
大好きな我が子から「ママ嫌い」「あっち行って」なんて言われたら、胸がズキッとしますよね。あんなに「ママ、ママ」と甘えてくれていたのに、急に拒否されると、「何か悪いことをしたのかな」「嫌われちゃったのかな」と不安になってしまうものです。
でも、その言葉だけで落ち込みすぎなくても大丈夫かもしれません。2歳前後の「ママ嫌い」には、実はその子なりの気持ちが隠れていることが多いんですね。この記事では、どうしてそんなふうに言うのか、どう受け止めてあげるといいのか、そしてママ自身の心をどう守ればいいのかを、一緒に見ていきましょう。読み終わるころには、きっと少し気持ちが軽くなっているはずですよ。
「ママ嫌い」は、本当に嫌いという意味とは限らないんですね

まず結論からお伝えすると、2歳ごろの「ママ嫌い」という言葉は、そのまま「ママを嫌っている」という意味ではないことが多いと考えられています。
この時期は、自分でやりたい・自分で決めたいという気持ちがぐんと育つ一方で、気持ちを言葉で上手に伝える力はまだ発達の途中なんですね。だから、「思いどおりにいかなくて悔しい」「今はそっとしておいてほしい」といった複雑な気持ちを、手持ちの言葉で表そうとして「ママ嫌い」になってしまうことがあるのです。
つまり、「ママ嫌い」という言葉だけで、親子関係に問題があると決めつける必要はないということですね。もちろん、その子その子で気持ちや状況は違いますから、「必ずイヤイヤ期だから」と片づけるのではなく、どんな場面で言うのかを見ていく視点も大切になります。
なぜ2歳で「ママ嫌い」と言ってしまうのか

では、どうして大好きなはずのママに向かって、そんな言葉が出てしまうのでしょうか。理由を少しずつ紐解いていきましょう。
自己主張が育ってきているサインかもしれません
2026年10月時点でも、育児に関する情報では、2歳の「イヤイヤ期」を自己主張や自主性が育つ発達過程として説明する記事が多く見られます。1歳半から3歳ごろにかけて見られる「イヤイヤ」は、自分の気持ちがはっきりしてきた証拠とも言えるんですね。
「自分でやりたい」「自分で決めたい」という気持ちが強くなるからこそ、手伝おうとするママに「あっち行って」と言ったり、思いどおりにならないと「ママ嫌い」と口にしたりすることがあります。これって、成長のあらわれでもあるんですね。そう考えると、少し見方が変わってきませんか?
気持ちを言葉にする力がまだ育っている途中なんですね
大人なら「今は一人でやりたいから、ちょっと待ってて」と言えますよね。でも2歳の子は、そこまで細かく気持ちを説明する語彙がまだ足りません。
だから、
- 自分でやりたかったのに手伝われた悔しさ
- 遊びを中断された不満
- 眠かったり疲れていたりするイライラ
- 甘えたいのにうまく甘えられないもどかしさ
こういったいろいろな気持ちが、すべて「ママ嫌い」という一言に詰め込まれてしまうことがあるんですね。言葉の奥には、言葉にできない気持ちが隠れていると考えてみると、少し受け止めやすくなるかもしれません。
「パパがいい」「ママじゃない」もよくあることなんですね
「ママ嫌い」と似たもので、「パパがいい」「ママじゃない」と言われて寂しくなるママさんも多いですよね。でもこれも、その瞬間の気分や「今はこっちがいい」という自己主張であることが多いと考えられます。
子どもは、気分や状況によって甘える相手を変えることがありますよね。昨日はパパ一択だったのに、今日はママにべったり、なんてこともよくあります。一時的な「今の気分」であることが多いので、深刻に受け取りすぎなくても大丈夫かもしれませんね。
ママを信頼しているからこそ出る言葉かもしれません
これは意外に思われるかもしれませんが、子どもは安心できる相手にこそ、素の感情をぶつけるという面があります。ママに対して「嫌い」と言えるのは、「どんな自分を見せても、ママは離れていかない」という安心感があるからこそ、とも考えられるんですね。
そう思うと、「嫌い」という言葉も、少し違って聞こえてきませんか。つらい言葉ではありますが、その裏に信頼があるとしたら、ちょっとだけ救われる気がしますよね。
「ママ嫌い」と言われたときの関わり方の具体例

ここからは、実際に「ママ嫌い」と言われたとき、どう関わればいいのかを具体例とともに見ていきましょう。どれも完璧にできなくて大丈夫です。できそうなものから、ゆるく試してみてくださいね。
具体例1:まず気持ちを言葉にして返してあげる
専門家の解説でも、まず子どもの気持ちを受け止め、言葉にして返してあげることが大切だとされています。
たとえば、
- 「そっか、今はママに来てほしくないんだね」
- 「自分でやりたかったのかな」
- 「嫌だったんだね」
このように、決めつけずに短く言葉にしてみるんですね。「こうしたかったのかな」と大人が代わりに気持ちを言葉にしてあげることで、子どもは「わかってもらえた」と感じやすくなります。
完璧に当てる必要はありません。外れていても、「ママは私の気持ちをわかろうとしてくれている」という姿勢が伝わることが大事なんですね。
具体例2:問い詰めたり、言い返したりしない
「ママ嫌い」と言われると、つい「どうして嫌いなの?」と問い詰めたくなったり、悲しさのあまり「ママだって嫌い」と言い返したくなったりしますよね。その気持ち、すごくわかります。
でも、強く問い詰めたり言い返したりすると、親子ともに気持ちが高ぶってしまうことがあるんですね。ここはぐっとこらえて、落ち着いた声で応じてあげるのが基本とされています。
「そっか、嫌なんだね」と一度受け止めて、少し時間を置くだけでも、子どもの気持ちはだんだん落ち着いてくることが多いですよ。深呼吸をひとつして、「今はそういう気分なんだな」と心の中でつぶやいてみるのもいいかもしれませんね。
具体例3:受け止めることと、要求を全部かなえることは分けて考える
気持ちを受け止めるというと、「わがままを全部聞いてあげること?」と思うかもしれませんが、それは別物なんですね。
子どもの気持ちは認めつつ、危険なことや生活上どうしても必要なことには、理由を簡潔に伝えて線引きをしてあげることが紹介されています。たとえば、
- 「嫌だったんだね。でも道路には飛び出さないよ」
- 「自分でやりたかったんだね。でも熱いから、これはママが持つね」
このように、感情とルールを分けて伝えるのがポイントなんですね。「気持ちはわかるよ、でもこれは守ろうね」というスタンスでいると、子どもも安心して甘えられるし、守るべきこともちゃんと伝わります。
具体例4:どんな場面で言うのかを観察してみる
「ママ嫌い」という言葉だけに注目するより、その言葉が出る前後の状況に目を向けてみると、ヒントが見つかることがあります。
たとえば、
- 着替えのとき
- 食事のとき
- 眠いとき
- 遊びを中断されたとき
- お出かけの準備で急かされたとき
こういった場面を、メモ程度でいいので記録してみると、「あ、眠いときに多いな」「急かされると嫌がるんだな」といった傾向が見えてくるかもしれませんね。そうすると、先回りして対応できることも増えてきます。
言葉そのものではなく、そのときの行動や状況に注目する。この視点を持つだけでも、少し気持ちに余裕が生まれるかもしれませんよ。
具体例5:落ち着いたあとに、さりげなくスキンシップを
「ママ嫌い」と言ったあと、しばらくして子どもの気持ちが落ち着いたら、さりげなくそばにいてあげたり、抱っこを受け入れたりしてあげるといいですね。
無理に仲直りを迫る必要はありません。いつもどおりに接していれば、子どもは自然と「やっぱりママがいい」と戻ってくることが多いものです。「嫌い」と言ったあとも、変わらずそばにいてくれる安心感が、子どもにとって何より大切なんですね。
ママ自身のつらさも、ちゃんと大切にしてあげてくださいね

ここまで子どもへの関わり方をお話ししてきましたが、忘れてほしくないのが、ママ自身の気持ちです。
「悲しい」「疲れた」と感じるのは自然なことなんですね
「嫌い」と言われて悲しくなったり、毎日の対応に疲れてしまったりするのは、とても自然なことです。我慢して平気なふりをする必要はありません。
「今日はちょっとつらいな」と感じたら、その気持ちを否定しないであげてくださいね。頑張っている証拠ですから。わかりますよね、本当に毎日お疲れさまです。
ひとりで抱え込まず、相談していいんですね
つらい気持ちは、ひとりで抱え込まないことが大切です。家族に話したり、同じくらいの子を持つママ友と話したりするだけでも、気持ちが軽くなることがありますよね。
また、こども家庭庁では、子育てや親子関係に悩む保護者などが利用できる「親子のための相談LINE」を案内しています。LINEで相談できるので、電話は少しハードルが高いという方にも使いやすいかもしれませんね。
「こんなことで相談していいのかな」なんて思わなくて大丈夫です。モヤモヤを話すだけでも、気持ちの整理につながることがありますよ。
心配が続くときは、専門の窓口を頼ってみましょう
「ママ嫌い」という発言そのものだけで深刻に考えすぎる必要はありませんが、子どもの様子が気になる状態が続いたり、保護者の困りごとが長引いたりする場合は、
- 自治体の子育て相談
- 保健センター
- かかりつけの小児科
こういった窓口に相談することができます。不安が強いときは、遠慮なく相談していいんですね。専門家と話すことで、「そういうことだったのか」と気持ちが楽になることも多いですよ。
2歳の「ママ嫌い」との向き合い方のまとめ
ここまで一緒に見てきたことを、最後に整理しておきますね。
2歳ごろの「ママ嫌い」は、本当にママを嫌っているとは限らず、自己主張や、言葉にしきれない気持ちのあらわれであることが多いと考えられています。成長の過程の一つ、とも言えるんですね。
関わり方のポイントをおさらいすると、
- 言葉を字義どおりに受け取りすぎない
- まず気持ちを短く言葉にして返してあげる
- 問い詰めたり、言い返したりしない
- 気持ちは受け止めつつ、必要なルールは分けて伝える
- どんな場面で言うのかを観察してみる
- 落ち着いたら、さりげなくそばにいてあげる
そして何より、ママ自身のつらさも大切にして、ひとりで抱え込まないこと。これも忘れないでくださいね。
完璧じゃなくて大丈夫、あなたは十分がんばっています
「ママ嫌い」と言われて、ここまで調べて対応を考えているあなたは、それだけで十分すぎるほど子どもと向き合っているんですね。本当にすごいことだと思います。
毎日の子育ては、うまくいく日もあれば、どうしてもイライラしてしまう日もありますよね。それでいいんです。完璧なママなんて、どこにもいませんから。
今日お伝えしたことも、全部できなくて大丈夫です。「そういえば、気持ちを言葉にして返すんだったな」と、ふと思い出せたら、それでもう一歩前進です。
子どもの「ママ嫌い」は、きっと一生続くものではありません。今は少しつらい時期かもしれませんが、気負わず、肩の力を抜いて、できそうなことから少しずつ試してみてくださいね。そして、どうしてもしんどいときは、相談先を頼ることをためらわないでください。一緒に、ゆっくりやっていきましょう。あなたと、あなたのお子さんを、心から応援しています。
