立社会保障・人口問題研究所が2022年に実施した「第7回全国家庭動向調査」によると、有配偶女性の平均家事時間は平日247分、育児時間は524分でした。
さらに、妻の家事分担割合は80%超、育児分担割合は70%超という結果が出ています。

※この調査は専業主婦だけを対象にしたものではなく、有配偶女性全体の回答が含まれています。そのため「専業主婦の実態そのもの」とは少し違いますが、家事や育児の負担が母親側に大きく偏っている傾向は、多くの家庭に共通していると言えそうですね。

この数字を見ると、「疲れて当然かもしれないな」と思いませんか。
一日のうち、家事と育児を合わせると10時間を超えることもあるわけですから、休む時間が足りなくなるのも無理はないんですね。

夫の家事・育児時間が増えても、母親がラクになるとは限らない

同じ調査では、夫の家事・育児時間も増加傾向にあることが示されています。
これは嬉しい変化ですよね。でも、夫側の時間が増えたからといって、妻側の分担割合が大きく下がったわけではないんです。

つまり、「少し手伝ってもらっているのに、なぜか自分の負担が減った気がしない」という感覚は、気のせいではないのかもしれません。
全体の負担が母親に偏っている状態が続くと、どうしても疲れがたまってしまいますよね。

育児は「終わりが見えにくい」作業だから

お仕事なら、ある程度「今日はここまで」という区切りがありますよね。
でも育児は、そうした区切りをつけにくいものなんです。

夜泣きで眠れない、ごはんを作っても食べてくれない、片付けてもすぐに散らかる……。
努力がなかなか形として残らないことも多くて、達成感を得にくいこともありますよね。

さらに、頼れる人が近くにいなかったり、大人と会話する機会が少なかったりすると、孤立感を感じやすくなることもあります。
こうした状況が重なれば、心も体も疲れてしまうのは、ごく自然なことなんですね。

疲れの原因を具体的に振り返ってみましょう

疲れの原因を具体的に振り返ってみましょう

「なんとなく疲れている」という状態のままだと、どう対処すればいいか分かりにくいですよね。
ここでは、ワンオペ育児の疲れにつながりやすい具体例をいくつかご紹介します。ご自分に当てはまるものがないか、一緒に振り返ってみましょう。
もちろん、感じ方には個人差がありますので、「これも疲れの原因になるんだな」という参考程度に読んでくださいね。

具体例1:夜間の対応で、まとまって眠れない

赤ちゃんの夜泣きや授乳、小さなお子さんの夜中の目覚めなど、夜間の対応が続くと、睡眠が細切れになってしまいますよね。
睡眠不足は、心と体の疲れに直結します。

「昼間に少し寝られればいいけれど、家事や上の子のお世話でそれも難しい」という方も多いのではないでしょうか。
まとまった睡眠が取れない状態が続くと、気持ちの余裕もなくなりやすいんですね。

具体例2:一人で子どもを見ていて、外出しにくい

小さなお子さんを一人で連れて出かけるのは、思っている以上に大変ですよね。
荷物の準備、ぐずったときの対応、周りへの気づかい……。「出かけるくらいなら家にいたほうがラク」と感じてしまうこともあるかもしれません。

でも、外に出る機会が減ると、どうしても閉じこもりがちになってしまいますよね。
気分転換の機会が少なくなることも、疲れがたまる一因になることがあります。

具体例3:家事を何度も中断される

料理の途中で呼ばれる、掃除をしていたら泣き出す……。
一つの作業を最後までやり切れずに中断されると、効率も落ちますし、「結局何も進まなかった」という気持ちになりやすいですよね。

この「細切れ感」が、じわじわとストレスにつながることもあるんです。
決して、あなたの要領が悪いわけではありませんよ。

具体例4:大人と話す機会が少ない

一日中、言葉がまだ通じないお子さんと過ごしていると、大人と会話する時間がほとんどない、という日もありますよね。
「今日、夫が帰ってくるまで誰とも話していない」なんてことも、珍しくないかもしれません。

人と話すことは、気持ちを整えるうえで意外と大切なんですね。
その機会が少ないと、孤独感を感じやすくなることもあります。

疲れを少しでも軽くするためにできること

疲れを少しでも軽くするためにできること

原因が見えてきたら、次はできることを一緒に考えてみましょう。
大きなことをする必要はありません。小さな工夫の積み重ねが、毎日をラクにしてくれますよ。

「家事が全部終わってから休む」をやめてみる

まじめな方ほど、「家事を全部終わらせてから休もう」と考えがちですよね。
でも、育児中は家事に終わりが見えないことも多いので、それだと休むタイミングを逃してしまうんです。

家事をすべて終える前に、先に休んでしまってもいいんですよ。
食事を簡単なもので済ませる、掃除は今日はお休みにする、優先順位の低いものは後回しにする。
「手を抜く」のではなく、「自分を守るために優先順位を変える」と考えてみると、罪悪感も少し軽くなるかもしれませんね。

家族に頼むときは、具体的にお願いする

「もっと手伝ってほしい」と伝えても、なかなか伝わらないことってありますよね。
そんなときは、お願いの内容を具体的にしてみるのがおすすめです。

たとえば、こんなふうに伝えてみるのはどうでしょうか。

  • 「週末に1時間だけ、子どもを見ていてほしいな」
  • 「お風呂に入れるのをお願いできると助かるな」
  • 「寝かしつけの間に、洗い物をしてもらえると嬉しいな」

「いつ」「何を」「どのくらい」を明確にすると、相手も動きやすくなります。
「手伝って」という漠然とした言葉より、ずっと伝わりやすくなりますよ。

外部のサービスを選択肢に入れる

家庭の中だけで抱え込まず、外部のサービスを使うことも、とても大切な選択肢です。
「頼る=甘え」ではなく、「頼る=賢い工夫」だと思ってくださいね。

たとえば、こんなサービスがあります。

  • 自治体の子育て相談窓口
  • 産後ケア事業
  • 一時預かりなどの子育て支援サービス

こども家庭庁は、子育て中の方が利用できる相談窓口を案内しています。
また、産後ケア事業は、産後1年以内の母子を対象に、心身のケアや育児支援を行う事業です。

ただし、サービスの内容や利用条件、費用、対象年齢などはお住まいの自治体によって異なりますので、まずは地域の窓口に確認してみてくださいね。

一人で抱え込まないための相談先

「誰かに話を聞いてほしい」「でも、誰に相談すればいいか分からない」——そんなときのために、公的な相談先をご紹介します。
匿名で相談できるものもありますので、気負わずに使ってみてくださいね。

児童相談所相談専用ダイヤル

子育ての悩みなどを相談できる窓口として、児童相談所相談専用ダイヤル「0120-189-783」があります。
「こんなことで相談していいのかな」と迷うようなことでも、話を聞いてもらえるんですね。

親子のための相談LINE

こども家庭庁の「親子のための相談LINE」は、保護者の方も利用できて、匿名で相談できると案内されています。
電話は少しハードルが高い、という方にも使いやすいかもしれませんね。
文字でのやりとりなら、自分のペースで気持ちを伝えやすいこともありますよ。

心身の不調が続くときは、専門家にも相談を

気分の落ち込みが続いたり、眠れない状態が長引いたりするなど、つらさを感じている場合は、一人で判断せずに専門家に相談してほしいなと思います。
保健師さん、医療機関、自治体の相談窓口などが、あなたの力になってくれます。

「このくらいで相談するのは大げさかな」と思う必要はありませんよ。
一人で抱え込まず、早めに相談していいんです。つらいと感じたときが、相談のタイミングなんですね。

緊急時の窓口は目的が違うので注意

なお、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」という番号もありますが、これは虐待を受けたと思われる子どもを見つけたときなどの通告・相談先です。
一般的な育児の悩み相談とは目的が異なりますので、日々の子育ての相談には、先ほどご紹介した相談専用ダイヤルやLINEを使ってくださいね。

まとめ:疲れたと感じたら、頼ることを選んでいいんです

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
最後に、大切なことをもう一度整理しておきますね。

  • 専業主婦がワンオペ育児に疲れるのは、甘えではありません
  • 調査でも、家事・育児の負担は母親に大きく偏っている傾向があります
  • 疲れの原因を具体的に振り返ると、対処しやすくなります
  • 家事を全部終えてから休むのではなく、先に休んでも大丈夫です
  • 家族には「いつ・何を・どのくらい」を具体的にお願いしましょう
  • 自治体の相談窓口や産後ケア、相談ダイヤル・LINEなど、頼れる先はたくさんあります

疲れを感じているのは、あなたが毎日しっかりと向き合っている証拠なんですね。
だからこそ、自分を責める必要はまったくないんですよ。

今日から、少しだけ自分をいたわってみませんか

ここまで読んで、「少し気持ちが軽くなった」と感じていただけたら嬉しいです。
でも、知っているだけで終わらせず、ほんの小さな一歩でいいので、行動に移してみてほしいなと思います。

たとえば、今日の夕食を一品減らしてみる。
たとえば、気になった相談LINEをスマホに登録しておく。
たとえば、週末のお願いを一つ、家族に伝えてみる。

どれも、ほんの小さなことです。でも、その小さな一歩が、明日のあなたを少しラクにしてくれますよ。

あなたは一人ではありません。
同じように疲れを感じながら、がんばっているお母さんはたくさんいますし、頼れる窓口もちゃんと用意されています。
無理せず、頼りながら、あなたのペースで進んでいきましょうね。
一緒に、少しずつ肩の荷を下ろしていけたらいいなと思います。

 

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